年が明けると中学校や高校入学の準備が始まります。
中には「うちは公立だからお金がかからない」と思っている人もいるかもしれません。
しかし、制服や体操着、バッグや靴の準備には想像以上にお金がかかります。
今回は、公立でも10万円超えることがある制服等一式を少しでも安く揃える方法と注意点をお話しします。
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目次
方法1:入学1年前「百貨店友の会・積立」に加入
入学準備で1番お金がかかるのは制服一式です。
制服には夏服と冬服があります。
節約を重視すれば「おさがり」をもらうことが1番ですが、なかなか「おさがりをください」とは言いづらく、「制服くらいは新調してあげたい」と思うの親心でもあります。
公立中学校の場合、一般的に
・ 体操着やジャージをあわせると10万円前後
です。
公立学校の制服は、学校近くの指定された店で注文することが多いようです。
もしも指定店の中に百貨店が含まれているようならば、「制服購入予定月前に満期を迎えるように逆算」して「百貨店友の会・積立」に加入してみましょう。
「百貨店友の会・積立」とは、
というものです。
13万円は現金ではなく、商品券で渡されることがほとんどです。
積み立てる金額や期間は、毎月1万円以外にも5,000円や半年コースもあります。
超低金利の時代に、たった1年で1万円のプラスはうれしい話です。
制服は、店によって多少の価格差はあっても大きな値引きはありません。
「百貨店友の会・積立」は、制服等一式を1万円引きで購入する1つの方法です。
また、1年前からコツコツ積み立てておくことで、入学準備の負担も軽く感じられるメリットがあります。
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方法2:入学半年前「入学予定校のお祭りやバザー」に参加
公立中学や高校では、毎年11月頃にお祭り(文化祭)やバザーを開催します。
お祭りやバザーでは、中古の制服やジャージ類が安く販売されることがよくあります。
「制服は新調するからいらない」と思うかもしれませんが、制服のズボンや体操着は複数枚必要です。
とくにジャケットやブレザーは、入学前に採寸して入学後5月頃まで着た後は寒くなるまで出番がありません。
採寸時に大きめに作っても、次に袖を通した際には「かなり短くなっていた」ということもあるのです。
と思う人は、保険としてバザーで大きいサイズのものを買っておくとよいでしょう。
方法3:入学3か月前「早期割引」で購入
入学式は4月ですが、制服の注文受付は年が明けた1月以降が本格的なスタートです。
店や地域によって異なりますが、1月末までならば早期割引を実施している店もたくさんあります。
早期割引は、10~25%引きということもあれば、お友達割やグループ割のようなものもあります。
でしょう。
「早期割引」時期は卒業式にも備えられる
また、早期割引の時期に「卒業式の服の無料貸出」をサービスしている店もあります。
「卒業式の服の無料貸出」とは、制服を注文した店が購入者に小学校の卒業式で着る「卒服」を無料で貸してくれるサービスです。
小学校の卒業式は年々華やかになり、袴を着る女子も多く見受けられます。
袴はとても素敵なのですが、レンタル料・着付け料が高額なだけではなく、学校によっては「華美過ぎる」「着慣れず体調不良になる子が続出」などの理由で禁止しているところもあります。
その点、制服店や百貨店の無料貸出の「卒服」はTPOにあった服が並んでいるので安心です。
並んでいるものの中から子どもが好きなものを選べます。
入学準備だけでも10万円前後の出費、入学後も部活動の服や道具、参考書など「お金を使う場面」は続々と登場します。
中学入学以降は子育てにかかるお金が増えていくばかりです。
制服を購入した店で卒業式の服を無料貸出を利用することで、浮いたお金を次の出費に備えておきましょう。
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制服等一式を揃えるときの注意点
店に制服の採寸に行くと、制服だけではなくバッグやコート、傘なども並んでいます。
つい「コートも必要」、「傘も必要」と思ってしまいます。
しかし、公立学校は私立学校と異なり、すべての持ち物が決められているわけではありません。
コートなどは高額にもかかわらず通学以外には着回しが難しいものもあります。
入学式の頃には気温も上がり、防寒着類は必要ないでしょう。
入学後に周囲の様子をみて必要なときに必要なものを買い足すことが無駄な出費を防ぐ1番の方法です。
中学3年間は子どもの身体的な成長が著しい時です。
特に男子は手足の長さも変わります。
制服を注文する際には「お直し」ができるように生地に余裕をもたせ、お直しに対応してくれる店を選ぶとよいでしょう。(執筆者:式部 順子)