家を建てるとき、毎月支払う「住宅ローン」については、余裕を持って支出していけるような金額に抑えようと考えますよ。
しかし、家を持ったときにかかる新たな支出として、住宅ローンの他にも「固定資産税」というものが加わります。
マネープランを考えるときには、この固定資産税も月換算をして払っていけるよう、しっかりと家計に組み込まなければなりません。
そこで今回は、家や土地の評価によって変わる固定資産税を節約する方法についてご紹介していきます。
固定資産税は、家や土地の評価額(資産価値)が上がるほど高くなります。
家を建てた後では節約することが難しいため、必ず家を建てる前にチェックしておきましょう。
目次
1. 土地は200平米まで(約60坪)におさえる

200平米までの土地は「小規模住宅用地」といい、固定資産税の軽減対象になります。
一般住宅用地(200平米を超える部分)にかかる固定資産税の計算方法は以下の通りです。
これに比べて、小規模住宅用地(200平米までの部分)の固定資産税の計算方法は以下の通りです。
このように、小規模住宅用地は一般住宅用地に比べて固定資産税が半額になります。
土地の価格が安い地方では、1人1台の駐車場スペースが必要だったり、同居するための大きめの建物を建てたりと広い土地が必要となることもあるかと思いますが、そもそもの土地の評価額が安価なため、あまり気にすることはないかと思います。
しかし都市部(地方都市を含む)は土地の評価額が高いため、「建物 + 1台分の駐車場スペース + 小さめの庭」を200平米(約60坪)以内におさめることで、固定資産税を節約できます。
2. 設置する住宅設備に気をつける

固定資産税は、家屋の資産価値が上がるほど高くなります。
固定資産税が上がるポイントは以下の通りです。
ビルトインエアコン
取り付け型の通常のエアコンならポイントは加算されませんが、天井に埋め込まれているビルトインエアコンはポイント加算の対象です。
外壁タイル
サイディングや塗り壁と比較して資産性が高いとみなされるので、外壁タイルもポイント加算の対象です。
しかし長期間メンテナンスフリーというメリットもありますので、よく考えて採用しましょう。
屋根一体型ソーラーパネル
後のせタイプの太陽光パネルは固定資産税の対象とならない物もありますが、屋根一体型ソーラーパネルは屋根自体が高価な屋根材としてみなされるため、ポイント加算の対象です。
このように、家屋と設備が一体となる物や、価値が高い物は固定資産税が加算されることがあります。
しかし家の快適性やメンテナンス性を考えた上での採用なら、それはとても良い選択だと思います。
何も考えずに付けようと思っている場合は、少し考え直してみても良いかもしれません。
固定資産税の知識を付けて家計を節約しよう
家を建てるときには、固定資産税の知識がある役立ちます。
家づくりをするとき、住宅ローンや家の間取りなどに気を取られがちですが、毎年支払う固定資産税のことについてもしっかりと知識を付け、家計の節約に力を入れていきましょう。(執筆者:菅野 有香)