中学生の家庭分野の教科書を見ると、既製服の表示やサイズについて説明があり、洋服の買い方、ネットショッピングの注意点まであります。
中3になる長女に挑戦させると、今のままでは自分で服を買うことが難しいことがわかりました。
「お小遣いの中で服を買う」ことを任せたことで浮かび上がったマネー感覚の課題と、服が届くまでの間に感じた問題点を紹介します。

目次
問題1:自分に必要なアイテムが何かわからない
親と一緒に出掛けた時に服を一緒に選ぶことは今までもしていまいした。
しかし、いざ自分だけで買うとなると「何を買えばいいのか」、アイテム自体がわからないようです。
と聞くと、
と答えました。
自宅にいる時間が長い今、何か運動しようということで縄跳びを始めたのですが、スカートだと動きにくいのが理由のようです。
生活が変わると必要な服も変わります。
まず、自分に必要なのはGパン以外のズボンということがわかりました。
問題2:デザインが多すぎて選べない
Gパン以外のズボンといってもデザインが多すぎて、どれを買えばよいかわからないそうです。
と、好みのフィット感を聞いてみました。
すると
ということが分かり、スキニーパンツを探すことにしました。
当然ですが、デザインの名前がわからないとネット検索で探すことができません。
長女は着心地を優先するのでこの質問でしたが、お子さんが見た目にこだわるなら
「履きたいのはどれ?」
という質問もよいと思います。
子どもが何を重視しているか、という視点で質問すると無自覚だった好みが浮かびあがると思います。
問題3:色の選び方がわからない
スキニーパンツまで絞れましたが、今度は色で悩んでいるので、
「合わせ方がわからなければ好きな色で良いよ」
とアドバイスしました。
普段は自分で服を合わせていますし、親が買う時は「この色でこういう服が欲しい」とはっきり意思表示をしていたのに、いざ自分のお小遣いから買うとなるとすっかり迷子になっていることに驚きました。
自分のお小遣いで小物やお菓子を買うのとは、違うようです。
長女はクローゼットの服を眺めて悩んだ上、黒に決めました。
問題4:自分のサイズがわからない
もう子どもの服のサイズではなくなったので、大人と同じサイズ表記の服を着ています。
自分が何サイズがわからない、という娘に
「洋服のサイズ感はメーカーによって差があるから、自分の体も測っておくといいよ」
とアドバイスしました。
自分の体が、洋服のサイズ表記だとどれくらいなのか初めて自覚したようです。
服のタグを探し、メジャーで自分のウエストを測っていました。

問題5:洋服ブランドが多すぎて選べない
洋服のブランドは多く、どれが自分に合うのか探すのが大変です。
今、ブランドにこだわりはないというので
というアドバイスをしました。
経験からGUは少し細身のことが多いということも伝えました。
自分の体のサイズを図りつつ、商品ページを見比べてやっと買いたい1品が決まりました。
メルカリで未使用品を探し、購入
・アイテム
・サイズ
これらがわかれば、メルカリで未使用品を探して安く購入できます。

ズボンを選ぶのに半日もかかりました。
商品が届いて試着した結果
数日でスキニーパンツが届き、さっそく試着しました。
結果は、
とのことでした。
どうも体のサイズとズボンがぴったりすぎて、動きにくくなってしまったようです。
今後は、
という話をしました。
見た目もサイズも完璧だったはずなのになあ、と残念がっていました。
自分で購入して初めて、メルカリとネットショップの違いやメリットデメリットがわかってきたようです。
経験で身につくマネー感覚
子どもは経験しないとマネー感覚が身につかない、ということを目の当たりにしました。
知識を習っても実践しないと身につかないので、家庭にいる間にこういった挑戦をして、失敗をさせてあげられるのもマネー教育だと思います。
ネットショッピングは店頭で買うよりも難しかったので、自粛生活が落ち着いたら次は店頭で1人で買う挑戦をさせようと思います。(執筆者:田中 よしえ)