マイホームの購入を考えるとき、出費が「住宅ローンの支払い」のみだと思う方は多いと思います。
しかし、住宅は10年を超えると徐々にメンテナンスをしなければならない箇所が出てきて、数十万円単位の出費が待ち構えています。
マンションを購入すると、将来のメンテナンスのための「修繕積立て費」を毎月支払います。
1戸建てを購入した方もしっかりと自身で積立てておかなければ、将来突然のメンテナンス費用に困惑してしまいます。
そこで今回は、マイホーム購入時に考えておきたいメンテナンス費用についてのチェックポイントをご紹介したいと思います。

目次
家の場所別の「メンテナンス間隔」と「費用」をチェックしておく
マイホームのメンテナンスを怠ると、雨漏りや劣化などの不具合が出てきてしまいます。
家の各場所別のメンテナンス間隔をチェックし、そのメンテナンス費用の相場も把握した上で購入・積み立てを行いましょう。
チェック1. 外壁
外壁のメンテナンス間隔は、外壁材の種類のよって異なります。
マイホームを建てるときには、将来のメンテナンスコストのことも考慮して外壁材を選ぶようにしましょう。
耐用年数(寿命)はどの外壁材も40年前後ですが、メンテナンスの間隔と費用の違いにより、将来支出する金額に大きな差が生まれます。

初期コストをかけることができるならば、樹脂系サイディングやタイルの外壁材がおすすめです。
塗料による塗り替えメンテナンスが不要なため、メンテナンスコストを抑えることができます。
初期費用は高いですが、時間がたてばたつほどお得な外壁材といえるでしょう。
チェック2. 屋根
外壁と同様、屋根材も種類によってメンテナンス間隔や費用が異なります。
屋根材のメンテナンスを怠ると雨漏りの原因となってしまいますので、メンテナンス費用をしっかりと把握して積み立てをしておく必要があります。

何世代にもわたって何十年も住むことが決まっている住宅の場合には、日本瓦がおすすめです。
しかし、核家族で住宅に住むのが1世代(40~60年)の場合には初期コストが高くなってしまうので、コストパフォーマンスが良い「ガルバリウム鋼板」がおすすめです。
スレートは初期費用コストが低く、新築の住宅で最も多く使われている屋根材ですが、耐用年数、メンテナンス間隔が短いので、将来のことを考える場合にはオプションで屋根材を変更してもらうことも視野に入れた方が良いでしょう。
参考元:外壁塗装コンシェルジュ
チェック3. 水回り

キッチンやお風呂、トイレのメンテナンスは15~20年に一度が目安と言われています。
参考元:ホームプロ
各設備の交換のみでも良いですが、20年以上経過している場合は全体のリフォームも視野に入れておいたほうが、ライフスタイルの変化に対応させることができ快適に過ごすことができるでしょう。

将来のメンテナンスコストに差をつけましょう
以上、マイホーム購入時に考えておきたいメンテナンス費用についてのチェックポイントについてご紹介しました。
間取りや住宅設備に目が行きがちなマイホームの購入ですが、一般の人があまり気にしない点に注目することで、将来のメンテナンスコストにグッと差が付きます。
また、メンテナンスを視野に入れた上で住宅ローンを組むことで、将来のマネープランが大きく崩れることはないでしょう。
将来の出費をしっかりと見据え、夢のマイホームをかなえてください。(執筆者:菅野 有香)