気温の高い日が増えてきているなか、エアコンを使用する機会も多くなっているのではないでしょうか。
エアコンを稼働すると部屋で快適に過ごせますが、問題は電気代です。
かさむ電気代は気になりますが、暑さを我慢するのはつらいですし、小さい子どもがいれば使わないわけにもいきません。
しかし、エアコンも使い方を工夫したりお手入れをしたりすれば、電気代を節約できます。
今回は、効果的なエアコンの節約術を5つ紹介します。
目次
1. 使う前にエアコン掃除をする

エアコンの電気代を抑えるためには、運転効率を上げることが大切です。
空気の循環を良くして、性能を維持する手段として、フィルターと吹き出し口の掃除が効果的です。
フィルターにほこりがたまっていると、空気の循環が悪くなり、室温を下げるために多くのエネルギーを消費してしまいます。
また、吹き出し口にカビが生えていると、部屋が汚れるだけでなく、アレルギーを引き起こす原因となるため注意が必要です。
掃除方法
フィルターは、掃除機を使ってこまめにほこりを吸い取りましょう。
細かいほこりやゴミは、ブラシやシャワーを使ってていねいに取り除きます。
吹き出し口は、ぞうきんでほこりを拭き取り、必要であれば吹き出し口専用のブラシなどを使って掃除しましょう。
2. 室外機も掃除する
エアコンの掃除は定期的にしていても、室外機は手付かずという方も少なくないかと思います。
実は、エアコン本体を清潔に保つことと同じくらい、室外機の掃除も電気代の節約に効果的です。
室外機が汚れていると空気の循環が悪くなり、電気代がかさみます。
たまったほこりや汚れは掃除機やブラシで取り除き、キレイにすることが大切です。
室外機は外に置くことを想定して設計してあるので、雨ざらしにしておくとホコリなども自然に洗い流されます。
3. エアコンは「自動運転」に設定する

エアコンをつける際、消費電力を少なくするために、「弱」モードで稼働させている方もいるでしょう。
しかし実際には、弱モードの運転は、あまり節約効果が高くありません。
むしろ、室温が高い状態で弱モードを使用するとかえって電気代がかさみます。
エアコンは、稼働時、室温を設定温度にするまでが、もっとも電力を消費します。
弱モードではなかなか設定温度にならないため、電気代がよりかかってしまうことがあります。
エアコンを使用するときは「自動運転」にすることをおすすめします。
自動運転なら、設定温度になるまでは自動的に「強モード」で稼働するので、効率よく室温を下げられます。
4. 風向きは「上」にして空気を循環させる
冷たい空気は下に溜まるため、風向きは上または平行に設定した方が、部屋中に冷気が循環しやすくなります。
室内に冷気がまんべんなく行き渡ると、体感温度も下がるので、電気代節約に効果的です。
ただし、風向きを下にする場合は、エアコンから放出される冷気が直接体にあたらないよう注意しましょう。
5. 30分以内の外出なら「つけっぱなし」が得
エアコンは、稼働する際にもっとも電力を消費します。
そのため、短時間の外出であれば、エアコンをつけっぱなしにした方が電気代の節約になる場合もあります。
例えば、
買い物で少し家を出る際や、子どもの送迎などで短時間家をあけるといったようなときは、エアコンを消さない方が電気代を抑えられるケースが多いです。
つけっぱなしにする目安は30分程度なので、長時間家をあけるときはエアコンもオフにしましょう。
本格的な夏が来る前に準備を
夏を快適に過ごすためにも、エアコンは必要不可欠です。
本格的な夏が来る前に、エアコンの掃除を済ませ、消費電力を抑えられるよう準備しておきましょう。(執筆者:三木 千奈)