今回は職業訓練中にもらえる手当について紹介します。
失業中の生活を保障するためにさまざまな手当を国が用意をしていますが、実際には、基本手当である失業給付金しか知らないという方が多いです。
そこで今回は、このようなに再就職の意思がある方で職業訓練を受けていると受け取れる各種手当を紹介します。

目次
1. 通所手当
職業訓練中の交通費を受け取ることができる手当です。
自宅から公共職業訓練を行う施設に通うために公共交通機関や自動車などを利用する場合に支給されます。
ひと月4万2,500円が上限額です。日割りの1か月単位で支給されます。
公共交通機関で通う場合
電車代やバス代でかかるお金がもらえます。
ただし、1番安いルートでの交通費で決まります。
自分で電車かバスを選ぶことはできません。
また、自宅から職業訓練所までが2km未満の場合などは都道府県によって支給されないことがあるので、1度ハローワークで確認してみましょう。
自動車で通う場合
車やオートバイを利用する場合にも通所手当がもらえます。
支給額は以下の通りです。

15km以上は特定の地域のみ8,010円
です。
交通機関が発展しておらず、自動車を使用しないと通所できない地域に限られているようです。
2. 寄宿手当
通所のために、自宅を離れる必要がある方に月額1万700円が支給される手当です。
ハローワーク所長の指示した公共職業訓練を受けるために、家族と別居して寄宿する必要がある場合に支給されます。
対象期間は公共職業訓練を受けている期間のうち、家族と別居して寄宿していた期間です。
3. 受講手当
職業訓練中、毎日500円が受け取れる手当です。
ただし、訓練がない日や欠席した場合は支給されません。
ハローワーク所長が指示した公共職業訓練を受けている場合に支給されます。
支給対象は失業給付金の対象となる日のうち、公共職業訓練を受けた日です。
最大40日分で、合計2万円の支給です。
給付金や手当をしっかり活用しよう
今回は職業訓練に関連する手当を紹介しました。
職業訓練を受けている間は基本的に収入がないので、金銭的な不安が大きくなります。
ハローワークで受給できる手当は数多くあるので、給付金や手当をしっかり活用して職業訓練を受けるようにしましょう。
また、職業訓練を受ける前に分からないことや疑問を感じたらハローワークや訓練施設で確認してみましょう。(執筆者:板垣 瑠奈)