「マイナポイントはお得」とわかっていてはいても、実際にマイナンバーカードをこれから請求するとなると、思っていた以上に時間と手間がかかります。
マイナポイントに必要なマイナンバーカードを手にするためには、まず申請をして約1か月待ちます。
1か月後にはがきが届いたら、役所に本人が出向いてマイナンバーカードを受け取る必要があるのです。
平日に仕事がある人ならば、休暇をとって受け取りに行かなければなりません。
パートでも、アルバイトでも、1日休めば数千円の稼ぎを棒に振らなければならず、5,000円分のポイントのために1日休みをとるか迷うところでしょう。
最近は
と思って、マイナポイントをあきらめてしまう人も増えてきました。
しかし、マイナンバーカードのお得な使い道はマイナポイントだけではありません。
今回は、1度取得してしまえば、さまざまなところでコツコツ得するマイナンバーカードの使い道を紹介します。
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目次
【使い道1:身分証明書】運転免許証の更新手数料を節約
筆者は運転免許証を取得していますが、運転が下手なので教習所を卒業してから1度も運転はしていません。
教習所の教官にも「運転しないという選択肢もあるから」と言われるほどの腕前です。
そのため、運転免許証は身分証明書としての役割しか果たしていません。
身分証明書として使い続けるため、仕事を休んで更新手続きへ出向き、交通費約1,000円と写真代900円、そして3,000円の更新手数料を払っています。
マイナンバーカードは運転免許証と同じように顔写真があり、マイナンバーカード1枚で身分証明書として使用できます。
いまのところ、マイナンバーカードの更新は手数料がかかりません。
紛失や破損などで古いカードを返納できない場合のみ、再交付手数料として1,000円が必要です。
使わない運転免許証は持ち続けるだけで、
・ 更新手続きに行くために取得した有給休暇もお金に換算したら1万円以上の費用
です。
身分証明書がわりの運転免許証をマイナンバーカードにかえるだけで、年間3,000円ほどの節約になる計算です。

【使い道2:ネット銀行の本人確認】気軽に口座開設で高利率の貯蓄
「銀行にお金を預けても利率が低いから増えないよ」と言われて久しくなりました。
マネー関連の雑誌では「利率のいい銀行特集」が人気を集めています。
筆者も興味を持ってよく読んでいますが、利率がいい銀行のほとんどはインターネット上の銀行です。
オンラインバンキングを始めるときには、身分証明書の提出が必要です。
一般的に運転免許証やパスポートなど顔写真のついているものは1種類の提出ですみますが、顔写真のないものは、健康保険証と年金手帳のように2種類の提出が求められます。
運転免許証もパスポートももっていない人にとって、2種類の書類を用意することは意外と大変なことでしょう。
事前準備だけでも手間がかかり、結局はオンラインバンキングをあきらめてしまいます。
そんなとき、マイナンバーカードを持っていると便利です。
マイナンバーカードを持っていれば、2種類もの書類をコピーする必要もありません。
例えば、楽天銀行なら配達員にマイナンバーカードをみせるだけで本人確認は終了です。
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お金を節約したり増やしたりするためには、ネットバンキングの活用や金融商品へのチャレンジが功を制すこともあります。
マイナンバーカード取得をきっかけにして、オンラインバンキングにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
【使い道3:コンビニで公的書類を取得】有給休暇と手数料を節約
住民票や戸籍謄本が必要になれば、役所の窓口で申請することが常識でした。
書類をもらうために、有給休暇を取得して役所に行っていた人も多いのではないでしょうか。
せっかくの限りある有給休暇を役所に行くために使うことは、なんともいえず悔しいものです。
しかし、マイナンバーカードがあれば、コンビニで書類を受け取れます。
しかも、役所の窓口よりも、手数料が50円~100円も安くなっている場合が多いのです。
役所の窓口が閉まっている朝や夜、土日祝日も利用できるため、有給休暇を取得する必要がありません。
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万が一紛失したら24時間対応のコールセンターへ
マイナポイントだけに注目すれば、5,000円分のお得です。
しかし、マイナンバーカードはマイナポイントだけではなく、日常生活の中でさまざまなお得があります。
「個人情報が盛りだくさんのマイナンバーカードなんて、リスクばかりが大きい」と思い、申請していない人も多いかもしれません。
しかし、クレジットカードと同様にマイナンバーカードも、紛失してしまったときには24時間365日対応のコールセンターがあります。
万が一紛失してしまったときに備えておくことは、クレジットカードもマイナンバーカードも同じことです。
「マイナポイントだけのために、マイナンバーカードの申請を行う」と考えれば「こんなに手間がかかって5,000円じゃ割に合わない」と思うかもしれません。
しかし、マイナンバーカードはマイナポイントが終了してもお得な使い道は豊富にあるので、この機会に取得してみてください。(執筆者:式部 順子)