新型コロナウイルスの影響で、「リモート勤務」や「テレワーク」を導入している企業も増えつつあります。
リモート勤務やテレワークといった働き方は、自宅で仕事場として勤務にあたる形になるため、会社へ行く必要がなくなります。
通勤時間を短縮することができるリモート勤務ですが、良いことばかりではありません。
自宅を職場として利用することで、いつもよりも電気代がかさんでしまいます。
そこで今回は、長年在宅で仕事を行う筆者が、リモートワークでかさみやすい電気代を節約するコツについてご紹介いたします。

目次
リモートワークで支出が増える項目とは
在宅で仕事を行う際にかさみやすい電気代は、主にどのようなものがあるのでしょうか。
代表的な支出は以下の3つです。
・ 照明器具の電気代
・ パソコンの電気代
オフィスで仕事をしているときは会社が負担していた各種電気代も、リモートワークになると自己負担となるケースが少なくありません。
自宅を仕事場となればエアコンはフル稼働になりますし、天気の悪い日や夕方以降の仕事は、部屋を明るくするために照明器具を使用します。
また、リモートできる仕事はパソコンを用いる業務が多いため、パソコンを使用する電気代も必要です。
1日程度ならそこまで大きな出費にはなりませんが、こういった状況が長く続けば、当然電気代が高額になります。
年末年始やお盆など、自宅にいることが1週間程度増えるだけでも電気代が高くなるものです。
しばらくリモートワークを続けるとなると、電気代の負担がかなり増えることは目に見えています。
リモートワークでかさむ電気代を節約するコツ
リモートワークにより電気代がかさんでしまうのはやむをえません。
ですが、少しでも支出を増やさないよう工夫をすることは可能です。
リモートワークでかさむ電気代を節約するコツを、項目別にご紹介いたします。
1. エアコンは、自動運転に設定する
エアコン代を節約する場合、運転を「弱」に設定した方が消費電力も抑えられるイメージのある方も少なくないでしょう。
しかし実際には、運転モードを「自動運転」に設定した方が、電気代は安く抑えられます。
エアコンは、外気温と設定温度の差が大きければ大きいほど電力を消費するため、まずは設定温度まで一気に温度を調整できる自動運転の方が、電気代の節約につながります。
また、リモートワークを行う機会に、エアコンのフィルターや室外機周りの掃除を行いましょう。
ホコリが取り除かれ、室外機周りに不要なものがなくなると、エアコンの稼働効率をUPするため、電気代の節約に効果的です。

2. 照明はできるだけ付けず、日中、日当たりのよい部屋で作業を
照明代を節約するには、シンプルに「照明をできるだけ使わないこと」が効果的です。
LED照明に変えるといった手段もありますが、リモートワークが期間限定の場合、LED照明に買い替える費用の方が高くなってしまいます。
仕事をする場所は、自宅の中でできるだけ日当たりの良いところで、まだ外が明るい日中の時間帯に終わらせるようにしましょう。
また、カーテンはすべて開けて、できるだけ自然光で部屋が明るくなるようにすることも大切です。
3. パソコンは「スリープモード」を活用して、無駄な電力を減らす
仕事をするのに欠かせないパソコンは、ずっとつけっぱなしにするのではなく、「スリープモード」を活用して消費電力を抑えるのが効果的です。
パソコンが1番電力を消費するのは、電源を入れて立ち上げたときと、シャットダウンをしたときです。
そのため、少し使わない程度なら、シャットダウンをするよりもスリープモードにしておいた方が、電気代も少なく済みますし、作業効率も良いです。
ディスプレイの明るさを最低限に調整したり、プリンターなど今不要な電子機器類の電源は都度切ったりすることも節約につながります。
自宅で仕事をするから減らせる支出もある
リモートワークは、支出が増えるばかりではありません。
通勤にかかる時間はもちろん、ランチ代やスーツのクリーニング代など、自宅で仕事を行うからこそ減らせる支出もたくさんあります。
支出が増えてしまう項目はうまく節約し、支出が減らせる部分は余計な出費を出さないように注意して、リモートワークに励みましょう。(執筆者:三木 千奈)