家計費のなかでも、1番節約しやすいのが「食費」です。
食費を節約するには、自炊をすることが大前提です。
しかし自炊を心がけていても、冷蔵庫の使い方によっては、思うように食費が抑えられない場合もあります。
そこで今回は、「食費がかさむ人に共通する冷蔵庫の特徴」と、「節約上手な人の冷蔵庫管理のコツ」について紹介します。

目次
食費がかさむ人の冷蔵庫に多い共通項4つ
1. 冷蔵庫がつねに食料品であふれている
食費がかさむ人の多くは、「冷蔵庫が常にパンパン」という共通点があります。
と思ってしまうほど、食料品が隙間なく詰め込まれた冷蔵庫は、食費が高いのにも納得です。
冷蔵庫の容量にもよりますが、400リットル程度あれば、4人家族で週1回のまとめ買いをしても、週の終わりには在庫がかなり少なくなります。
それでも食料品が常にいっぱい入っているということは、その分ムダな買い物が多いという証拠です。
冷蔵庫の奥が見えないほど、食料品がパンパンに詰まっていると、消費期限をひとつずつ把握するのも困難です。
その結果、期限内に食べきれなかったり、腐らせてしまったりして、食品ロスにつながります。
2. 開封済みの調味料が多い

また食費がかさむ人の冷蔵庫は、物の定位置が決まっていないことが多く、開封済みの調味料がゴロゴロといくつも出てくるのはよくあることです。
・ いつ開封したか分からないドレッシングが眠っている
このような場合は要注意です。
しっかり使い切る前に新しいものを購入し、開封してしまうため、ムダな買い物が多いのです。
3. 冷凍庫にいつ買ったか不明な食料品が眠っている

さらに、注意したいのは冷蔵庫だけではありません。
食材をしっかり使い切れていない証拠です。
食費節約の基本は、買った食材をムダなく使い切って、ロスをできるだけ出さないことです。
4. トレーのまま冷凍している肉、魚がある
「とりあえず冷凍しておこう」と、買ってきたトレーのまま冷凍したとしても、しばらく冷凍しっぱなしの食材は、冷凍焼けを起こして食べることが難しくなります。
食材をムダにしないために冷凍をしても、正しく在庫管理をしないと結果的に食材をムダにしてしまいます。
こういったフリージングを上手に活用できていないことも、食費がかさむ大きな原因です。
節約上手な人の冷蔵庫管理のコツ3つ
1. 冷蔵庫が空になるまで極力買い物にいかない

食費を抑えるには、冷蔵庫に食材がパンパンに詰まっている状態から抜け出すことから始めましょう。
冷蔵庫にある食材でできる限り生活をし、極力中身が空っぽになるまでやりくりします。
しっかり使い切ってから買い物に行くようにすると、食材をムダにすることも減りますし、冷蔵庫整理がこまめにできるので一石二鳥です。
2. 冷蔵庫内の食料品は「賞味・消費期限」をこまめにチェック

食費を最小限に抑えるには、野菜や肉、魚のほか、調味料、粉類、すべての食料品をロスしないことが重要です。
ロスを出さないためには、それぞれの賞味期限や消費期限をある程度把握しておくことが必要になります。
もちろん、「何月何日まで」と覚えておくのは難しいです。
・ フリージングは必ずフリーザーバッグへ移し、日時を記載しておく
などしておくと、ムダなく使い切りやすくなります。
3.「物の定位置」を決めておく
冷蔵庫に食材を入れるときは、ある程度「どこに何を置くのか決めておく」と、管理がしやすいです。
マヨネーズやチューブ調味料は、つい隙間に入れてしまいことが多いので、同じものを2つ開封してしまうこと避けるためにも、冷蔵庫内の定位置を決めておきましょう。
また、食材のロスが多い人は、「開封済みの食材」を入れるカゴを1つ用意しておくと、ムダなく食べきることができます。
食費節約に行き詰まったら、冷蔵庫を見直す
食費が思うように減らない人は、冷蔵庫に原因があることが多いです。
冷蔵庫がからっぽになることがほとんどなく、常に食料品が詰まっている場合は要注意です。
食材の買いすぎは、ムダな食材を出すことにつながりますので、冷蔵庫がカラになるまで乗り切るように工夫することが大切です。
まずは、買い物の回数を減らし、冷蔵庫内の食材で過ごしてみることから始めてみましょう。(執筆者:三木 千奈)