スーパーで「見切り品」は見かけることが多いと思います。
定価より安いのはもちろん、広告の品よりも安く購入できるので、食費の節約に助かります。
しかし、見切り品として安く売られているのには、ちゃんとした理由があります。
見切り品は、消費期限が近い、形が悪いなどの訳あり品なのです。
そのため、見切り品は定価で売っている商品と同じような扱い方をすると、食材が傷んだり、食べきれなかったりして、かえってムダにしてしまうことがあるのです。
そこで今回は、普段から見切り品をフル活用している筆者が、見切り品の活用テクを紹介します。

目次
帰宅したら、すぐに下処理
見切り品は、期限が差し迫っていることがほとんどです。
そのため、長期保存をするには「フリージング」が必須です。
賞味期限が当日であったり、次の日には傷み始めたりする場合もあるので、購入したらできるだけ早く冷凍することが重要です。
見切り品を手に入れた際には、寄り道をせずにまっすぐに家に帰って、すぐにフリージングしましょう。
お肉は小分け&下味冷凍をすると時短にもなる
見切り品に登場しやすいお肉は、小分けや下味冷凍をしておくと、使うときに時短できて一石二鳥です。
1回分ごとにラップで包み、さらに食品保存用袋へ入れて密封しておくと、冷凍焼けを防げます。
また、調味料と一緒に冷凍すると下味もしっかりと付けられるのでとても便利です。
調味液と一緒に冷凍するだけで、唐揚げや生姜焼き、照り焼きなどの下味をつけられます。
調理をする際には解凍して焼くだけ、揚げるだけなので時短にもなります。

野菜は種類ごとに正しい方法で保存
冷凍が難しそうな野菜も、ほとんどがフリージング可能です。
ただし、解凍した際に食感や味が落ちることもあるので、野菜ごとに正しく下処理をして冷凍保存することが大切です。
たとえば、ニラやキャベツは洗ってカットしただけで保存できますが、ほうれん草はアクをぬいてゆでてから保存したほうが味が落ちにくいのです。
じゃがいもやさつまいもはそのままの冷凍には向かないので、茹でてつぶしたり、コロッケなどの料理にしてから冷凍保存しましょう。
その日の夕食は見切り品をフル活用
冷凍保存すれば長持ちするとはいえ、見切り品はできるだけ早く消費するのがよいと言えます。
見切り品を購入した日には、その日の夕食で活用するのが得策です。
特に、冷凍保存すると食感が変わってしまうきゅうりなどの生野菜は、その日のうちに消費するのがおいしく食べるコツです。
見切り品を利用して「つくおき」
見切り品は、まとめて調理して作り置きにしておくのもおすすめです。
火を通せばより長持ちしますし、作り置きにすることで翌日以降の家事の負担を減らせます。
作り置きにする際には、比較的日持ちのしやすい煮物や揚げ物など数日間保存できるものを選ぶとよいことでしょう。
早く消費、冷凍保存が必須
見切り品は、保存方法やつくおきを駆使すれば大量に手に入れてもムダにはなりません。
ムダにさえしなければ、食費の節約に効果的です。
見切り品を購入したら、早く消費する、冷凍保存をすることに注意して賢く食費を抑えましょう。(執筆者:三木 千奈)