最近TV等でコミックスが「無料で読める」などのCMを目にすることはありませんか。
新型コロナウイルスの影響により、各種業界で「巣ごもり需要」が発生しています。
書籍のジャンルも同様で、特に電子書籍版コミックスの需要が目立ってきました。
今回は昨今の出版事情を踏まえながら、注目の電子書籍を中心に、人気のWEBサイトやアプリをお得に活用する方法などを紹介して行きたいと思います。
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目次
2020年上半期の出版市場
(公社)全国出版協会・出版科学研究所によると、2020年上半期の推定販売額は前年同期比で2.6%の増加となっています。
参照:全国出版協会
紙媒体では2.9%の減でしたが、電子媒体では28.4%の増加でした。
電子媒体の内訳では、電子コミックが33.4%増、電子書籍は15.1%増、電子雑誌は17.8%減となっています。
外出自粛期間における電子コミックの利用者数増加と「鬼滅の刃」などのヒット作が需要をけん引しているようです。
紙媒体では、実店舗の休業や編集作業の遅れによる合併号や休刊の影響が大きいようです。
私が利用している最寄り駅でも駅ナカの書店が閉店してしまうなどの影響が出ています。
ちなみに2019年の出版市場は、紙媒体が4.3%減少、電子媒体が23.9%増となっていて、電子媒体が今後も増加して行く流れは変わらないようです。
紙媒体のお得な購入
近年では実店舗の閉店が相次いでいますが、その代わりにインターネット経由での購入が増えています。
実店舗でお得に書籍を購入するのであれば、以前からあるように図書カードNEXTを利用するのがよいと思います。
図書カードは金券ショップなどなら定価の5%引き程度で販売している場合が多いため、書店で図書カードを購入するよりもお得に利用できます。
図書カード以外では、書店でもPayPay等の各社電子決済を導入している店舗が増えているため、お使いの電子マネーでポイント還元を受けるという手もあります。
インターネット通販では、Amazonや楽天ブックスなどのWEBサイトが大手です。
配送まで込みなので、近隣に書店がない場合やまとめ買いなどをする際に利用するとよいことでしょう。
会員登録をしておけばポイントも貯まります。
新品にこだわらないのであれば、BOOKOFFなどの中古書籍専門店やフリマサイトで安く購入することが可能です。
変わったところでは、DMMのDVD/CDレンタルで、紙媒体のコミック1冊を95円で約2週間レンタルするサービスなどもあります。
電子書籍サイトでのお得な購入
インプレス総合研究所による、電子書籍ビジネス調査報告書2020では、スマホ・タブレットのモバイルユーザーが電子書籍を利用している割合が44.7%(無料版も含む)にも上ります。
なおシェア別では、電子コミックが86.1%、文字もの他が13.9%とコミックス目的の利用が大多数を占めています。
同じ報告書内でまとめられている「利用している電子書籍サービスやアプリ(複数回答可)」を見ると次の通りです。
1位 kindleストア 26.2%(電子書籍全般)
2位 LINEマンガ 25.0%(コミック専門)
3位 ピッコマ 15.1%(コミック+ライトノベル)
4位 少年ジャンプ+ 14.4%(集英社コミック専門)
5位 楽天kobo電子書籍ストア 13.6%(電子書籍全般)
6位 マンガワン 9.5%(小学館コミック専門)
7位 pixivコミック 9.3%(コミック専門)
8位 comico 8.7%(コミック+ライトノベル)
9位 コミックシーモア 8.5%(電子書籍全般)
10位 マンガBANG! 8.1%(コミック専門)
参照:インプレス総合研究所
ベスト10のうちコミック中心のサービスが7件選ばれていて、電子書籍の中でもコミックが優勢である結果が見て取れます。
利用率BEST5の紹介
利用率から上位5つを紹介します。
【1位】kindleストア:利用率26.2%(電子書籍全般)

Kindleはアマゾンが運営するサービスで、アマゾンの通販サイトのジャンルから入ることができます。
なお、利用するためにはAmazonのアカウントが必要です。
電子書籍全般を扱っていて、ジャンルは「文学・評論」から「ビジネス」、「マンガ」、「写真集」まで幅広くそろっています。
サイトからは「kindle版(電子書籍)」、「単行本」、「中古本」のいずれかを購入できます。
それぞれに販売価格が異なります。
また、金額に応じてポイントも付与されます。
後述しますが、月額制のサービスkindle unlimited (キンドル・アンリミテッド)もあります。
また、kindleはスマホアプリ以外にも、専用の電子書籍リーダーを販売していて、完全に紙面から電子書籍へ乗り換えたい方向けとも言えます。
【2位】LINEマンガ:利用率25.0%(コミック専門)
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LINEマンガは、無料で読める「毎日無料」、1巻ごとに購入できる「ストア」、プロデビューを目指す作者たちが投稿している「インディーズ」の3部門に分かれています。
映画化⋅アニメ化された人気の作品もありますが、オリジナル作品やインディーズ作品が中心です。
LINEアカウントを使用するので、LINE利用者の多い若い世代向けの内容となっている印象です。
【3位】ピッコマ:利用率15.1%(コミック+ライトノベル)
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ピッコマはカカオトークを運営しているカカオジャパンが提供しているサービスです。
特徴はLINEマンガと同じく、アニメ化された漫画から話題の原作ノベルなど、人気作品のラインアップが多いことです。
23時間待てば無料で読める「待てば0円」や1日2回配布(最大10話分)される「¥0+券」が利用できる「¥0+」があり(ただしアプリ版のみのサービス)人気を集めています。
【4位】少年ジャンプ+:利用率14.4%(集英社コミック専門)
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言わずと知れた「週刊少年ジャンプ」の集英社が運営しているサービスです。
少年ジャンプの人気マンガ家による新作や歴代ヒット作が毎日無料で読めるサービスです。
無料連載マンガの閲覧とマンガのレンタルのみで、電子書籍の購入は別サイトの「ジャンプBOOKストア!」を利用します。
無料で読める漫画は一部分のみで、それ以外は有料ポイントを消費しての購読です。
なお、アプリ版の方が無料で読める範囲が広く、また毎日ゲームをすることでポイントを貯められます。
【5位】楽天kobo電子書籍ストア:利用率13.6%(電子書籍全般)
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楽天市場の楽天ブックスの中にあり、Kindleと同じく電子書籍全般を取り扱っています。
楽天グループ内なので貯まっているポイントを使用できます。
普段から楽天の通販サイトを活用されている方ならkindleよりも使い勝手がよいかもしれません。
書籍は1冊ごとの買い切りで、購入した電子書籍は電子書籍リーダー以外のパソコンやスマートフォンでも読めるのが特徴です。
以上ベスト5をご紹介しましたが、それ以外の9位「コミックシーモア」やランク外11位「kindle unlimited」、同17位「dマガジン」等では月額制の読み放題サービス(サブスクリプション)を行っており、今後も電子書籍の裾野は広がって行くものと思われます。
予想以上に電子書籍が拡大中
今回は最近の書籍出版事情を踏まえながら調べてみましたが、予想以上に電子書籍が拡大していることに驚きました。
待ち時間や通勤時間で発生するすき間時間を過ごすために漫画を読むのであれば、「無料」で読めるサービスが充実している「LINEマンガ」や「ピッコマ」などの漫画アプリ版がおすすめだと言えます。
毎月複数の書籍を購入している、自宅で過ごす時間が長い、等であれば「kindle unlimited」、「コミックシーモア」などの「月額定額サービス」を検討してみるのがよいことでしょう。
書店まで行く時間がない場合や本棚がない等の問題があれば「kindleストア」、「楽天kobo電子書籍ストア」で電子書籍を購入するのはいかがでしょう。
購入手続きさえすれば発売日当日にすぐに読めて、書店のように入荷待ちする必要もありません。
貯まったポイントで購入や購入金額の半額分ポイント還元セールなどを狙うのもおすすめです。
また、コミックス中心のサービスでは、アプリ版の方がWEB版よりも無料の範囲が広いなどのサービス内容が充実していました。
これも最近の大きな特徴かもしれません。
自分にあわせた方法で節約しながら読書
私は、普段から楽天市場を利用していることが多いため「楽天kobo電子書籍ストア」で貯まった楽天ポイントを利用して無料で書籍を購入しています。
自分にあわせた方法で、節約しながら読書の秋を楽しんでください。(執筆者:行政書士 風見 哲也)