娘はクッキー作りが好きなのですが、近所のスーパーではここのところずっと小麦粉が売り切れ状態です。
そこで、薄力粉を使わずにおいしいクッキーは作れないかあれこれレシピを試してみました。
その中でもこれなら人におすすめできるという安くて、おいしいクッキーを紹介します。
目次
コスパ最強はメレンゲクッキー:材料費33円
メレンゲクッキーの魅力は、泡立てさえうまくいけば、たった2つの材料でサクっと軽い口当たりの甘いお菓子を作れるという点です。
卵1個が約20円、砂糖も12円ほどなので、材料費33円というコスパ最強のクッキーです。

材料
・ 卵の白身:1個分
・ 砂糖:50g
・ ココアパウダー:小さじ1杯
作り方
1. 卵白に砂糖を少しずつ加えながら泡立てる
2. ツノが立つまで泡立てたらココアを加えて絞り袋に入れる
3. オーブンシートを敷いた天板に絞り出す
4. 100度に予熱したオーブンで2時間焼く
電動の泡だて器がないとちょっと大変ですが、この電動の泡だて器さえあれば力の弱い小学生でも作れます。
プレーンよりもココアや抹茶を混ぜたほうが好評でした。
焼き時間が長いので、おやつにするときは早めに作りましょう。
ザクザク食感のパン粉のクッキー:材料費190円
いろいろと作ってみて、節約クッキーで1番おいしかったのはパン粉のクッキーです。
見た目は「パン粉」なのですが、ザクザクとした歯ごたえとバターの風味でパン粉感はありません。
材料費は合計190円です。
5cm角のクッキーを20枚焼けたので、1枚あたり約10円ほどです。
子どもに出したらあっという間になくなりました。

材料が少ない分、素材の味や風味がおいしさにダイレクトにつながると感じました。
そこで材料費は上がりますが、油分にはバターを使うことにしました。
さらに、パン粉だけだとまとまりが悪いので卵の黄身を追加しました。
基本的なクッキーの手順に沿って丁寧に作りましたが、いろいろな手順があります。
材料
・ パン粉(細かい乾燥タイプ):60g
・ 卵の黄身:1個分
・ 砂糖:大さじ4杯
・ バター:50g
・ バニラエッセンス:少々
作り方
1. バターを常温に戻し、ボールで白っぽくなるまでかき混ぜます。
2. 砂糖を数回に分けてしっかりと混ぜ、黄身を入れてさらに混ぜ合わせます。あればバニラエッセンスを加えます。
3. パン粉を入れてゴムベラで切るように混ぜます。
4. ビニール袋に入れて、ギュウギュウと押しつけながら厚さを均等にならします。

5. 冷蔵庫で20分以上冷やします。
6. 冷蔵庫から出した生地を少し伸ばして、クッキングペーパーを敷いた天板の上にそっと出します。

包丁で5㎝角にカットします。
ぽろぽろと崩れやすい生地なので、型抜きしたり丸めたりするよりもカットがおすすめです。
7. 170度に予熱したオーブンで15分ほど焼いて完成です。焼き時間は様子をみてください。
パン粉のクッキーは他のレシピも試してみたのですが、牛乳を入れてパン粉に水分を含ませるやり方もあります。
生地がまとまりやすくて作りやすいのですが、水分を含んだパン粉はうっかり混ぜすぎると生地がもっちりしてしまい、膨らまないホットケーキのような焼き上がりになってしまいました。
小麦粉のクッキーもそうですが、バターと粉類(パン粉)を合わせたあとは混ぜすぎないのがコツのようです。
片栗粉のクッキーは研究中
小麦粉を使わないクッキーのなかでも検索でよく目にするのが片栗粉を使ったクッキーです。
サクっとした食感でおいしい、という口コミをよく見ます。
薄力粉と片栗粉の両方を使ったレシピが多く、片栗粉だけで作るレシピはなかなか見つかりません。
粉類は片栗粉だけというレシピを見つけたらその都度作ってみたのですが、どうしても片栗粉の味が舌に残ってしまい「これだ!」というレシピに出会えていません。
食感はサクっとしてよいのですが、片栗粉の後味が子どもにも不評でした。
薄力粉の代わりに米粉と片栗粉という粉類を合わせるレシピなら見かけるので、片栗粉だけでおいしいクッキーを作るにはもう少し研究が必要なようです。
市販クッキーよりもコスパがよい
ロングセラーの森永「ムーンライト」14枚入りは近所のスーパーで税込み173円なので、1枚あたり12円程です。
今回のクッキーはサイズがバラバラでしたので枚数や量での比較ができませんが、3人で分けて食べるのに十分な量がありました。
メレンゲクッキーは甘いうえに2回分焼けるほどたくさんできるので、1日で全部食べるられずに2~3日に分けて食べていたほどです。
安くてもおいしいクッキーを目指す
簡単でおいしい、というレシピはたくさんあるのですが、
と考えると結局手順を省かないレシピにたどり着きました。
節約ランチで発見したように、節約材料でクッキーを作る際にも食感と香りがおいしさのポイントになると思います。
見た目も食感もよいけれど味がいまひとつだと感じる時にはココアパウダーやバニラエッセンス、シナモンなどお好みの香りを足すとおいしくなることがあるので、試してみてください。(執筆者:田中 よしえ)