平均寿命が延び、高齢化社会となった日本では、医療費が大きく増え問題となっています。
まずはひとりひとりに健康になるための行動をとってもらうため、国や自治体、企業などが導入したのが「健康ポイント事業」です。
この仕組みを利用すると、健康づくりに役立つだけではなく、ちょっとお得なお小遣い稼ぎにもなります。
健康になってお小遣いも入る、まさに一石二鳥の活動です。
今回は、すでに2年以上この活動に参加している筆者の場合を紹介します。
ぜひあなたもチャレンジしてみてください。

目次
健康ポイント事業に参加したきっかけ
私が健康ポイント事業に参加したきっかけは、市の保健センターで実施されていたがん検診を受けた際に職員にすすめられたことでした。
会社勤めをせずフリーで働いている私は、特に定期健診を受ける機会もなく、受けないといけないと思いつつなかなか行動に移せないでいました。
しかし40歳を過ぎていろいろながん検診が無料で受けられるようになり、「無料」という魅力的な響きに惹かれて数年前から受けるようになりました。
検診無料の制度は自治体によって違うので、お住まいの地域で確認してみてください。
例えばその無料の検診を受けるだけで健康ポイントがもらえ、ためていけるシステムです。
愛媛県新居浜市の健康ポイント事業の場合
新居浜市では、高校生を除く18歳以上の新居浜市民であれば誰でも参加できます。
まず、保健センターか市役所の国保課で「ポイント手帳」を受け取ります。
この手帳に、健康づくりのための活動記録を毎日記入していきます。
運動ポイント
運動をすると、1日あたり3ポイントもらえます。
運動は、ウォーキングでも自転車でも筋トレでも何でもよく、30分以上取り組めばクリアです。
市民体育館などの運動教室への参加や、1日2回のラジオ体操でもクリアです。
けんしんポイント
特定健診、がん検診、歯周病検診などで各50ポイント、人間ドックで200ポイントもらえます。
健康づくりポイント
保健センターや地域包括支援センター、国保課が主催の講演会に参加すると各10ポイントもらえます。
以上3つがほとんどの人が貯められるポイントです。
このほかに、対象者が限定されるものですが、
BMIが25以上の人が体重マイナス2kgで500ポイント
特定保健指導対象者が特定保健指導を終了すると50ポイント、など
があります。
2018年までは、1日350gの野菜を食べることでもポイントが貯まったのですが、残念ながら廃止になりました。
今後も見直しの可能性はあります。
健康ポイント事業を取り入れている自治体によってポイント付与の方法はさまざまです。
貯まった健康ポイントを交換する
さて、貯まったポイントはどうなるかというと、新居浜市の場合は毎年1月に交換申請ができ、1年のみ繰り越しが可能です。
交換できるのは400ポイントからです。
交換できるもの一覧は以下の通りです。

私は昨日交換してきました。

以前は7月にも交換申請できたため、前回7月に交換しており、そこから1年半で1,500ポイントちょっと貯まり、図書カード3枚と交換を申請してきました。
3月に送られてくるそうです。
私は毎日運動していたわけではなく、週に3日か4日ほど、愛犬と散歩で30分歩く、雨だとテレビゲームでヨガや筋トレ、踏み台昇降、ダンスなどをする、といった具合です。
それに、無料で受けられる検診をいくつか受けました。
出費ゼロで健康に役立つ上に1,500円分の図書カードが手に入るのはお得です。
あなたの地域にも健康ポイント事業があるかも
今回は愛媛県新居浜市の健康ポイント事業を紹介しましたが、他の多くの地域でも取り組まれています。
例えば石川県金沢市では、市民だけではなく市内に在勤・在学中であれば参加できます。
滋賀県では県内11市町がアプリを利用した健康ポイント事業を行っています。
自治体によっては景品が抽選で当たるというところもあります。
健康づくりに対する意識も変わりますし、医療費削減とお小遣い稼ぎにもなる健康ポイント事業、あなたの地域にもあるかもしれません。
ぜひチェックしてみてください。(執筆者:枝本 幸)