先週は、前週の流れの膠着感から上放れチャレンジしたものの高値更新の後、翌日には押すという流れを形成し週明けを最高値としてジリジリ切り下げし、意識するトレンドラインまで押し、さらに25日線を意識する位置で週末入りとなりました。
現状のチャート形状から見るとこの週末までが押し目で買い場とも見受けられ、ここからミニBOX下限を目指す入り口となり、さらには大きなBOXの下限を目指し始めとも見受けられる状況です。
日本は4連休ということもあり連休明けの動きは想定出来ないものの、それなりに根拠を元に備えは必要であると考えます。
私の中では、目先ミニBOX下限を目指す可能性を高く意識して週末入りしました。その上で連休明けに大きく上放れするという事も想定しています。

ファンダメンタル的には先週後半の為替が104円台という円高進行をしており、この円高の中で現在2万3,000円台を維持しているところや国内の新政権誕生にマーケットが反応していないことには違和感を覚えます。
新総理誕生は織り込み済みで、週明け材料出尽くしによる売り込みがスタートするかもという心理が働きます。
過去の経験則から考えると新内閣誕生に対しては期待の上昇があったように感じるので違和感がありますが、過去の経験則や通例が当てはまりづらい時代に突入しているのかなとも感じます。
米国の動きを見てみると、NYダウのチャートを見るともみ合いの下限まで下げてきて、週末の段階では踏ん張っているようにも見受けます。
この下限を割り込むと下への加速が想定されるので、少々下へのリスクの高さを感じます。
また、週末の下げの要因がトランプ大統領による中国対策が加速した報道によるものだとするとまだ押すのかなとも考えられます。
目次
現状分析
5日線

5日線
週後半に向きを下と変えて週末入りとなりました。
位置としては、下に乖離して週末となりました。連休明けさらに乖離を広げるかに注目です。
25日線
上向きを維持してきましたが、間もなく横向きないし向きを下へと変えそうな雰囲気となってきました。
位置は上への乖離を維持していますが、いつ触れてもおかしくない位置まで乖離を詰めています。
75日線
変わらず上向きで上への乖離を維持しています。
週末の足型は、「陰陽の孕み」で上を示唆しています。
トレンドライン
変わらず切り上げ型のウエッジを維持しており、上値抵抗線が6月16日・23日7月15日の高値を結んだラインで、7月31日と8月28日の安値を結んだラインがサポートラインとして機能している状況で週明けに維持するかが非常に興味深い位置関係となっています。
さらには、9月14日と16日高値を結ぶことで短期的に三角保ち合いを形成しているように見受けます。
そして横這いのBOXで見ると上が2万3,600円付近、下が2万2,900円近辺の横軸で形成されたミニBOXがあり、その外側に上はミニBOXと同じ2万3,600円付近、下を6月15日の安値の横軸で形成した本命のBOXが存在すると考えます。
今後どのラインが意識されていくか興味深く見ていきたいと思います。
テクニカル指標
一目均衡表

現状 強い位置にいます。結果的に雲のねじれでは今のところ方向転換は起きていないように見受けます。
ボリンジャーバンド
バンドが概ね横向きとなり拡大に向かうのか波打ちとなるのかという見立てです。
現状波打ちしていきそうな雰囲気からBOX示唆と見受けます。
スローストキャスト
2本のラインがしっかり上げた後にしっかりデットクロスしています。
この後2本のラインがどのような動きをするか注目です。
総合判断

切上がりのBOX内の動きを維持していると考え、ミニBOX内の動きでとどまるか、メインのBOX下限を目指すのかを見極めていきます。
そして解散総選挙発動が起きBOX上放れの可能性も頭の中に入れ対応と考えます。
週明けも3日間と短めの中で方向感を見出すかを気にしていきますが、現状では週明けに方向感は出し切れず
レンジ内の動きをメインシナリオにしていきたいと思います。(執筆者:城 晶子)