筆者には小学生と中学生の子どもがいるのですが、思った以上に中学校の集金に焦ることがあります。
公立中学校なので金額としては平均的だと思いますが、どうして中学校の集金は親を焦らせるのでしょうか。
その理由と対策を考えました。

目次
学費は月によって最大2万円以上の差がある
これは東京都内の区立小学校と中学校に通う我が家の学費2人分を表にしたものです。
金額は100円以下を切り捨てしています。
支払合計の最大と最小を赤字にしました。

【給食費】は2か月分引き落としに注意
※の付いている月は、教材費引き落としや給食費2か月分などで高額になっています。
中学校の学校納付金のプリントを見た際には、1年間で支払う金額は小学校高学年と大きな差がありませんでした。
ここで「月々の支払いも大幅に変わることはないだろう」と油断したのが失敗でした。
小学校とは支払う回数と引き落としが始まるタイミングが違うので、月の支払金額に最大2万2,000円もの差が出ていたのです。
【卒業対策積立金】は忘れたころに集金される
また学費には、給食費と教材費、PTA会費も含まれます。
小学6年生は卒業対策積立金として毎月2,000円が上乗せされているので高くなっています。
卒業対策積立金とは、卒業アルバムや記念品の積立です。
PTA会費とは別で徴収されます。
入学時に説明はあったのですが、徴収がスタートするのは5年生からなのですっかり忘れていました。
対策:多めに入金して金額の多い月に備える
しかし学費の表が示すとおり、毎月同じ金額にはなりません。
そこで、頻繁に電卓をたたき、毎月いくら入金しておけば多い月に足りるのかを計算するように心がけました。
【部活動費】小学校にはなかった費用がジワジワ増える
いまひとつ金額がはっきりしない出費の1つに、部活の活動費があると思います。
入学前はうわさ程度にしか分かりませんし、入部時に全部の費用の説明はありません。
練習用ウエアや用具は2年目以降も購入
長女はバレーボール部に入部しましたが、マイペースな部活動とはいえジワジワと出費が続いています。
1年ごとに合計金額を出してみました。

部活用品がそろっている2年目からは「部費2,000円 + 試合交通費2,500円」のみだと思っていたのですが、「試合への移動中に着るジャージ上下がほしい」と言われてスポーツブランドのセールで1万円でそろえました。
さらに、
「練習用のボールがほしい(約4,000円)」
「試合用の靴下がもう1足ほしい(1,100円)」
と、子どものほしい物リストはまだ残っています。
どこまで買うかは試合の頻度と他の部員との兼ね合いで考え、長女と話し合って決めています。
対策:学校パンフや練習風景から部活動費を予測
練習風景を見れば、
2) シューズは必要か
3) 熱心に活動しているかどうか
この程度はわかりますし、練習に熱心で実力もあるチームは試合数も多い傾向にあり、その分遠征費もかさみます。
学校紹介のパンフレットには部活動の活躍が載っていることも多いので、活躍しているかどうかはそこで分かります。
ちなみに長女の場合には試合の度にお弁当と水筒が必要ですし、親も応援に行くので親の交通費とお昼代も増えます。
子どものためとはいえ、思った以上に部活で出ていくお金は多いのです。

【修学旅行費】は徴収のわずか2か月前に金額通知
中学生といえば、修学旅行の費用が1番大きな出費です。
保護者の間でもいつになったら説明があるのか話題になっていたのですが、2年生になった最初の保護者会で金額と支払方法について説明がありました。
そして最初の支払日はその2か月後でした。
一括払いも分割も大きな差はないのですが、合計で6万5,000円程です。
分割の金額も毎月8,000円と高く、それであれば中1から少額で積み立てたかったというのが本音です。
なんとなく、これくらいの金額だろうという目安で準備はしていましたが、思った以上に直前で驚きました。
【校外学習お小遣い】は4,000円。しかも1週間前に通知
中学2年生になると、授業として高校見学に行くなどの校外学習が増えてきます。
ついこの間、生徒だけで1日行動するという日帰り修学旅行のような校外学習があったのですが、直前に
という話しを娘から聞きました。
お昼と一部の交通費は自分の財布から、ということだったので安心料として上限の4,000円を渡しました。
想定外の出費、しかも直前の連絡が多いので「またか」という感じでした。
焦る原因は生徒中心の連絡&直前の連絡が多いこと
なぜ中学生の集金はいつも焦るのでしょうか。
ひとつは連絡が親ではなく生徒中心になっているからだと思います。
小学生の頃は、毎月のお便りや保護者会でのプリントで、今年度の大きな行事や費用のことなど丁寧な説明がありました。
しかし中学校になると、生徒に連絡はするけどそれが親まで届かないということが多々あるのです。
自分で管理できるように、という指導方針もあると思いますが
というやきもきした思いでいる保護者は多いのです。
しかも、直前に集金連絡をしてくることがざらにあるのが中学校です。
親はさりげなく情報収集しつつ、少額でもよいので支払う前提の貯蓄をしておくと安心です。(執筆者:田中 よしえ)