スマイルゼミやチャレンジタッチ、通塾も経験してきたわが家ですが、最近は無料の学習アプリも気になります。
そこで、無料の学習アプリがどのくらい学習に役立つのか、三姉妹に試してもらいました。
試してみたら有料の通信教育との違い、選び方などが見えてきました。
※iPhoneでもAndroidでも使えるアプリをご紹介しています。

目次
小学生の算数は1学年下のアプリを入れる
算数は不安要素が残るまま次に進んでしまうことがあり、それが積み重なって苦手だと感じてしまう教科だと思います。
しかもコロナの影響で、前の学年の3学期が途切れるようにして学年が上がってしまい、自信がないまま今の学年の算数を進めているお子さんもいるのではないでしょうか。
わが家も5年生になった娘と相談すると、やはり算数がよくわからなくなってきたとのことでした。
そこで5年生の算数は後回しにして、まず4年生の算数の復習から行うことにしました。
何度か算数アプリを入れてみて、現在使っているのはこちらです。

このアプリのポイントは3つです。
(1) 淡々と進む
キャラクターが出てきて何かアクションをすることはありません。
ポイントもたまりません。
ただ問題を解いて答え合わせをする、という紙のドリルに近いシンプルなアプリです。
シンプルと言っても、デザインや効果音には子ども向けの工夫があります。

(2) 手書き計算ができる
画面が小さいスマホだと使いづらいかもしれませんが、指や液晶用のペンで画面上に途中の計算を書けるようになっています。
(3) 問題数が少ない
1つの単元の問題数は基本5問のようです。
問題が少ないのでサクサク解いて進められます。
解いているのがひとつ下の学年ということもあり、以前より早く解けることが楽しいようです。
どうしても解けない単元は、そこだけ他の教材で理解を深めることにして、不安な単元を中心に使っています。
同じ提供元が出している5年生版もダウンロードし、自信がついてきたら5年生もやってみるという風に使っています。
新学期当初よりも少し自信がついてきたようです。
「解けて楽しい」と感じると次もやろうという気持ちにつながるようです。
6年生版はまだ出ていませんが、今後に期待です。
しかし、そもそも単純な計算ミスが多いと悩むお子さんもいるでしょう。
そんな時は次のアプリをおすすめします。
ゲームで反射的な計算力を鍛える
基本の足し算、引き算、掛け算、割り算はある程度、家庭学習で復習が必要だと感じます。
しかし単純な計算プリントはあまりやりたがらないです。
そこでゲーム性の高い計算アプリを入れてみました。
こちらは脳トレ、の名前の通り子どもから大人まで遊べるアプリです。

このアプリの3つのポイントをお伝えします。
(1) 1分間チャレンジという気軽さ

これは上から落ちてくる計算問題の答えを入力して消していくというゲームです。
1分間に解いた問題が多ければ多い程、星が多くもらえます。
この星が3つ以上になると次のステージへ進みます。
1分間、という短い時間なので始めることがストレスになりません。
慣れてくると反射的に答えを打てるようになるので、いつもと違う感覚が楽しめます。
(2) 難易度を上げなくても楽しめる
例えば1分間足し算をしたら次のステージは引き算、という風にこのアプリは足し算、引き算、掛け算、割り算がステージごとに出てきます。
レベルが上がると問題の桁数が増えて早く解くことが難しくなってきます。
しかしプレイする度に点数と得られた星の数が出るので、同じステージを何度も挑戦して自分自身の記録更新を目指す、という楽しみ方もできます。
先に進めなくなってきたら、今まで解いてきたステージの最高記録を塗り替えることに没頭してみる。
進め方は自分のペースで良いのが特徴です。
(3) 操作の設定が自分好みにできる

画面の光り方や、効果音、問題が落ちてくる場所など、プレイする時の仕様を細かく変えられます。
しかも設定の操作方法がわかりやすいので子どもでも変更できます。
計算力はゲーム性のあるアプリが効果的だと思います。
ゲーム性、といってもいろんな計算アプリがあるので、お子さんと探してみてはいかがでしょうか。
中学生は3年間まとめて学習できるアプリがおすすめ
高校受験も視野に入れて、中学校の数学は3年間まとめて勉強できるアプリを探しました。
普段の勉強は、学校のドリルだけで結構な問題数があるのでテスト前の理解度チェックのために使っています。

このアプリの3つのポイントをお伝えします。
(1) 答えだけでなく解説がついている

1問ずつ解説がついています。
不正解の時だけでなく、正解の場合も考え方を再確認できるので、自信につながります。
(2) 解いた量がひと目でわかる

自分がどれくらい解いたか、目で見えるようになっています。
頑張った分が目に見えるとうれしいです。
(3) 「これ何だっけ」と思ったらそのまま小学校の復習ができる
中学生ほど細かい単元ではありませんが、小学4~6年生の算数の復習もできるのがこのアプリの便利な所です。
数学の問題を解いていて「これ習ったけど何だっけ」と思ったらすぐに確認できます。
中学生の数学は数学検定向けのアプリも多く、どれが良いのか迷いました。
2つ入れて子どもに使ってもらい、比べて良かった方を残すといった探し方をしました。
使ってみてわかった通信教育教材との違い
数学以外でも無料アプリをあれこれ試しているわが家ですが、現在の結論は「無料アプリだけで家庭学習をカバーするのは大変」だということです。
アプリを探すには手間がかかる
膨大な数の無料アプリがあるので、子どもに合う学習アプリを探す手間が必要です。
まとめサイトも参考にしつつ検索し、口コミを読んでダウンロードして動作を確認したら、全然面白くないと言われてしまうこともしばしばありました。
これを各教科ごとに行うのはとても大変です。
音や操作の工夫が乏しい場合もある
例えばスマイルゼミの場合、正解すると「ピンポーン」と音がなって丸を付けてくれます。
しかし無料アプリにはそういった子どもがワクワクするような操作性が乏しい場合があります。
中には答えを自分で確認しないと合否がわからないアプリもありました。
操作がつまらないと子どもは早く飽きてしまいます。
広告が消せない場合がある
無料アプリは、課金すると広告を消せることがあります。
しかし、中には課金できない仕組みのアプリもあります。
広告の表示の仕方はアプリによってさまざまですが、中には広告がわずらわしくてやめてしまうお子さんもいるでしょう。
無料アプリは確かに費用面の節約になります。
しかし学習をスタートするまでの手間を考えると、忙しいご家庭によっては通信教育のほうが時間の節約になると思います。
また無料アプリはそのアプリの安全性など、親が確認することがらたくさんあります。
こういったセキュリティ、学習内容など安心して子どもに与えられるのが通信教育の教材の強みかもしれません。
学習用、無料アプリを探すコツ
家庭学習が心配だし、無料なら使ってみようかなという方のために筆者が思う探し方のポイントをご紹介します。

コツ1:利用者数をチェックする
使い勝手の良いアプリは多くの利用者がいます。
それなら1番人気のアプリなら良いのかというと必ずしもそうではありません。
やはり使い手によって合わないこともあります。
キーワード検索して、利用者の多いアプリからチェックし、仕様やレビューも確認した上でダウンロードしましょう。
コツ2:更新頻度をチェックする
無料アプリは答えが間違っていることもあるようです。
また、動作の不具合が多いと使いづらいです。
提供元がこまめに不具合の修正を行っているか、更新頻度を確認しましょう。
更新頻度はアプリの説明欄に表示されますし、利用者のレビューからも読み取れます。
コツ3:気に入ったアプリがあれば同じ提供元で探す
使ってみて気に入ったアプリがあればアプリの提供元をチェックしましょう。
他のアプリも似たような作りになっている場合があり、気に入る可能性が高くなります。
コツ4:子どもにも探してもらう
「勉強のアプリを入れるからやりたいのを探してみて」と子ども本人に探してもらいましょう。
今後は検索力も必要なスキルなのでその練習にもなります。
ダウンロードする前に親がチェックし、実際使ってみて続けられそうならしばらく様子を見ます。
子ども自らお気に入りを見つけられるようになると、親が探す負担が減ります。
コツ5:気に入ったら課金して広告を消すことも視野に入れる
完全無料と快適な環境、両方を得る事は難しいです。
気に入ったアプリがあったら、課金して広告を消してスムーズな勉強時間にすることも視野に入れましょう。
アプリの課金によって得られるメリットは広告を消すこと以外にも機能が増えたりとアプリによってさまざまです。
短い夏休みにもおすすめ
ついこないだまで、無料の教材といえばプリントでした。
わが家も大量に印刷したものです。
しかしアプリなら、コピー機もインクも用紙も消耗しません。
うまく使えば効果的に学習が行えて、教育費用が抑えられます。
わが家もまだまだ模索中ですが、無料学習アプリを家庭学習に取り入れてみてはいかがでしょうか。
短い夏休みにもおススメです。(執筆者:田中 よしえ)