食費節約に励んでいる方でも「食品を無駄にしてしまった」という経験はあるのではないでしょうか。
一般家庭から出る食品ロスは年間291万トンもあるそうです。
参照:内閣府大臣官房政府広報室
この食品ロスを減らすことは環境に良いのはもちろんですが、一般家庭の消費の1/4を占めると言われている食費の削減にも直結します。
今回は、食品ロスを削減する3つのコツを紹介します。
すぐにできることばかりなので、今日から実践してみましょう。

目次
【コツ1】安くても大量購入はNG
食品ロスをなくす最初のポイントは「使い切れる量だけを買う」ということです。
「まとめ買いがお得だよね」
このように、ついつい買い過ぎてしまうことはありませんか。
必要以上に買ってしまうと、新鮮なうちに使いきれずに食品を傷めてしまう原因になります。
まさに「安物買いの銭失い」です。
買い物をする際のポイントは2つです。
2. 具体的な使い道・使い切れる日数をイメージしておく
ことです。
1. 買い物ペースに見合った量を買う
特に日持ちしにくい生鮮食品は、ご自身の買い物のペースに合わせて必要な量を買いましょう。
3日に1回のペースで買い物に行くのであれば3日分、毎日行くのであればその日の分だけで十分です。
2. 具体的な使い道・使い切れる日数をイメージしておく
買い物をする際に「具体的な献立」と「いつまでに使うのか」をイメージしておけば無駄にすることはほとんどなくなります。
たとえば、キャベツ1玉を買う時には
など、何に・いつまでに使うのかを考えておきます。
そうすることで他に必要な食材や量も連想しやすいので買い物もスムーズに進みますし、食品を無駄にすることも格段に減るのです。
【コツ2】余った食材はまとめて定位置に保管

ある日、冷蔵庫の奥から使いかけの食材が出てきたことはありませんか。
使いかけの食材は目に入らないと存在を忘れられる傾向にあります。
優先して使いたい余った食材は「冷蔵庫の中でも目に入る場所=特等席」に置くようにしましょう。
冷蔵庫の扉を開けると必ず目に入る位置が理想です。
余りもの専用ボックスを用意する
食材の中でも特に余りが出やすい野菜には「余りもの専用ボックス」を用意するのがおすすめです。
ボックスは家にある空き箱や保存容器で構いません。
わが家では野菜室の上段に大きめの保存容器を置いていて、そこに使いかけ野菜を入れています。
ちょっとした副菜を作る際にも便利ですし、買い物前にチェックすることでダブり買いを防げます。
【コツ3】冷凍庫をうまく使って傷ませない
食品を傷ませずにフル活用できている人や食費の節約が上手な人は、冷凍庫をうまく使っています。
食品の長期保存を可能にするだけではなく、実は、冷凍庫は「うま味アップ」や「光熱費削減」にも役立つ、食費節約には不可欠のアイテムなのです。
冷凍保存をおすすめしたい食品
肉や野菜の保存に冷凍庫を使うのは常識ですが、実は味噌、チーズ、バター、納豆なども冷凍保存が可能です。
特に、味噌は冷凍しても固まらないため使い勝手も変わりません。
過度な発酵をとめることもできて風味を損なわないので、冷凍保存がおすすめです。
また、あさりやしじみ・キノコ類に至っては、冷凍によってうま味や栄養成分がアップします。
長期保存とおいしさアップで一石二鳥です。
今日から冷凍庫保存に切り替えましょう。
冷凍庫活用で光熱費も減らせる
冷凍庫は中身が多いほどお互いを冷やしあって温度が保たれます。
そのため、光熱費削減や温度変化による品質低下防止にも有効です。
反対に冷蔵庫は中身が多いほど冷気が行きわたりにくくなるため、運転効率低下・光熱費アップにつながります。
「冷蔵庫は少なめ・冷凍庫は多め」が食費・光熱費節約の鉄則です。
食材を冷凍する時の3つのコツ

冷凍時の品質低下を防いで長期保存するには3つのコツがあります。
・ なるべく薄くして急速冷凍
・ 空気に触れないようにする
肉や魚を冷凍する時でもパックごと冷凍はいけません。
1回分ごとに小分けにする・薄くしてすぐに凍らせる・空気を抜いてきっちり包むことで傷みにくくなり、長期保存できます。
しっかりと凍ったら食材ごとに袋に分けて決めた場所で保管しておくのがベストです。
食材ごとに整理しておくことで、冷凍庫を開ける時間も削減でき、ストック量の把握もしやすくなります。
食材の無駄をなくして食費をスリム化
「余り食材を目立つところに置く」
「冷凍庫をフル活用する」
の3つを守るだけで、食材の無駄がぐっと減ります。
つまり、食費の無駄が減って節約にもなるということです。
ストレスなく取り組めて続けやすい内容ばかりなので、ぜひ毎日の生活に取り入れてください。(執筆者:浦辺 愛美)