わが家は夫が単身赴任をしています。
単身赴任をする家族がいるということは、家に残る家族にもとても大きな影響を与えます。
筆者も家事と育児を完全に1人でやらなくてはならなくなり、慣れるまではとても大変でした。
一方で、単身赴任する家族自身も、新生活や慣れない仕事で手一杯で、家計のことまで考えるのは大変だと思います。
しかし、子供の学費などの大切な貯蓄に影響が出てしまう可能性もありますので、後回しにせずしっかり管理することをおすすめします。
この記事では、わが家が実践している、家族が単身赴任している場合の家計管理方法をご紹介します。
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目次
会社からの手当はしっかり確認を
まずは、単身赴任するにあたり会社から支給される「単身赴任に関する手当」が出る場合、その金額をしっかり確認しましょう。
保障の内容は会社によってさまざまなので、どんなものがあるかは一概には言えませんが、保障内容と諸経費を差し引いて、どのくらいの金額が自己負担になるのかを把握する時に必要になります。
また、住む部屋に関しては、
・ 会社が借り上げている寮に入居し、一律で決められた諸経費を支払う
など、いろいろなパターンがあります。
傾向としては、備え付けの家具があったりすることも多いので、寮のほうがトータルで安く済むようです。
家計からの「持ち出し分」のカバー
会社の保障がいくら出るのかを把握した後は、月々の生活費(支出)のうち、家計からの「持ち出し分」をどうカバーするのかを考えてみましょう。
残念なことに、単身赴任はいわば「2重生活」とも考えられます。
ひとつの世帯(家計)から、2つの家または部屋を借りている状態ですので、どうしてもその分の出費が増えてしいます。
わが家は、会社の手当から単身赴任初月の生活費を差し引いてみて、月々の持ち出し分がいくらになるのかを概算で把握しました。
ここでいう「生活費」とは、どうしても月々にかかってしまう出費のことです。
わが家の場合は以下の項目になりました。
・水道代
・食費
・家賃の一部
・ネット代(一律)
寮や部屋によっては光熱費・水道代・ネット代などが一律で決められているところもあります。
たくさん使う人にとってはよいのですが、あまり使わない人にとっては削ることのできない固定の出費となってしまいます。
契約または入居時にしっかり確認するようにしましょう。
さらに、その持ち出し分を、削減できそうな他の項目から持ってきて補てんできるかどうか考えました。
わが家は以下から削減し、持ち出し分に補てんしています。
・ スマホなどの料金プランを見直し、浮いた月1万5,000円を補てん
その他は努力ベースですが、夫に「なるべく自炊・節約」を頑張ってもらっています。
また、月に1度の帰省のタイミングで「食費なとの支出を報告してもらう」というルールを決め、きちんと把握できるようにしました。
単身赴任が家計の見直しのきっかけに
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前節でも触れましたが、単身赴任は「2重生活」なので、
出費は必ず増えると考えておいた方がよいと思います。
わが家の場合も、持ち出し分を補てんするなどいろいろ対策をしていますが、全てカバーするほど補てんできていません。
また、月々の生活費以外にも、単身赴任先で使用する最低限の家電や家具などもそろえる必要がありました。
やはり、単身赴任をすることは、それなりの出費を避けられません。
筆者は初め、子供が小さい今こそ貯蓄を頑張りたいのに、単身赴任のせいで貯蓄のペースが遅くなると思ってしまい、もやもやしていましたが、夫と「さらに節約できるところはないか」など、家計を見直すきっかけにしようと話しました。
その結果、
・お小遣いを減らしても月々のやりくりに支障がなかった(お小遣いを減らすことができた)
という良い効果が得られました。
また、食費は外食さえ増やさなければ、人数に変化はないため今までと変わらない金額でまかなえることも分かりました。
単身赴任は期間限定であることも多いと思います。
あまり神経質になりすぎず、少しでも家計を考え直すきっかけと思い、前向きにとらえていきましょう。
単身赴任でも同一家計 一丸となって乗り切ろう
単身赴任は独身の時のような1人暮らしではありません。
複雑にはなりますが、離れていても同一家計と考えてしっかり管理しましょう。
「管理しているつもり」にならないよう、補てん分の対策も考えて、最小限の支出に抑えられるように行ってください。(執筆者:尋本 景子)