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おせちとお正月のおかずは「年明け」が買い時
毎年のことながら年末になると、野菜も練り製品も普段では考えられないような値段に跳ね上がります。
それでも「お正月だから」と思って高価なかまぼこや伊達巻、樽入りの酢だこを思い切って買います。
しかし年があけてみると、スーパーではあれほど高かったお正月のおかずがワゴンに投げ入れられて安売りされるのです。
実は、年が明けた1月上旬から2月は、年末に値段が高くて買えなかったお正月料理を安く買うチャンスです。
とはいっても年明けは、おせちやお正月料理にはすでに飽きてしまっているかもしれません。
今回は、安売りされやすいお正月料理や冷蔵庫に残っているお正月食品を上手にアレンジした「節約おにぎらず」のレシピを紹介します。
おにぎらずとは、サンドイッチのようにおかずや具材をごはんではさみ、海苔で巻いた食べ物です。
おにぎらずはお弁当にも適しています。
おにぎらずの断面がみえるように詰めることで、おかずの種類が少なくても見栄えのいいお弁当に仕上げることができます。
食費節約の強い味方です。
おにぎらずをきれいに作るコツは、ごはんとおかずを海苔の中央に四角形に置くことです。
これは意外と難しいため、おにぎらず初心者は100円ショップのキャンドゥで売っている「おにぎらずランチボックス」を使うといいでしょう。
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「おにぎらずランチボックス」は、おにぎらずを作り、そのままお弁当箱として使うことができる一石二鳥の便利グッズです。
酢だこ+キムチで「タコキムチおにぎらず」
お正月料理の定番「酢だこ」は、賞味期限が長いです。
年末にスーパーで売っていた酢だこの賞味期限は2月末から3月になっていることが多いでしょう。
酢だこは、キムチと合せるとおいしいおかずになります。
酢だこを5ミリ~1センチにスライスしてキムチと混ぜ合わせれば、おにぎらずの立派な具材になるのです。
酢だこの酸味と歯ごたえが食欲をそそります。
時間があるときには、酢だことキムチを混ぜ合わせてから、ごま油で炒めるとより一層おいしくなります。
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酢だこ+ひと手間で「酢豚風おにぎらず」
酢だこによっては酸味が強くて食べきれないこともあります。
そんなときには、一晩水につけて酸味を薄くします。
一晩おいた酢だこは、水気をよく拭いてから揚げにしてケチャップと砂糖としょうゆ(3:4:1)に絡めます。
酢豚のように甘すっぱくて、子どもも喜んで食べるおかずになります。
から揚げにしてたれに絡めた酢だこは、チーズと合せておにぎらずの具材にできます。
ごはんの上にスライスチーズをのせてから酢だこのから揚げをのせることでたれがごはんに染みることを防ぎます。
多めのレタスをはさめば、見た目も豪華なおにぎらずです。
伊達巻+ベーコン+サニーレタスで「ベーコンエッグおにぎらず」
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伊達巻は卵焼きの代わりとして使える便利な食材です。
甘い伊達巻と塩気のあるベーコンをあわせればベーコンエッグサンドならぬベーコンエッグおにぎらずになります。
おにぎらずをおいしく作るポイントは、かんだ時の歯ごたえをイメージすることです。
レタスや大葉のようなシャキッとした歯ごたえがあるとおにぎりとは違った楽しさがあります。
伊達巻とベーコンには、くせが少ないサニーレタスやサラダ菜が合います。
大葉は香りが強いため、魚やしょうゆ味のおかずと相性がいいでしょう。
ベーコンエッグおにぎらずをおいしく作るコツは、ベーコンをカリカリに焼くことです。
伊達巻はやわらかい歯ごたえのため、カリッとしたベーコンがアクセントになります。
まぐろ+アボカド+大葉で「ポキ風おにぎらず」
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お正月に来客がある家では、お刺身を多めに用意していたのではないでしょうか。
冷凍しておいたお刺身の残りや「昨日のお刺身だから生では食べたくない」と思うものがあるときには、ニンニク醤油につけて焼いてみましょう。
ニンニク醤油につけることで、まぐろもサーモンも立派なおかずになります。
大人向けの味付けにするならば、しょうゆにすりおろしたニンニクとわさびを好みで入れて漬けダレを作ります。
わさびは加熱すると辛さが弱くなるため、気持ち多めに入れたほうがいいでしょう。
子ども向けの味付けにするならば、しょうゆにみりんとすりおろしたニンニクを入れて漬けダレを作ります。
しょうゆとみりんは2:1にします。
一口大に切った刺身を漬けダレに15分くらい漬けてから焼きます。
ただ、火が通った魚はどうしても固くなりがちです。
おにぎらずの具材にするときには、なめらかな口当たりのアボカドと合せましょう。
汁気の多い具材をはさむときには、重ねる順番が大切です。
おにぎらずは、ごはんとごはんの間に具材をはさみます。
汁気の多い具材をごはんの上に直接のせると汁がごはんにしみてしまって断面がきれいに仕上がりません。
汁気の多い具材をはさむときには、ごはんの上に大葉やレタスをのせておきましょう。
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ポキ風おにぎらずの場合は、ごはんの上に大葉、大葉の上にまぐろ、アボカド、再び大葉またはレタスをのせてごはんではさみます。
年末年始は出費が多く、年が明けてから節約生活を始める人も多いのではないでしょうか。
お正月料理やおせちは、高価でおいしい食材が多いため、少しのアレンジでおいしく食べることができます。
「節約生活=我慢」の食事ではなく、簡単にできるおにぎらずでおいしく楽しい節約料理を作ってみてはいかがでしょうか。(執筆者:式部 順子)