「外食していないのに食費が高くなってしまう」
食費を節約する方法として、まとめ買いをしたり、冷蔵庫の中を事前にチェックしたりを心がけている人は多いと思います。
それらに加え、商品の選び方を工夫するとさらに節約になります。
今回は、小売業に勤めていた筆者が、PB商品の魅力と節約効果を解説します。
目次
買い物時の節約のコツ:スーパーではPB商品を選ぶ

スーパーで買い物する際の節約のコツは、PB商品を選ぶことです。
PB(プライベートブランド)とは、小売業者が企画・販売し、製造をメーカーや工場に委託してつくられた独自のブランド商品のことです。
たとえば、
・ セブン-イレブン/イトーヨーカドー:「セブンプレミアム」
・ イオン:「トップバリュー」
・ 西友:「みなさまのお墨付き」
・ 成城石井:「decica」
などがPB商品として販売されています。
これらのPB商品は価格が安く設定されているので、商品を購入する際にPBを選べば食費節約につながります。
PB商品はなぜ安いのか
PB商品が安い理由は、小売業者自身が商品の企画・販売しているからです。
商品の生産コストを抑えることができるため、消費者に低価格で提供できるのです。
また、CMなどの広告宣伝費をかけていないので、NB商品よりも安い価格で商品を販売できます。
NB商品(ナショナルブランド)とは、いわゆるメーカーの独自ブランド商品のことです。
ハウス食品のバーモンドカレーやグリコのポッキー、アサヒのスーパードライなどメーカー自身が独自に製造・販売している商品のことを指します。
PB商品とNB商品の価格比較
たとえば、セブンプレミアムのマヨネーズは158円(税抜)で販売されています。
一方、キユーピーマヨネーズは参考小売価格350円(税抜)です。
スーパーによって販売価格も多少違いますが、およそ300円前後で販売されています。


PB商品の品質
PB商品の品質はNB商品とほとんど変わりません。
多くのPB商品は、NB商品とほぼ同じ原材料を使用し、メーカーで作られています。
PB商品のデメリット
少し前までは「安いから品質はいまいち」といった声を聞いたり、「PB商品は低品質」といったイメージがありました。
しかし、最近ではそういった品質も改善され、NB商品とほとんど変わりません。
筆者の買っている調味料はほぼPB商品ですが、NB商品とほぼ同じ味だと感じています。
味や品質が同じであれば、安い方を選んだほうがお財布にも嬉しいことですよね。
また、PB商品は製造元が記載されていないという問題もありましたが、現在では徐々に改善されているようです。
PB商品選びのコツ
PB商品には、そのお店のブランドロゴが入っています。
セブン-イレブンやイトーヨーカドーなら「セブンプレミアム」、イオンなら「トップバリュー」と表記があります。
他の商品と価格表記のデザインも違うので、よく見るようにしましょう。
また、隣に陳列されているメーカー商品よりも安いかどうかもチェックしてみましょう。
普段買っているものをPB商品に置き換える

自分が普段買っているものをPBに置き換えてみると食費節約につながります。
・ 小麦粉やホットケーキミックスなどの粉類
・ パスタやそば、うどんなどの乾麺
・ お茶や水、ジュースなどの飲料類
・ そのほかにもお菓子や調味料
など、あらゆる商品がPBから発売されています。
PB商品置き換えの節約効果
たとえば、毎日チューハイを飲む方の場合には、
NB商品:100~130円
PB商品:80~100円
です。
PBに置き換えると、1本あたり約10~20円安く抑えられます。
1日20円節約できれば、1か月600円の節約です。
メーカー品へのこだわりがなければ、普段買っている商品をPB商品に置き換えていくことをおすすめします。
PBには日用品もある
食品だけではなく、日用品などもPBで販売されています。
特にこだわりのない商品であればPB商品で十分です。
PB商品を生活の中でうまく活用して、食費の節約をはじめていきましょう。(執筆者:矢島 さまり)