中高生の制服は、大きめを買ったのに3年生になると袖や丈が短く感じませんか。
最近の学生服には袖を伸ばせるものがあります。
しかも簡単に自宅でできるように加工してあるタイプもあるので、家庭ですればお直し費用も掛かりません。
お持ちの学生服の袖を伸ばせるかどうか、確認先と方法をまとめてみました。

目次
袖出しできるか否かの確認方法
まずは、お持ちの制服の袖出しをできるか否かの確認方法についてお伝えします。
確認方法1:袖出しができるタイプか購入先に問い合わせる
まずは制服を購入した時のお店に聞いてみましょう。
学校名を伝えれば袖出しできるかどうかがわかります。
購入先への問い合わせがよい理由は、購入者価格でお直しを行ってくれる場合があるからです。
長女の制服を購入したお店では、袖出し費用が700円でした。
問い合わせついでに、袖出しを頼んだらいくらになるかを聞いてみてください。
一般的なお直しのお店よりも購入店の方が安く済ませられる可能性があります。
確認方法2:メーカー公式サイトで確認する


制服メーカーの公式ホームページで確認するか、ホームページ経由の問い合わせで確認することもできます。
タイプが分かっても、地域や学校によって仕様が異なる場合があります。
上記2社で調べたところ、どうもセーラー服は後から袖を伸ばす「袖出し加工」が基本的にはされていないようです。
袖出しできるのはブレザーや詰襟が多いといった印象です。
購入先に問い合わせた際には
とのことでした。
「後から袖出し」できる制服タイプの手順
あとから袖出しできる制服であれば、家庭でも比較的簡単に袖出しできます。
家庭ですればその分節約になりますが、どこまでやらなくてはならないのかが気になりますよね。
必要な道具は、
・ 針
・ 糸
・ アイロンと当て布
です。
袖出しの手順を大まかに説明すると次の通り、4つの工程です。
工程1:袖口の飾りボタンを外す
ブレザーや詰襟の袖口に飾りボタンが付いていることがあります。
ボタンを縫い付けてある糸を切り、ボタンを外しておきます。
工程2:裏地と表地のつなぎ目の糸をほどく

ミシンで縫われた糸を糸切りバサミでちまちまと切る作業は、最も気を使うところです。
うっかり生地を切ってしまわないように細心の注意を払う必要があります。
工程3:アイロンをかける
袖口を整え、当て布をしてアイロンをかけます。
当て布をしないとテカリの原因になります。
アイロンだけでは折り目が残るかもしれませんが、洗濯をすると目立たなくなるようです。
工程4:飾りボタンを付ける

袖が長くなった分、ボタンの位置が少し上になってしまいます。
筆者はこういった作業に苦手意識はありませんが、丁寧に作業したら1時間はかかると思います。
一気にやると目や肩が疲れるので、やる場合には衣替えの間に1日1工程といったように日をまたいで進めます。
詳しい手順の動画もある
詳しい手順は動画でも紹介されています。

ボタンのつけ方については、こちらが分かりやすいと思います。

今時のセーラー服は袖出しできない
中学3年生になる長女の制服購入店に問い合わせたところ、長女の制服は袖出しが後からできないタイプだとわかりがっかりしました。
カタログに「袖出し可能」と記載してあったので安心してしまったのが悪いのですが、男子用の制服は袖出し可能でセーラー服は非対応だったようです。
きちんと聞いておけばよかったと思います。
この反省もあり、この春中学生になった次女の制服は袖出しが可能かどうか確認してから購入しました。
今回調べたところ、袖出しはできないものの、
ようです。
中学生の女子はあまり身長が大きくは伸びないと言われていますが、それでも平均で5㎝は伸びます。
また、部活で筋肉量が増える等、全体的に体の厚みが出てくるので身長がそれほど伸びなくても袖丈が短くなる可能性があると思いました。
お店の人に採寸してもらい、言われた通りのサイズを買ったセーラー服でしたが、手が長めという娘の身体的特徴を考えてあと数センチ袖を長くしてもらい、詰めて置けばよかったと思います。
セーラー服の袖も1㎝以内なら伸ばせるがミシンが必要
セーラー服の袖口は、腕の生地部分が袖口に縫い込まれているという構造になっています。

販売店に相談したところ、縫い代部分であれば多少は伸ばせるとのことでした。
袖口を触ってみた見たところ、縫い代は1㎝程しかないので、解いて縫い直しても5㎜程度しか伸ばせないことがわかりました。
しかも、袖口と袖を完全に解いて、また綺麗に縫うには技術が必要です。
ジャケットの袖口と違い、縫い目が見えるところにあり、生地も厚いのでミシンも必要です。
今回は長女のセーラー服の袖出しは諦めて、学校で行っている制服リサイクルで大きいサイズを探そうと思います。
学生服は購入時に袖出し可能か確認
どのような買い物にも事前知識が必要だと痛感しました。
学校関連のものは「ちゃんと説明があるだろう」と油断していたように思います。
今、お子さんの制服の袖丈が短いようでしたら、袖出しできるかどうか確認してみてください。
筆者のような失敗をしないためにも、制服を購入する際には購入時の確認をおすすめします。(執筆者:田中 よしえ)