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【子どものお金教育】『どうぶつの森』は預金・借金・投資の仕組みを学べる最強教材 元銀行員が解説

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【子どものお金教育】『どうぶつの森』は預金・借金・投資の仕組みを学べる最強教材 元銀行員が解説

子どもの多くは「お金は無限に沸いて出てくる」と考えており、ムダ遣いも多いです。

親がどれほどお金の大切さを説いても子どもには分からないことでしょう。

そこで、子どもが好きなゲームでお金教育をしてみませんか。

2001年の発売以来、今日まで高い人気を誇る『どうぶつの森』シリーズは、子どもにお金について教える格好の教材です。

この記事では、『どうぶつの森』歴約18年のわが家でゲームのプレイを通して行ったお金教育について紹介します。

『どうぶつの森』でお金を稼ぐ方法を学ぶ

あつまれどうぶつの森
≪画像元:Nintendo

子どもたちが『どうぶつの森』で最初に学んだのは「お金を稼ぐ方法」です。

『どうぶつの森』では、生活に必要なお金を自分で稼ぐ必要があります。

その手段は虫、魚介類、化石、果物を売ってお金に換えることです。

採取物はそれぞれに売価が異なり、高いものを採取すると効率よく稼げます。

また、高いものを採れる確率を上げるために稼いだお金で「きんのつりざお」などの良いアイテムを買うことも必要です。

これを実生活にあてはめると、

・ 採取物=収入(給料、報酬、商品など)

・ アイテム=仕事のスキルや商品の材料、商品を作る道具

などに置き換えられ、次のような学びを得られます。

(1) 生活するためには自分でお金を稼ぐ必要がある

(2) お金を効率よく稼ぐためには工夫が必要

(3) 高い収入を得るためには自己投資(良い道具やスキルアップなど)が必要となる

最初は(1) しか理解できないでしょうが、それで十分です。

(2) や(3) についてはプレイを通して次第に理解していき、効率よくお金を稼ぐ方法を自分で考えるようになります。

『どうぶつの森』でお金の使い方を学ぶ

次に子どもたちが学んだことは「お金の使い方」です。

お金を稼ぐと村のお店で買い物をできます。

しかし、所持金には限りがあり、お金を上手にやりくりしないと必要なものは買えません。

それを子どもの実生活に置き換えると、

・ お小遣いやお年玉のやりくり

です。

わが家の場合は、親がプレイに参加しながらさりげなくゲームのお金を実生活でのお小遣いやお年玉に置き換えてみることを提案し、あとは子どもたち自身がお金のやりくりについて考える方向に誘導してみました。

その結果、お小遣いやお年玉をすぐに使い切っていた子どもたちが、『どうぶつの森』で学んだお金の使い方を応用して以前よりも上手にお小遣いやお年玉を使うようになりました

『どうぶつの森』で銀行預金や借金について学ぶ

『どうぶつの森』では銀行預金や借金についても学べます。

プレーヤーが住む村にはATMを設置した郵便局があり、現実社会と同じく郵便物の取り扱いや銀行業務を行っています。

ここで子どもがお金に関して学べるのは次の2つのことです。

1. 郵便局(銀行)にお金を預けると利息がつくことを学ぶ

お金を預けると利息がつくことを学ぶ


まず、郵便局(銀行)にお金を預けると利息がつくことを学べます。

たとえば『とびだせ!どうぶつの森』では、郵便局の口座にお金を預けると毎月末に月利0.5%(最高額9万9,999ベルまで)の利息がつきます。

年間だと元金の30%ものがつくので非常にお得感もあります。

子どもはプレイを通して「郵便局にお金を預けると利息がついてお金が増える」ことを知り、お金を郵便局に預けるメリットを実感できたようです。

それを通して「現実の銀行ではどの程度の利息がつくか?」という点にも興味を持ち、それをきっかけに銀行預金や利息について教えられます。

2. 借金は「返す義務があるお金」であることを学ぶ

村の郵便局では家の増築などのためにローン(借金)を組めますが、そこには当然返済義務もついてきます。

ゲームなのでローン利息や支払期限の設定はありません。

しかし、ローンを返済しないとさらなる増築ができないため、住環境の向上には返済が必須です。

そこで子どもが迷うのが「ローンの返済方法」です。

わが家ではその点について質問された際に2つの案を提示しました。

(1) 所持金が少なければ少額ずつ分割返済の一択

(2) 現在の所持金が多ければまとめて返済する選択もあり

また、現実社会のローンには預金の利息より高い利息が加算され、完済までの期間が長引くほど返済額が増えていくということもついでに説明しました。

当時、子どもたちはその話にあまりピンとこない表情をしていましたが、大人になってからそれが「借金は返済する必要があるお金」という理解に結び付き、安易に借金することへの大きなブレーキとなっているとのことです。

『どうぶつの森』で投資について学ぶ

『どうぶつの森』では投資についても学べるようになっています。

カブの価格は1カブ100ベル前後で1度に10カブまで買えますが、毎日午前と午後に変動するカブ価が暴落して大損することもあります。

攻略本でもその点を注意点として指摘しています。

カブの売買を通して学べることは次のことです。

・ 投資では高い利益を期待できるが相場を正しく読まないと大損のリスクもある

筆者はあまり投資に詳しくないため、残念ながらこちらはノータッチでした。

しかし、投資に詳しい人であれば、ゲームの世界と現実社会をリンクさせた投資の教育もできると思います。

『どうぶつの森』は こどもが預金・借金・投資の仕組みを学べる格好の教材

『どうぶつの森』は子どもが楽しみながらお金について学べるゲーム

ここまでお話ししたとおり、『どうぶつの森』は子どもたちがプレイを楽しみながらお金について学べるゲームです。

とりわけ、銀行預金や借金、投資の仕組みについて子どもに教えるのは非常に難しいですが、『どうぶつの森』を利用すればそれも容易です。

すでに『どうぶつの森』シリーズを楽しまれているご家庭も多いと思います。

親子でプレイを楽しみながら、子どものお金教育にトライしてみてはいかがでしょうか。(執筆者:元銀行員にしてベテラン主婦 大岩 楓)

《大岩 楓》
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大岩 楓

執筆者:元銀行員 FP2級 大岩 楓 大岩 楓

元銀行員にしてベテラン主婦のフリーライターです。クレジットカードや節約記事などの執筆のほか、既成記事の校閲も行っています。50代になった現在、最大の関心事はずばり「老後のお金」今後のマネープランについて真剣に考え始めました。そこで自らの勉強も兼ね、銀行員時代に培った金融知識と25年以上の家計管理経験をベースにお金に関するさまざまな事柄について深堀りしていきます。 <保有資格> FP2級 寄稿者にメッセージを送る

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