高収入な人ほど「お金を持っている」というイメージがつきものです。
しかし実際は、「収入と貯金額が比例しないこと」も多いです。
生活していく上で十分な収入があるのに、なかなかお金がたまらないという方は、「隠れ貧乏」に陥っている可能性大です。
「隠れ貧乏」は、何が原因なのか自分で気付きにくいため、収入が減ったときや臨時出費が発生したとき、経済面でピンチに陥ります。
そういったことを避けるためにも、隠れ貧乏にならないよう、収支を見直すことが大切です。
今回は、隠れ貧乏に共通する5つのことに加えて、隠れ貧乏にならないための対策について紹介します。

目次
隠れ貧乏の共通項5つ
隠れ貧乏になるのは、
しかし、収入を人より多めにもらっているという自覚があることから、「これくらいなんとかなる」と考え、
小さな出費を繰り返してしまう傾向があります。
しかし、
気付いたときには、支出が増えに増え、毎月お金が残らないという事態に陥りやすいです。
そんな「隠れ貧乏」の人には、以下5つの共通点があります。
1. 毎月、何にいくら使ったかを把握していない
毎月もらったお給料はキッチリ把握していても、
管理できていない人が多いです。
収入だけみれば、生活していくのはもちろん、多少のぜいたくをしても十分お金が余るはずです。
しかし、お給料日前になると、なぜかお金が残っていない…そんな「隠れ貧乏」さんは、

2. キャッシュレス決済が多く、上限金額を設定していない
2019年の消費増税を機に、現金で支払う人が減り、クレジットカードや電子マネーで決済をする人が増えました。
キャッシュレス決済はATMでお金を引き出す手間もなく、スマホ1つでチャージや支払いができる、便利なものです。
「消費者還元事業」により、ポイントが還元されるのもお得感があります。
しかし、こういったキャッシュレス決済は、「買い物をした」という実感が得られにくいため、ついムダな買い物をしてしまう傾向があります。
お金を使いすぎないよう、自分自身で使った額を管理し、把握しておく必要があります。
しかし、上限金額を決めていなかったり、オートチャージ設定していたりすると、自分でいくら使ったのかが分からず、支払いがどんどん膨らんでいってしまうのです。
3. 貯金の計画を立てていない
収入が少なくても毎月貯金できている人は、
しかし、収入が十分にあってもためられない人の多くは、
貯金を後回しにしてしまう傾向にあります。
「いつまでに○万円ためる」
など、貯金計画を明確にしていなければ、どんなに収入があっても思うようにお金はたまっていきません。
4. 友達付き合いや外食が多い
「隠れ貧乏」の人は、友達付き合いや外食が多いのも、大きな特徴です。
交際費や外食費は、たった1回の出費でもかさむため、支出を膨らませる大きな原因です。
インスタ映えするお店や料理、ちょっとした遠出など、どれも華やかで一見「貧乏」には思えないような行動が、結果的に隠れ貧乏という事態を招いてしまいます。

5. 高級志向&買い物好き
買い物が好きでも、節約を意識した買い方であれば、それほど出費は膨らみません。
しかし、隠れ貧乏の人は、食材にしても衣服にしても、こだわりが強く、質の良いものやブランドものを好んで購入してしまいます。
食材であれば、無農薬やオーガニック、衣服も値段の張るお高めのブランド品を愛用している人も少なくありません。
もちろん、高品質のものにこだわることは悪いことではありませんが、収入に見合った買い方をしていないと、生活は困窮します。
隠れ貧乏防止に有効な対策
隠れ貧乏に陥るのを避けるには、お金の使い方やマネープランを見直す必要があります。
本当に必要なものと不必要なものを見いだし、収入に見合った支出に抑えられるよう、以下の対策を実践してみましょう。
・ 月々の貯金額を決めて「先取り」する
・ 支出を明確にする
・ ムダな出費がないか見直す
・ お給料をもらったら、項目別にしっかり予算立てする
まず1番大切なのは、支出ではなく「貯金」を先取りすることです。
支出を優先してしまうことこそが、隠れ貧乏に陥る大きな原因なので、まずはためるお金をしっかりキープしておきましょう。
また、毎月何にいくら使っているのかを明確にし、ムダな支出はなかったかを見直すことも大切です。
お給料をもらったら、固定費の支払いはもちろん、食費、外食費、レジャー費、衣服費などを、項目別にキッチリ予算を立てることも重要なポイントです。
毎月何にいくら使えるのか、しっかり上限額を決めておくことで、使いすぎを防ぐことができます。
先取り貯金で高リスクな「隠れ貧乏」を回避
収入が高くても、お金を使えばすぐになくなってしまいます。
日頃からお金をためておかないと、いざというとき生活に困る可能性もあるので、隠れ貧乏状態は非常にリスクが高いです。
収入は十分にあるのにお金がたまらないという方は、まず貯金を先取りし、支出を見直すことから始めてみてはいかがでしょうか。(執筆者:三木 千奈)