日本の主要都市に緊急事態宣言が出され、世界中でも都市のロックダウンが続いています。
そんな中、株式市場全体の下落をチャンスと考え株式投資を始めようと思っている方、さらに株を買い増そうと考えている方もいらっしゃるでしょう。
今回は相場下落で、より魅力の増した高配当小型株をご紹介します。

目次
小型高配当株に投資するメリット
小型株はメイン事業で売上のほとんどをあげている企業が多く、大企業より業績が読みやすいです。
大型株の例として、日本を代表するセブンアンドアイHDの売上構成をご覧ください。

上記の通り、いろいろな事業から売上をあげていることが分かります。
セブンアンドアイHDの業績を考えるとき、少なくとも国内コンビニ、海外コンビニ、スーパーマーケット事業の今後の見通しを考える必要があります。
国内と海外のコンビニ事情は全く異なる(国内は飽和状態だが、海外は積極的に出店している)ため、それぞれ分析の必要があります。
また、金融関連事業の売上比率は小さいですが、営業利益面では約13%を占めているため、金融関連事業を無視するわけにはいきません。
このように、大企業は分析すべき範囲が広いため、投資に使う時間が限られている個人投資家は、
連続増配中の小型高配当銘柄3選
1. アサンテ
アサンテは、シロアリ防除施工サービス会社です。
アサンテに投資する際、シロアリ防除施工サービス単一事業なので、シロアリ事業がどうなるかを分析するだけでよいでしょう。
以下はアサンテの配当金の推移です。
2013年から連続増配中です。

アサンテは現金及び預金を約80億円保有しており、財務面に余裕があります。
コロナの影響で現金を多く保有しておきたい、という理由で配当を減らすことは考えにくいでしょう。
2. ケイアイスター不動産
ケイアイスター不動産は地域密着型不動産の会社です。
ケイアイスター不動産の最大の魅力は、その配当利回りの高さでしょう。
さらに、以下はケイアイスター不動産の配当金の推移です。
2017年から連続増配中です。

ただし、今後不動産市況の悪化やローンが組みづらくなるなど金融市況の悪化が発生すると、ケイアイスター不動産の業績も大きく悪化し、配当金が下がる可能性はあります。
それでも配当利回りの高さは魅力なので、不動産市況悪化リスクを受け入れることができる方にはよい投資先です。
3. 沖縄セルラー電話
沖縄セルラー電話は、沖縄を地盤とする通信サービス会社です。
時価総額が1,000億あり、小型株ではないのですが、モバイルサービスを主軸とする通信事業会社であり、コロナの影響が比較的小さい企業と言えるのでご紹介します。
自粛ムードでもスマホを解約する人は少ないです。
以下は沖縄セルラー電話の配当金の推移です。

今年の予想値を含め、19年連続増配はすごいのひと言です。
沖縄セルラー電話の配当利回りは、約3.5%(2020年4月7日時点)と、3%を超えています。
今後も増配が続くかは分かりませんが、連続増配に力を入れていることから、よほど業績が悪化しない限りは連続増配が継続すると考えてもよいでしょう。
配当投資は長期投資が原則
配当金目当てで投資する場合、短期トレードのように少しの株価の上げ下げで売り買いするべきではありません。
ただし、株価が2倍になって配当利回り面の魅力が落ちたり、配当が減ってしまった場合などは売却してもよいでしょう。
投資先企業から配当金を受け取りつつ、できれば配当金を再投資して少しずつ資産を増加させていくことが理想です。(執筆者:勝越 晴)