大学受験に必要だと思う出費は、どの程度だとお考えでしょうか。
「多少の受験料と入学金さえ用意することができれば、大丈夫」と考えていませんか。
実際は、大学受験には予定外の出費が潜んでいます。
そんな予定外の出費を、高3の夏から合格発表まで、時系列で紹介したいと思います。
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目次
高3の夏:夏期講習で思わぬ出費
大学受験を予定しているお子さんの多くは、塾や予備校に通うことになると思います。
その際、必要となるのが授業料です。
入塾する際は、もちろん授業料も把握したうえで入塾すると思います。
しかし、高3の夏期講習ともなると、さまざまな講座が開講され、想像していた以上に授業料がかさんでしまうことも少なくありません。
高3夏期講習の授業料の相場は、以下の金額をご参照ください。
個別指導塾:9万円~22万円
参照:塾シル! 夏期講習の料金はいくらかかる?学年別に相場をまとめました
高3の秋
大学受験と言えば冬から春にかけて行われるというイメージが強いかもしれませんが、推薦入試の場合は秋に出願し、受験します。
大学入学共通テスト出願
大学入学共通テストは、国公立大学を受験する受験生だけではなく、多くの私立大学でも採用されていることから、私立大学専願の受験生も多数受験します。
その費用は
2教科以下:1万2,000 円
成績通知を希望する場合はプラス800円です。
私立大学推薦入試出願
私立大学の推薦入試は年内に行われます。
そのため、推薦入試を考えている場合、年内に受験料が必要です。
一般的な私立大学の受験料は約3万5,000円です。
めでたく、推薦入試で合格をつかむことができた際は、そのまま入学金20万円から25万円の入金が必要です。
私立の場合、各大学において金額が異なるため、あくまでも平均額です。
参照:マイナビ学生の窓口 大学の学費は4年間でどれくらいかかる 国公立と私立の比較と諸経費について
高3の冬
いよいよ入試本番です。
受験に関する出費はここでピークを迎えます。
冬期講習で思わぬ出費
またもや訪れる長期休みの塾講習、最後は冬期講習です。
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冬期講習の時期になると各大学に特化した講座も開講され、どれも受講しておいた方が良い気がして、迷ってしまうほどです。
冬期講習の相場については、以下の金額をご参照ください。
個別指導塾:6万円~13万円
参照:塾シル! 冬期講習の料金はどれくらい?学年別の相場を解説
大学入学共通テスト
大学入学共通テストは例年1月に全国一斉で行われます。
この時期は雪が降ることも多く、また、朝早くから2日間にかけテストが行われます。
そのため、住んでいる地域によっては、会場近くでホテルを取る人もいます。
このホテル代も予定外の出費になることがあります。
私立大学一般入試出願・国公立大学入試出願
大学入学共通テストが終われば、いよいよ出願です。
私立大学の場合、日程が重ならなければいくつでも受験可能です。
この点が出費の大きな分かれ目です。
一般的な私立大学の受験料は約3万5,000円です。
本命を含め一般的に4校ほど受験する受験生が多く、3万5,000円 × 4校 = 14万円が相場です。
しかし、実際の感覚としては、もう少し多く受ける受験生が多いかと思います。
国公立大学の場合は、前期・中期・後期ともに1度に出願する必要があります。
そのほかにも、
・ 願書に貼る写真代:2,000円~
・ 出願書類の郵送:簡易書留320円 + 速達290円(250グラムまでの場合)
・ 受験時の交通費・宿泊費
などが必要です。
1つ1つは小さな出費かもしれませんが、合計すると意外と大きな出費になると、筆者は実際に経験して思いました。
私立大学合格発表
順次、合格発表が行われます。
この「合格発表の時期が少しずつずれている」ことが注意点です。
本命の合格発表前に、滑り止めの合格発表と入学手続き完了日がある場合には、以下のような流れです。
(2) その後本命の合格をつかむことができれば
(3) また本命の大学に入学金を入金しなくてはならない
つまり合計50万円近い入学金の入金が必要です。
これは、国公立大学が本命の場合も同じです。
そのため、受験校を決める際は入学手続きの完了日をチェックし、入学金の納入金を最小限に抑えることも大切です。
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国公立大学合格発表
国公立大学を受験する受験生の場合、国公立大学が本命の場合が多いです。
そのため、合格発表後すぐに入学金として30万円ほどが必要です。
大学の場合、入学が決まれば入学金、前期授業料、施設設備費のほか、教科書代、パソコン代、入学式のスーツ代などが一気に必要です。
そのほか、生協などの保険や同窓会費など細かな出費もあります。
もちろん、下宿する場合は下宿代も必要です。
実際、昨年、地元国公立大学が本命で受験したわが家の場合、高3の夏から国公立大学入学までに150万円ほど必要でした。
これでも安く済んだ方で、自宅通いでも200万円ほど必要になった家庭も少なくありません。(執筆者:上野 雅美)