子供の塾代・通信学習代のために、パートに出ているお母さんも珍しくありません。
学習費は家計に負担をかけるものの、子供のためだと歯を食いしばるしかありません。
アプリ学習を取り入れれば、お金をかけず効果的な勉強が可能です。
わが家でも活用しているアプリ学習の効果と落とし穴について、ご紹介します。

目次
アプリで勉強を始めたきっかけ
わが家の場合、子供にアプリでの勉強をすすめたきっかけは、いとこの通信学習でした。
最近の通信学習は専用のタブレットで勉強に取り組むものも多く、いとこがキラキラした顔で、その様子を見せてきたのです。
それを見た息子が「自分もタブレットで勉強をしたい」と言い出したものの、お金がかかるため様子見をすることにしました。
とりあえず私のiPadにひらがなのアプリを入れ、勉強をさせてみたのが始まりでした。
アプリ学習で得られる効果
それから2年あまり、わが家ではiPadでの勉強は紙での勉強と並行し、行っています。
「アプリを子供に使わせる」というと怪訝に思うかもしれませんが、アプリを使った学習は子供と家庭にさまざまな効果を生みます。
塾代・通信教育費用の節約
平成28年度に文部科学省が「子供の学習塾費調査」を行いました。
その結果、年間の塾代平均は
・ 私立で約22万円
という結果が出ています。
通信教育費も、安くて月額1,000円前後です。
アプリであれば1,000円前後を1回支払えば、良質な学習アプリに出会えます。
もちろん、無料でも一定以上の効果が期待できるでしょう。
楽しく学べる
学習アプリは、ゲーム感覚で楽しめるものが多くあります。
「勉強をしている」という認識が少ないものの、学習していることに変わりはないため、体感的には「気づいたら勉強ができている」といったところです。
勉強に対して苦手意識がなくなり、紙の学習にも取り組みやすくなる傾向にあります。
兄弟にも身につく

上の子がゲーム感覚で学習アプリに取り組んでいると、下の子も興味を持ち出します。
例えばわが家でじゃひらがなのアプリ学習を入れていましたが、長男がおもしろがって下の子にもやらせていました。
当然、次男は正しくは書けないものの、彼の中で
という認識が染み付いたようです。
今後、次男が本格的にひらがなを勉強する際に、良い効果を発揮するかもしれません。
場所を選ばず勉強ができる
移動中に勉強ができるのもアプリ学習のメリットです。
わが家の息子は小学校1年生なため、そこまでアプリ学習をさせることはありませんが、高校生など受験勉強が必要な子にとってすきま時間の学習の有無は、結果に差をつけるポイントとなるでしょう。
わが家で使用していたおすすめの学習アプリ
実際にわが家で小学校1年生の息子が使っているアプリをご紹介いたします。
はじめての九九

ひたすら九九を読んで覚えるアプリですが、音楽が楽しげなせいか、子供がノリノリで九九を覚えようとしていました。
「九九のうた」というYouTube動画に誘導する機能と小テストがあり、小テストに合格しないと次の段には進めない仕組みです。
算数忍者「足し算引き算」子供向け学習アプリ

ゲーム感覚が非常に強いアプリです。
計算で敵を倒すとカードがもらえ、子供のコレクター心を揺さぶります。
無料では途中までしかできないものの、足し算引き算の基本を覚えるのには十分な量です。
小学生手書き漢字ドリル1026


漢字を書いて覚えられるため、記憶に残りやすいようです。
小学生が授業で習う全ての漢字を網羅しているので、授業の復習・予習にも役立ちます。
画数が合っていないと丸がもらえないため、正しく漢字を勉強したいお子さんにおすすめです。
にほんご-ひらがな

息子はこのアプリでひらがなをマスターとしたといっても、過言ではありません。
書き順も正しく示してくれ、さらに文字に合わせた女性と男性の合いの手が楽しく、勉強感覚なしで学んでいました。
アプリ学習の注意点
一方で、手軽なアプリ学習には落とし穴もあります。
安易に「うちの子も」とやらせるだけでは、思った効果は得られないかもしれません。
反復に意味がある
アプリでも紙でもそうですが、学習は反復させることに意味があります。
一度クリアしたステージを「もうやらない」では、身になりません。
とはいえ、「何度もやりなさい」と言っても、実際に行動にうつさせるのは難しいでしょう。
反復学習をするために、
「すごいね、クリアするところ見たいな」
と声をかけるなど、親の方でも努力と工夫が必要です。
子供の性格にもよる
もともとゲーム好きの子であれば、アプリ学習は高い効果が期待できます。
しかしそうでない場合、いくらゲーム感覚が強く楽しく学べるといっても、関心を示さない可能性もあるでしょう。
それでも普通の勉強よりは幾分か楽しい要素があるはずですので、興味を持続できるよう親の誘導が必要です。
ランキングを競いあうなど、一緒にプレイすると良いかもしれません。
万が一、誘導に失敗しても、アプリならさほどお金がかからない分、「あんなに苦労したのに…」とがっかりすることも少ないのではないでしょうか。
誘惑が多い
無料のアプリの多くが、広告が表示されてしまいます。
すると子供は、ついクリックしたくなってしまうもの。
誘惑や勉強の弊害が多いのも、アプリ学習の弱点です。
気がそらされやすい小さなお子さんにアプリ学習を施す場合、広告の出ない有料版がおすすめです。
アプリ学習を賢く使って勉強代を節約
アプリ学習はその子にあったものを選ぶことで、効果を発揮します。
場合によっては家族の協力も必要ですが、それは塾や通信教育でも同じことです。
よりお得に学習ができるアプリを賢く使い、家計に優しく勉強を楽しめる環境を作り出しましょう。(執筆者:遠藤舞衣)