メルカリは安い値段で欲しいものが手に入る便利なフリマサイトです。
頻繁にはありませんが、商品を受け取ってからやむを得ずキャンセルをお願いすることもあります。
例えば、
「商品にヒビが入っていた」
というような商品や出品者に不備があった場合は、キャンセルをお願いすることになるでしょう。
しかし、商品の説明の中には「商品の不備」を不備とは言わせない「要注意なキーワード」が含まれていることがあります。
今回はメルカリでいくつもの失敗を重ねた筆者が「キャンセルの壁になった要注意なキーワード」を紹介します。
商品到着後に「思っていたのと違うが返品できない」というムダにならないように「商品の説明」を深読みするコツをお話しします。
目次
アンティーク:古い、汚れている、年代物

女性ファッションブランドのポーチを購入しました。
商品の説明には「新品未使用のアンティーク」と書いてあり、写真はきれいなポーチの写真が掲載されていました。
手ごろな値段だったため購入し、数日後無事に商品は届きました。
届いたポーチ
開封してみると茶色いシミがいくつもついています。
経年劣化によるシミではなく、あきらかに外部からなにかが付着したシミです。
購入価格は手ごろな値段でしたがとても使える状態ではない商品を「このたびはありがとうございました」と受け取るわけにもいかず、キャンセルのお願いをしました。
出品者の対応
ところが出品者からの返事には
発送時にシミはありませんでした。
古い柄のためシミにみえるのではないでしょうか」
と書いてありました。
「アンティーク」はたしかに年代物を意味する言葉であり、年代物ならば多少の色あせや汚れは理解できます。
結局、取引価格も低かったことからキャンセルせずに泣き寝入りすることになりました。
出品者の中には「アンティーク」や「年代物」という言葉を、
・ ガラクタ
のオブラートとして使う人がいます。
芸術品ならばともかく、日用品や実用品の商品の説明に「アンティーク」と書かれている場合は「古くて使い古したものかも」と深読みしてもいいのかもしれません。
キャンセルお断りの常套句「神経質な方はご遠慮ください」
商品の説明やプロフィールに「神経質な方はご遠慮ください」と書かれていることがあります。
「あまりにも細かいことを気にする人とは取引したくない」という意味に解釈します。
しかし判断基準は出品者の方にあるので注意が必要です。
筆者が、数回着用したスカートを購入したときのエピソードです。
届いたスカート
商品が届いてみると、外観はきれいなスカートでしたが、裏地が縫い目から裂けていました。
出品者の対応
出品者にキャンセルできるか問い合わせると、「神経質な方はご遠慮くださいと書いてありましたよね」と言われてしまいました。
たしかに、裏地は見えない部分であり、気にしなければ履けるかもしれません。
しかし、「数回着用」で裏地が裂けているとは想像していませんでした。
結局、このスカートもキャンセルすることなく、裏地を継ぎ接ぎして今も履いています。
「神経質な方はご遠慮ください」という言葉には、「気にする方が悪い」という意味を込めることでキャンセルしづらい流れを作っているのかもしれません。
解釈が難しい「状態は悪いです」
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筆者は漆器が大好きです。
最近は写真だけで本漆かカシュー塗りか、木製か合成樹脂製か見分けられるようになってきました。
メルカリでも漆器を購入しています。
メルカリには漆器だけを売っている出品者も多く「年代物」や「芸術品」の域である商品もあります。
筆者が購入した重箱の商品の説明には「状態は悪いです」と書いてあり、写真には小さな欠けと汚れが写っていました。
小さな欠けは早かれ遅かれ使っているうちにできるものだろうし、汚れは洗えばいいと思い購入しました。
届いた漆器
商品が届いてみると、写真の欠けと汚れだけではなく、全体に漆がヒビ割れて剥がれかけている部分がありました。
「これは使えない」と思いキャンセルの連絡をしました。
出品者の対応
出品者からは、「状態は悪いと書いてありましたよね」という返事がきました。
漆器は何年も何十年も修理を重ねて使い続けます。
そのため、漆器を専門的に扱う出品者は、「状態が悪い」と書くことで「要修理品」であること暗に伝えていたのかもしれません。
重箱自体はいいモノでしたが、漆器の素人である筆者には修理のつてもないため使えません。
相手は筆者と何度も取引している出品者であったため、重箱はキャンセルできました。
隠語に注意しながらお得な買い物を
商品の種類によっては、「わかる人にはわかるキーワード」が使われていることもあります。
商品が届いてから、「こんなはずじゃなかった」と思うことがないように、
・ 解釈が難しい言葉
が書いてあるときには、しっかりと質問をして納得してから購入するようにしましょう。(執筆者:式部 順子)