貯金を増やすには、日々節約に励んで家計をしっかりと管理することが大切です。
しかし、節制に励みすぎるがゆえに金銭的にも精神的にもゆとりのない生活をするのは、正しい節約とは言えません。
「ケチと節約は紙一重」とも言いますが、他のことを犠牲にしすぎる倹約は、かえってお金が集まってこない「貧乏体質」になってしまう原因になることがあります。
今回は、貯金に一生懸命になりすぎの人に多い「貧乏体質」にならないためのコツを紹介いたします。
目次
「節約」と「倹約」は別物

少しでも貯金を増やしたいという思いから、買いたいものややりたいことを我慢して貯蓄に回している人もいることでしょう。
もちろん、贅沢せずに貯金を優先することは間違いではありません。
しかし、度を越したいわば「やりすぎ」とも言える節約では常に我慢を強いられます。
そのため、我慢の限界を超えた時に爆買いや衝動買いなどをしてしまう可能性が高いのです。
我慢しすぎるほど「倹約」をすることは、「節約」をすることとはまた別物です。
過度の倹約では幸福感も下がってしまいます。
ちょっとした出来事がきっかけとなり「自分は何のために節約、貯金をしているのだろう…もう、やってられない!」などと自暴自棄になってしまうこともあります。
「節約家=貯め上手」と「倹約家=ケチ」とは違う
節約と倹約は一見同じように思えるものです。
どこまでが節約かでどこからが倹約家になってしまうのかの「線引き」が分からず、いったいどちらなのか自分では気づきにくいものです。
実際に節約家と倹約家では何が大きく違うのでしょうか。
結論からいうと、「お金の使い方や使い道にメリハリがあるかどうか」が大きな違いです。
節約上手な人の特徴
節約上手な人は、ムダなものにはお金をかけませんが、必要なものにはしっかりとお金を使います。
というスタンスです。
どのような出費も構わずに節制しているというわけではないのです。
倹約に励んでいる人の特徴
自分自身に対してはもちろん、他人に対しても同じように節制を求めることが多いため、周囲から「ケチな人」と思われてしまうこともあります。
ムダなお金を使わなければ、その分の貯金額が増えていくのは事実です。
しかし、倹約しすぎると、周囲からの評判や自分自身の幸福度が下がり、結果的にお金も人も集まってこないという事態を招きます。
効率良くお金を貯めるには、
なのです。
貧乏体質にならないための対処法

まずは断捨離
持ち物にもメリハリを持たせることが大切です。
貧乏体質の人の共通点として「物を捨てられないこと」が挙げられます。
いま使っていないものでも、
「必要になった時に買い直すのがもったいない」
という理由をつけて、不要なものもとりあえずとっておく人が多いのです。
そのため、貧乏体質な人ほど部屋にムダな物が溢れています。
お金の使い方を考え直す前に、まずは部屋の断捨離に取り組みましょう。
必要な物と不要な物を仕分けていく過程で、必要な出費と不要な出費がどのようなものなのかを判断する力が身に付きます。
「お金の使いどき」を見極める

効率良く貯金するには、必要な出費にはお金を使うことが重要です。
お金を使わないことが第1で、支出をいかに増やさないかに執着していては、周囲からの評判が下がり信用もされなくなってしまいます。
です。
周囲に「節約」を押し付けない
倹約が行き過ぎると、自分だけではなく他人に対してもお金を使うのを惜しむようになります。
例えば、「知人への手土産やプレゼントを最低限のものにする」、「贈ること自体をやめてしまう」などです。
そのほか、友人との食事の場でも損をしないように自分の分だけきっちりと支払うなどの倹約(ケチ)をしてしまいます。
筆者が知人と食事に行った際に、取り分けしたもの含む「自分が食事した分」だけをメモして計算して支払った人がいました。
これでは、楽しい気分が半減してしまいます。
こういった行き過ぎた倹約は、せっかくの楽しい場を台無しにしかねません。
「自分以外の誰かにお金を使うこと」までためらうで出費そのものは減らせても、お金以外の大切なものを失ってしまいます。
貧乏体質になっていないかチェックする
繰り返しになりますが、貧乏体質の人は他人からの信頼を失います。
その結果、人とのつながりも絶たれ、出世や昇進といったビジネスチャンスを手に入れられない可能性さえあるのです。
この機会に自分が貧乏体質に陥っていないか、陥りそうではないかを確認して、お金に対する考えや使い方をあらためて見直してみましょう。(執筆者:三木 千奈)