進学や就職、と春は暮らしが変わることが多い季節ですが、今年は新型コロナウイルスの影響も加わり、家計管理がいつも以上に難しく感じている方も多いのではないでしょうか。
家計費のバランスをチェックするには、お馴染みの家計簿をつけるのが1番です。
今回は初心者の方にも使いやすい、セリアの家計簿を3種類をご紹介します。

目次
初心者向け「B6サイズ家計簿」2つのメリット
1. 持ち運びやすいから続けやすい

家計簿に最も大切なことは、続けることです。
けれども、自宅で机に向かって…と決めてしまうと難しくはありませんか。
記録することを習慣にするためには、外出先でも書き込めるように、家計簿を持ち運びしやすいサイズにすることがおすすめです。
この家計簿は、今回調査したセリアの家計簿の中では一番小さなB6サイズ、132×188×5mmですからバッグにも入れやすいです。
2. 「あといくら使えるか」が意識できる
家計簿をつけていると1番目がいきやすいのは、支払金額です。
けれども今月最終的に赤字にしないためには、いくら使ったかという結果よりも、あといくら使えるか残金に注目することが重要です。
この家計簿では、1か月を12ページで管理します。

まずはじめの見開きページの左面にカレンダー、右面には「収入」と、光熱費や通信費など「今月の決まっている支出」欄があります。
それぞれを記入すると、
というふうに計算できるため、今月の予算を導き出せます。

さらに次ページからの10ページは2ページで1週間、日ごとに収支の記入欄があり、差引残高を計算することにより、あといくら使えるのかが意識できます。
残金を日々目にすることで始めは「これだけしか使えない」と危機感を覚えるかもしれませんが、繰越金が少しでも増えていけば貯金につながる達成感が湧いてきます。
また巻末には、大きな支出になりやすいため別予算を立てておきたい贈答品をリストアップする一覧表や、

医療費控除やセルフメディケーション税制に利用できる医療費を記録していくページがあります。

1冊で6か月分しか記入できませんが、お試ししてみたい方には懇切丁寧なテンプレートがあるというのはとてもラクチンです。
日付はどのページにも入っていませんから、今日からでも始められます。
中級者向け「A5日付書き込み式家計簿」

形式は、上記でご紹介したB6のものとよく似ていますが、こちらは一回り大きなA5サイズ、1か月分を4ページで記入します。

最初のページには1か月のカレンダー、続いて収入欄と今月の決まった支出欄があり、生活費それぞれの予算と支出合計が書き込めます。

続く2ページでは縦1列で1週間分の出金を記帳、週ごとに集計を出します。
日付欄を家計費に変えれば、週ごとの詳細をわかりやすいですが、

初心者の方には多少使いにくいかもしれません。
対して家計簿に慣れている方には、節約に還元できそうな工夫があります。
例えばページ右端あるチェックボックス付きのメモ欄は、今月購入予定のものを書き出しておくと、ポイント還元の高い時やキャンペーンなどお得なときにも買い忘れをしにくくなります。
さらにB5版でも見られた医療費や交際費の記録ページに加えて、家計費ごとに詳細な年間収支記録表や年間貯蓄額のまとめが作成できるので、ぜひ利用してください。

年間のデータとして全体を見直せば、
・ 1年間の交際費や娯楽費として特別な支出分をどれだけ準備しておけば貯金を崩さずにすむのか
などが発見できます。
これぞ、家計簿の本領発揮です。
週1まとめ記入向け「A5くらし上手さんの家計簿」

1か月分が見開き2ページになっており、左端には上記2種と同様に、今月の決まった支出入から生活費の予算を導き出す枠があります。

2ページにわたり5×5マス目があるので、一見するとカレンダーに支出額を書き込むタイプなのかと思いきや、上段に家計費の項目を記入し、週ごとに使った家計項目ごとの金額を記入します。

1マスに1日の支出額を書くことになるので細かく書きたい人には向きませんが、レシートを保管しておけば1週間に1度の記入でもOK、まとめて記録したい人におすすめです。
また費目は自由に設定できることを利用して、特に支出が気になる場所、例えばコンビニだけのレシートを1か月記入してみてはいかがでしょうか。
支出総額との比較から、使いすぎかどうかの判断基準になります。
交際費や医療費は先にご紹介した2つの家計簿と同様に1年分の記載ページが設けられているほか、年間収支記録、

特別支出や収入を記入する一覧表、

公共料金の控えのページのほか、

罫線だけのページも11ページあり、家計費全般の記録をこれ1冊に集約ができます。
アナログ家計簿で出費をゼロに近づけよう
正直、今回調査するまでは貯金するための家計簿に、「100円といえどもお金を使うのはもったいないのでは…」と考えていました。
けれども、実際に使ってみるとそのクオリティは高く、決められた型があるため金額を記入するだけで済みますから、とても手軽です。
これまでアプリやエクセルなども利用してきましたが、個人的な感覚としては、手書きすることでより頭に残り、行動に移せるようにも思いました。
しかも見栄えもなかなかステキですし、初心者の方にもおすすめです。
ぜひお試しください。(執筆者:吉田 りょう)