100円ショップダイソーには、毎日の家事を助けるキッチンアイテムが充実しています。
中でも見栄えもおしゃれな「耐熱ガラス食器」は、オーブンにも電子レンジにも使用できるため、調理器具として料理を作ってそのまま食卓に出し、残ったら付属の蓋をして冷蔵庫に保存しておくことができます。
節約に効果的な簡単レシピとともに、ご紹介しましょう。

*なお、価格は2020年7月現在の消費税10%を含んだ価格です。
目次
使える用途が広い耐熱ガラス食器
筆者の地元の店舗では、4か所を密閉するシリコン製のパッキン付きと2方向から蓋をとじる商品があり、110円(310ml)~440円(1,100ml)までの6つサイズが販売されていました。
今回は大きさの違う4つを購入しました。

パッキン付き、パッキンなしのどちらもタイプでも、耐熱温度差は120度で電子レンジ、オーブン、食器洗浄機の使用OK、使い勝手はバッチリです。
蓋はポリプロピレンなので保存するときのみの使用になりますが、パッキン付きとそうでないものの違いは以下の画像の通りです。
ただ個人的な印象では、よほど汁気のあるものや臭いのきついものを保存する以外は、大差はないように感じました。


ダイソーの耐熱ガラス食器は本当に安いのか?
独自調査をしてみました。
ダイソーの最安価格110円で販売している310mlに近いサイズは、楽天では丸型370mlが303円+送料が調査時点では最も安く販売されていました。

地元のニトリなら送料はかかりませんが、300mlの商品は304円です。

大きいサイズになると、ニトリは1,170mlが610円、ダイソーは若干小さめですが1,100mlが440円ですから、やはりダイソーはお得といえそうです。
ナポリタンを作る
一番大きな1,100mlサイズでは、一人分のパスタができます。
作り方は以下の通り、鍋やフライパンを使うことなく、耐熱ガラス食器でレンチンするだけです。
1. 半分に折ったパスタを耐熱ガラスにいれる。

2. 250mlの水を注ぎ、塩コショウ少々、顆粒コンソメ小さじ1、にんにく、バターひとかけ(なければマーガリンでも可)を入れ、軽く混ぜる。
3. パスタに表示してある時間通り、レンジで加熱する。
4. 冷蔵庫にある野菜やお肉、ウインナーなどを投入、さらに3分ほどチンする。
5. 水分が残っていたら取り除き、ケチャップと少量のウースターソースを混ぜたら出来上がり。

今回利用した野菜は、冷凍しておいた玉ねぎやパプリカを使ったので3分程度レンジにかければ十分でしたが、硬めの食材はパスタと同時に入れたほうが安心です。
トータルの加熱時間は、パスタの袋の表示時間プラス3分をめどに調節してください。
ゆで汁が残れば捨てることなく、スープなどに利用すればさらに1品追加できますし、市販のパスタソースを使えばバリエーションを楽しむことができます。
また嬉しいことにこの方法なら、大きな鍋にお湯を沸かせるといった夏の室温を上げるような作業は必要ありません。
メイン料理もレンジでできる 豚肉の重ね蒸し
最も手軽な調理法は、葉物野菜の胡麻和えです。
少量の水を加え好みの歯ごたえまでチンして水気を絞り、だし醤油とゴマで味付ければほんの数分でできてしまいますが、レンジ調理は意外に肉料理にも向いています。
柔らかく仕上がる上に、油を使わないため後片付けも楽になります。
豚薄切り肉と白菜で、重ね蒸しを作ってみました。
1. 白菜と豚肉を器の大きさに合わせて切り、交互に重ねて容器に入れる。

2. 材料が半分ほど浸るくらいだし汁を(水と顆粒和風だしでもOK)注ぐ。
3. ラップをふんわりかぶせて、レンジで5分ほどチンする。
4. ポン酢にお好みの薬味を添えて、いただく。

コンロ調理で火加減が難しい鶏むね肉でもしっとりしやすいため、わが家ではチャーシューや蒸し鶏は手軽で美味しいレンチンと決めています。
「ふんわり」も「カリっと」も楽しめるフレンチトースト
フレンチトーストの柔らかい食感は小さな子供さんにも、大人の朝食や軽食にもピッタリです。
通常は卵液を作りフライパンで焼きますから、少なくともボールとフライパンを使いますが、今回は耐熱ガラス食器だけで仕上げてみました。
1. 卵1個と牛乳大さじ3を耐熱ガラス食器にいれ、混ぜる。
2. 食べやすい大きさに切った食パン1枚を加え、液となじませる。

3. ラップをふんわりかぶせて、1分半ほどレンジにかける。

さらにバター(マーガリンでも可)を乗せ、オーブントースターで焦げ目がつくまで焼けばカリっとした食感も楽しむことができます。

柔らかくして香ばしく 根菜のチーズやき
この耐熱ガラス食器の最大のメリットは、レンジでもオーブントースターでも使えることです。
レンジを使って材料を柔らかく下ゆでしたうえで、オーブントースターで食欲をそそる焦げ目をつける工程が一つの容器でできます。
そこで根菜のチーズ焼きをつくってみました。
1. 人参やレンコン、里芋などの根菜と少量の水を容器に入れ、柔らかくなるまでレンジにかける。

2. 器に残った水分を捨て、塩コショウ少々とチーズをのせオーブントースターで加熱する。
3. チーズが溶けたら、さらにパン粉をのせ焦げ目をつける。

根菜はどちらかと言えば煮物に利用することが多いかもしれませんが、チーズをのせて焼いたり、バター醬油、塩コショウ、マジックソルトなどの味付けでもおいしくいただけます。
煮物が苦手な子どもさんにも食べやすくなるので、添え物やお弁当の隙間にぜひご利用ください。
耐熱ガラス食器でラクに節約しよう
電子レンジもオーブントースターも、私たちにとってとても身近な家電です。
火の通り具合に注意する必要はありますが、どちらも設定時間がすぎれば加熱は終わりますから、ビギナーさんや小さい子どもさんのいるご家庭にも使いやすいでしょう。
まずは110円の耐熱ガラス食器から、自炊に活かしてください。(執筆者:吉田 りょう)