1年間データ使い放題プランでセンセーショナルにデビューした楽天モバイルが、今度はスマホ1円キャンペーンを打ち出しました。
20年ほど前の0円携帯旋風を思い出します。
キャンペーン対象機種のRakuten Miniは世界最小クラス、その特徴と1年間無料というポイントを生かして「キッズ携帯」としてプッシュしています。
しかし、Rakuten Miniは従来のキッズ携帯には備わっている機能が足りません。
そこで今回は、Rakuten Miniを発売以来使っている筆者が、
という視点でRakuten Miniを再レビューしてみました。

目次
Rakuten Mini 1円キャンペーンとは
楽天モバイルに同時加入すると、楽天オリジナルスマホ Rakuten Mini が1円で購入できます。
※6月17日 8:59まで
楽天モバイル加入が必須条件です。

楽天モバイルは、
・ 事務手数料もポイントバックキャンペーン中
なので、
実質1円でスマホが手に入ります。
楽天モバイルの懸念点
1年無料でユーザー急増を狙った楽天モバイルですが、思ったように加入者が伸びず、今回新たなキャンペーンを打ち出したのではないかと言われています。
一見魅力的な楽天モバイルですが、なぜユーザーが増えないのでしょうか。
主に次の2点について、楽天モバイルに対する不安の声が聞こえます。
(1) 限られた対応機種しか使えない
手持ちのSIMフリースマホが使えず、新しく購入する必要があります。
(2) データ無制限は自社エリア内のみ
データ無制限は、限られた楽天の自社エリアのみ対応です。
エリア外では、上限が5GB/月に設定されています。

この2点の理由で、あまりユーザーが増えていないと考えられます。
そこで楽天モバイルは次の一手、端末を1円で配布する作戦に打って出たのです。
反応は良く、現在申し込みが殺到し2~4週間の入荷待ち状態です。
Rakuten Miniは低学年向け
世界最小クラスの1円スマホという点を生かし、キッズケータイの位置づけでもプッシュされています。

しかし、Rakuten Miniは、3大キャリアのキッズ携帯のように子ども向けにデザインされた携帯ではなく、機能は普通のスマホです。
そのため、子どもに優しくない設計が気になります。
キッズ携帯としての問題点
・ 画面が小さく登録された定型文もないので、メールのやり取りが難しい
・ バッテリーの持ちが非常に悪く、こまめな充電が必要
・ 通話、メッセージアプリの楽天LINKが動作不安定
(知らない間にオフラインになっていることがまれにあり、手動で再ログインが必要)
Rakuten Miniをキッズ携帯として使うなら、これらの点を受け入れられるかが鍵となります。
高学年以降には通常のスマホがおすすめ
1円で持てるRakuten Miniも、1年後には2,980円/月が発生します。
お子さんだけが使うスマホに、この値段は高すぎます。
解約してWi-Fi環境のみで使用するか、引き続き格安SIMに乗り換えて使用をお考えなら、
Rakuten Miniは特殊なeSIMを採用しているため、乗り換え時に対応可能なSIMがほとんどないからです。
2020年6月16日現在、Galaxy A7なら1万5,000ポイント還元中です。
小学校高学年以降のお子さんにはこちらの方がおすすめです。

18歳未満の加入契約は店頭のみ
18歳未満のお子さんの加入申し込みは、保護者と一緒に楽天モバイルショップ(店頭)に来店が必要です。
3大キャリアとは異なり、店舗は大都市に集中しているので、店舗が近くにない地域の方はご注意ください。

保護者とお子さんの本人確認書類が必要です。
お子さんは「健康保険証」または「パスポート」と「住民票」が利用可能、学生証は不可とのことです。
用途を割り切るなら「あり」
Rakuten Miniは、今までのキッズ携帯のように、子供向けにはデザインされていません。
けれども端末1円、1年間無料で使い放題(エリア外は5GBまで)という破格の好条件を見逃すのは惜しいところです。
そこで、
・テザリング機として、メインスマホのデータ通信量節約
・家庭用Wi-Fi(無線LAN)
の3通り全てを利用しつくしてみてはいかがでしょうか。
筆者も楽天モバイルに助けられた経験があります。
5月の在宅勤務中に突然インターネットがつながらなくなり、Rakuten Miniのテザリングでなんとか仕事を続けられました。
修理が終わるまでに35GBも使い、楽天モバイルのデータ無制限に感謝したところです。
みなさんも1年間の無料期間にピッタリな使い方を見つけてみてください。(執筆者:安藤 鞠)
楽天市場で開催中のお得なキャンペーンを覗いてみましょう。