まとめ買いは、食費を安く抑える節約方法の1つです。
しかし、安く買えたとしても食材をムダにしてしまえば、節約どころか「ムダな出費」になってしまいます。
安く買ったあとの行動を見直して、食費の節約効果を高めましょう。
今回は、「捨ててしまった物」に注目して食費を節約する方法について解説します。
目次
国民1人あたりの「食品ロス」は1日お茶碗1杯分

日本では1日に国民1人あたり約132gの食品ロスが発生しています。
これは、お茶碗1杯分の量です。
自分で買った物だけではなく、せっかくの「いただき物」も食べずに捨ててしまうケースが少なくありません。
食品ロスを減らすことは食費のムダを省けるだけではなく、大切な資源を守ることにもつながります。
「捨ててしまった物」をお金に換算、ムダの原因をチェック

家計簿をつけることで食費や家計の支出割合がはっきりとします。
家計簿をつけるのはハードルが高いと感じる人は、まずは「捨ててしまった物」の金額をチェックしてみましょう。
まとめ買いや見切り品購入で節約していたつもりが、実は使い切れずにムダ遣いをしていたということがあるかもしれません。
冷蔵庫や目につく場所にメモを貼り、食材を捨てる際に「捨ててしまった物」と「およその金額」を記入しましょう。
ムダを生み出した食材や自分の行動を直視することで、新たな食品ロスを防ぐ戒めになります。
【廃棄食材メモの事例】

筆者がこの1週間で「捨ててしまった物」は、次の2つです。

「ジャム」は3つの味がセットになった商品を500円ほどで購入し、1本を捨てることになりました。
消費した分を差し引いたとしても、2つの食品ロスで200円以上ムダにしていることがわかります。
3つのルールで食材を捨てない
このように食材を捨ててしまわないためにできるのは、次の3つのことです。
・ 好みに合うかどうかわからない商品はできるだけ避ける
・ 食材の使い方を調べてしっかりと使い切る
「いただき物」は手に入れた時点で消費方法をイメージ
自分で買ったものはしっかりと使い切っているという人でも、「いただき物」を食べ残してしまうケースはあると思います。
「好みじゃなかった」、「味が苦手」、「量が多すぎる」などの理由で「いただき物」は思いがけずに食品ロスになることがあります。
普段自分で買うことのない食材をいただいた時には、手に入れた時点で消費の方法をイメージしましょう。
食べきるイメージができない食材は、すぐに「おすそわけ」をしてしまうのがポイントです。
ただし、自分が食べきれない食材は他の人にとっても困り物になる可能性があります。
好きな人にあげる、または、事前に好きかどうか聞いてみたうえでおすそ分けをしましょう。
食品ロスを把握して食費節約の意識を高める
せっかく安く買えた食材でも、捨てることになればお金のムダです。
また、「いただき物」はお金を払って手に入れたものではありませんが、うまく使えば食費の節約になります。
食費節約の意識を高めるためにも、普段どのくらい食品ロスにお金が消えているのか見直してみましょう。(執筆者:成田 ミキ)