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高校生の「おこづかい」事情

筆者が同じ年代の友人・知人に聞き取った結果「お小遣いをもらっている」と答えた高校生は、9割近くでした。
・ 定期的にお小遣いをもらってる… 7割強
・ 不定期(必要なときにその都度)でお小遣いをもらっている… 2割弱
金額
・ 定期的にお小遣いをもらっている人 … 月の平均金額:5,000円前後
・ 不定期的でお小遣いをもらっている人 … 月の平均金額:1万円前後
定期的にもらっている人の約半数ほどが、部活で使う安価な道具や文具などをお小遣いの範囲でおさめているようです。
不定期でお小遣いをもらっている人は上限がないので金額は気にせず、合算すると月に1万円ほどになるそうです。
渡し方
基本的には、月に1回お小遣いをもらっている学生が多いという結果になりました。
不定期でもらっている学生のなかには、
・ 手伝いしたときに、見合ったお小遣いをもらう
・ 家業を手伝ったときに報酬としてもらう
という家庭でのきまりもありました。
定期的にお小遣いをもらっていて、さらに月に1万円を超える金額をもらっている学生のなかには、自分で携帯代を払うというケースもありました。
満足度
現在のお小遣いの金額について満足度を尋ねてみると、
という結果で、満足度は金額と比例するものでもありませんでした。
満足していない人たちの意見
聞いてみると「まわりの友だちのお小遣いを意識し、まわりの友だちとの付き合いでお金がたくさんかかっている」ことが浮かび上がってきます。
・ みんなもっともらっている
・ 友だちが行こうというおしゃれなカフェとかに行っていると、すぐお金がなくなるから
・ いまの金額ではお腹が満たされない
・ 遊びに行くお金が足りない
筆者のお小遣いは、必要な書籍代や交際費などを都度もらうので、定額の平均額は月1,000円未満です。
我が家では多くの趣味が共通していて、iPadやパソコン、楽器類、アーティストのCDなど、多くのものを家族で共有しています。
この金額で不満がないのは、お金を使わない友だちが多く、自分自身が人にあわせないでも平気だという性格にあると思います。
友だちが持っているから、買ったから…などにあわせているとお小遣いは足りなくなり、いくらもらっても金額に不満がでてくると分析しました。
使い道
体育会系の男子は、部活のメンバーとガッツリ食べ放題などに行くといった回答が多かったです。
女子の場合は、タピオカドリンクやレインボーケーキなどの流行りものを友だちと食べたり、かわいいと思った雑貨をおそろいで買ったりと「共有したい」気持ちで使うことが多いようです。
1位:交際費
友だちとの食事や映画など、高校生にとっては1番たのしい時間を過ごすために使うことが多いです。

2位:飲食代
1人での食事や間食など、家に帰るまでの間にお腹を満たすために使います。
3位:娯楽品代
ゲームセンター、ゲームソフトなどに使います。
4位:身の回り商品
男子でも制汗スプレーや汗の臭いを拭き取るシートなど、デオトラント製品を使っていることが多く、男女ともにニオイや清潔感を気にしていることがわかります。
5位:貯金
お小遣いにはほとんど手をつけず、年間10万以上貯金をしているという人もいました。
携帯代や交通費などは、親が負担しているといったケースが多いようです。
足りないときの対処法
限られたお小遣いの中でやりくりをするために、水筒や安く買っておいたお菓子・ドリンクなどを持参して無駄遣いを減らしているという学生も少なくありません。
「普段から節約している」といった声も大人が想像している以上に多いと思います。

高校生の節約方法
・ 100均グッズで事務用品や身の回りの商品をそろえる
・ ゲームソフトを買わずに課金もせず、スマホの無料アプリをトコトン遊び尽くす
こういった節約方法は、高校生の間でも意外と日常的に、そして自然におこなわれています。
お小遣いでマネー教育

お小遣いの満足度は金額よりも、付き合う友だちが大きく影響すると考えます。
あまりにもお小遣いに不満を唱えるようであれば、友人関係について話し合うことをおススメします。
お小遣いが足りないからと、先輩からの怪しい話に興味を持ってしまう学生もいます。
・ もらった範囲内で使う
・ 自分の意思を持って使う
・ 怪しい話に興味を持たない
ということを、お小遣いを渡すタイミングでしっかりと話し合うと、もらった金額で満足すると思います。(執筆者:山内 琉夢)