わが家は夫があまり協力的ではなく、結婚してすぐはいろいろ衝突もありました。
自分が家計のためにどれだけ頑張っても、全然協力してくれないとなると、やっぱり悲しいです。
自分ばかり、我慢したり努力したりしていてはやる気がなくなり、せっかくの節約も続かなくなってしまいます。
この記事では、家族に節約の協力してもらいたい時の対処法について、筆者が実際に体験したことを分かりやすく解説していきます。
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目次
1. 話し合う
「なんでやってくれないの!?」と言いたくなる気持ちをぐっとこらえて、話を聞いてみましょう。
なぜかというと、もしかしたらその人は「自分なりに節約している」、もしくは「こちらの見えないところで節約をしている」かもしれません。
筆者の夫は家での節約意識はかなり薄く、
・ 空調つけっぱなし
・ 水道出しっぱなし
・ 部屋の電気を消さない
という状態でしたが、話を聞くと、
・ 缶コーヒーなど、自販機で飲み物を買わない
・ 車を乗る時は、安易に高速を使わず下道で行く
・ 私服は譲ってもらうか、古着を買う
など、会社や外出先で節約をしてくれていることが分かり、筆者が頑張っていた光熱費の節約より、夫が実践していた節約の方が、効果が高いと感じました。
【筆者】
光熱費の節約効果:500~800円程/月
※水の節約・電気をこまめに消す・クーラーなどを使わないなど
【夫】
缶コーヒーを買わない節約効果:1日1本買うのを我慢した場合、120 × 30日 = 3,720円/月
夫の方がはるかに効率の良い節約をしていたことが分かります。
しっかり節約に協力してくれていました。
2. アイデアを出し合う
「自分が節約だと思っている方法」と「その人が節約だと思っている方法」が異なっているケースがあります。
わが家の夫も、筆者が考えていた節約では効果が薄いと考えていて、あまりやる気になれなかったと教えてくれました。
自分がやりたいと思っている節約方法よりも、もっと効率のいいやり方を、相手が知っているかもしれません。
アイデアを出し合ってみましょう。
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3. ストレスに感じる節約はやらない
夫は
「こまめにコンセントを抜けと怒られるのがつらい、抜く手間がかかるわりに得られる節約効果が薄いから」
と伝えてきました。
その代わり筆者は、
と伝えました。
その人の考え方によって「ストレスのかかる節約」は違ってきます。
やりたくないものを無理やり押し付けると、ケンカの元になってしまいます。
こちらもしっかり話した方がよいでしょう。
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【番外編】お金への興味がない・ムダ使いの多い人への対処法
節約をする気のない人は、言葉で協力を求めてもあまり響いてくれません。
お金への興味がないか、もしくはムダ使いの多い傾向が考えられます。
その場合、以下のようなやり方を試してみるのも手です。
ローンの支払いシミュレーションを担当してもらう
買う予定があればですが、車・マイホーム・保険などローンを検討させましょう。
契約するかしないかは問いません。
機会を与えることが大事です。
このような買い物は契約時に預金残高を聞かれたり、収入額を確認されることが多いです。
自動的に
を考えることになるので、ムダな出費の洗い出しなど、家計の見直しに直結するからです。
大きな金額を支払うローンならば、毎月の食費や光熱費などで節約の必要性が響かなかった人でも、家計について真剣に考えてくれる可能性があります。
さらに、本人が買いたいと思ってくれたらもっと有効でしょう。
わが家の場合も、マイホームを購入した途端に夫の節約が加速しました。
お互いに歩み寄りつつ節約の協力体制を築こう
家族に節約に協力してほしい時の対処法は、
・ 話を聞いてみると、見えないところで節約しているかもしれない
・ お互いに「どんな方法が節約だと思うのか」アイデアを出し合い、より効率のいい節約方法を探そう
・ お互いに「ストレスに感じる節約」はやらないようにする
・ お金に興味がない、ムダ使いが多い場合は、ローンを検討させてお金について考える機会を与えよう
「家族が協力してくれない」と悩む方が多いと思いますが、やり方と言い方を工夫し、全員がストレスを感じることのないように、楽しく節約すると効果的です。(執筆者:銀行・証券会社・信託銀行に勤務経験 尋本 景子)