生協は安心、安全な食品を扱っているというイメージがあります。
この生協を利用するためには基本的に出資金を500~1,000円払って組合員になる必要があります。
この出資金、ローリスク、かつ、ほどほどにリターンが見込めます
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目次
生協の出資金を見てびっくり
筆者の家庭では小さい子どもがいるというのもあって生協の店舗をよく利用しています。
また、私自身の保険として生協のコープ共済に加入しています。
生協は全国各地にありますが、基本的には出資金を払って生協の組合員になってからサービスを利用することになります。
筆者は4、5年前に生協に加入しましたが、出資金は最低額の1,000円程度を払った記憶があります。
ある時、月の利用明細に出資金残高が1万6,000円とあり、見てびっくりしました。
生協の出資金と配当の仕組み
生協は一般的なスーパーマーケットと違い、営利を目的としない組織です。
組合員から出資金を集め、その出資金をもとに事業を運営します。
普通の企業では利益が出れば企業のもうけになります。
対して生協は非営利組織です。
発生した利益は余剰金と呼ばれ、配当として組合員に分配されます。
この配当は基本的に現金で返ってくるのではなく、出資金に組み入れられることになります。
出資金の払い戻しをしない限り、次の年はこの配当を含んだ出資金の金額で配当が付きます。
つまり、複利効果が期待できるということです。
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生協の出資金の配当率はどのくらい
ひとくちに生協と言っても、全国同一の組織というわけではありません。
住んでいる地域によって加入できる生協が違います。
その生協ごとに経営状況が違うので、一律で配当率が決まっているわけではありませんが、おおよそ0.2%~0.7%という生協が多いようです。
さらに生協によっては出資金に応じた配当だけでなく、利用分量割戻金と言って、生協商品の利用額に応じた割戻も発生します。
最近の普通預金の金利がネットバンクでも最大0.1%程度、定期預金の金利が最大で0.2%程度と思うとびっくりするような利率です。
さらに、生協の出資金には高い利率だけでなくもう1つの大きなメリットがあります。
生協の出資金はほぼ元本保証
最近は預金の金利があまりに低いために、預金と並行して投資をする人も多くいます。
しかし投資は高い利率が期待できる代わりに、予想より利率が低くなることもあり得ます。
さらには情勢や投資した会社の業績によっては元本割れという事態も想定されます。
リターンが期待できる代わりに、リスクが預金よりも大きいのが投資です。
しかし生協の出資金は元本割れしません。
生協の経営状況によっては余剰金が発生しない、つまり配当が出ないことはありますが、その時も今ある出資金が減ることはないと思います。
もし出資している生協が倒産したら
もし出資している生協が倒産(解散)した場合はどうなるのでしょう。
過去には、生協の解散で出資金がすべて戻らなくなった事例もあります。
ですが、多くは解散の前に別の生協に支援を求め、事業や組合員を譲渡してから解散しています。
この時には新しく所属する生協にこれまでの出資金を請求することができます。
出資金はいつでも引き出せる、増資も簡単
出資金は減資手続きをすると最低出資額を残してすべて引き出せます。
また、引っ越しなどで所属している生協のエリア外に出るなどの理由があれば退会も可能です。
この時には出資金は全額戻ってきます。
出資金を増資するのも基本的に簡単です。
実店舗がある生協なら、買い物ついでにレジで増資できます。
筆者が加入している生協の場合は買い物のおつりを1円から増資に当てることもできます。
宅配で生協を利用しているという時には、注文書に増資申し込み欄が設けられているのでそこに希望口数を記入するだけです。
コツコツ出資金を増やしていけば、数年後には気が付くととても大きな金額になっているかもしれません。
生協の出資金と配当は隠れ人気金融商品 主婦だけでなく万人におすすめ
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生協の出資金は昔からお母さんたちのへそくりとして隠れた人気商品でした。
この利率と安全性を見れば、主婦に限らず広くおすすめできます。
生協によってはサイトに配当率で公開しているので、ぜひお住まいのエリアの生協を確認してみてください。(執筆者:金子 ゆかり)