一般的には「楽天カード」、「楽天ゴールドカード」、「楽天プレミアムカード」の3種類が知られていますが、楽天カードは全部で10種類あります。(2020年10月現在)
それぞれ特徴や特典が異なり、自分に合ったカードを持つことでポイントや特典で得をするかもしれません。
そこで今回は、楽天クレジットカード全10種類について解説します。
それぞれのカードの特徴と、おすすめの方を解説しますのでこれから楽天カードを作ろうと思っている方は参考にしてください。
目次
楽天カードは現在10種類
1. 楽天カード
2. 楽天ゴールドカード
3. 楽天プレミアムカード
4. 楽天PINKカード
5. 楽天銀行カード
6. 楽天ANAマイレージクラブカード
7. 楽天カードアカデミー
8. アルペングループ楽天カード
9. 楽天カードみちのく銀行デザイン
10. 楽天ブラックカード
1. 楽天カード
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【特徴】
・ 年会費永年無料
・ 通常還元率1%・楽天市場での使用で3%
・ 選べるカードデザイン
【こんな方におすすめ】
・ 楽天市場での買い物が多い方
・ はじめてクレジットカードを作る方
オーソドックスな「楽天カード」です。
年会費無料、還元率は1%とクレジットカードの中でも高い水準で、変動することもなく安定しているため持っていて負担が全くないカードです。
特に楽天市場で買い物をする方は無条件で3%ポイントバック、買い物でポイントがザクザク貯まります。
年会費無料で負担が少なく、審査も通りやすいため、「とりあえずクレジットカードが欲しい」「初めてクレジットカードを作る」という方にもピッタリです。
カードのデザインもシンプルな物だけではなく選べるので、デザインで決める楽しみもあります。
2. 楽天ゴールドカード
【特徴】
・ 年会費2,200円
・ 通常還元率1%・楽天市場での利用で5%
・ 国内空港と海外空港の一部でラウンジ年2回まで無料
・ ETCカード無料付帯
【こんな方におすすめ】
・ 楽天市場で年間11万円以上買い物する方
・ 年に1~2回空港を利用した旅行をする方
楽天カードの上位、楽天ゴールドカードの大きな特徴は楽天市場での還元率が通常カード3%のところ、ゴールドは5%にアップする点です。
無料の楽天カードと違って年会費が2,200円かかるので、この年会費の元を取るには楽天市場で年間11万円の買い物が必要です。
11万円以上購入して年会費の元を取ってしまいさえすれば、あとは5%の高還元率でどんどんポイントが貯まって得をします。
また、通常1,000円程度かかる空港のラウンジが年2回まで無料になるので年に1~2回飛行機で旅行する方にもおすすめです。
3. 楽天プレミアムカード
【特徴】
・ 年会費11,000円
・ 通常還元率1%・楽天市場での利用で5%
・ 国内空港と海外空港の一部でラウンジが無料
・ プライオリティパス・プレステージ会員権利付帯
【こんな方におすすめ】
・ 海外旅行や海外出張が多い方
・ プライオリティパスプレステージ会員権利が欲しい方
楽天プレミアムカード最大の特徴は「プライオリティパス」の権利が付帯することです。
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プライオリティパスは利用会社や搭乗クラスに関わらず、各空港のラウンジを利用できる会員制サービスです。
通常プライオリティパスを手に入れるためには、99ドル~429ドルの年会費を支払って会員にならなくてはいけません。
カード発行後に別途手続きする必要はありますが、楽天プレミアムカードはこのプライオリティパスの権利が付帯します。
しかも楽天カードのプライオリティパスは年会費429ドル(2020年10月時点のレートで約45,000円)のプレステージ会員と同等の権利です。
プライオリティパス・プレステージ会員の権利が欲しい方は、楽天プレミアムカードを申し込めばわずか年会費1万1,000円で獲得できます。
海外旅行や海外出張が多い方は、飛行機の時間までグレードの高いラウンジでゆっくりと過ごすことができる楽天プレミアムカードがおすすめです。
旅行の傷害保険も付帯しているのでより安心して旅行や出張に行けます。
「国内での買い物にしか使用しない」という方は楽天プレミアムカードを持つ大きな理由はありません。
ポイント還元率は楽天ゴールドカードと同じなので、それなら年会費の安い楽天ゴールドカードのほうが優秀です。
4. 楽天PINKカード
【特徴】
・ 年会費永年無料
・ 通常還元率1%・楽天市場での使用で3%
・ 選べるカードデザイン
・ 楽天PINKカード限定のカスタマイズ特典付帯
【こんな方におすす】
・ カスタマイズ特典を毎月1回以上利用する方
楽天PINKカードは、還元率などは通常の楽天カードと同じですが、クーポンや割引サービスが受けられる「カスタマイズ特典」が付いています。
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カスタマイズ特典は月額330円かかりますが、楽天グループで優待が受けられたり、街のお店で使える割引クーポン等がもらえます。
また、女性特有の病気に対する保証が手厚い保険へ安く加入できるといった特典もあります。
ほとんどの特典で330円以上の価値があるので、毎月1回でもこれらの特典を利用する方なら楽天PINKカードがおすすめです。
楽天PINKカードは女性限定ではないので、男性でも申し込みが可能です。
カスタマイズ特典も、「女性に嬉しい特典」ではありますが、男性でも普通に利用できます。
ただし女性向け特典の一部(保険など)が利用できない点と、カードのデザインはピンクや、ミッキーの描かれた可愛らしいデザインのみである点に注意が必要です。
5. 楽天銀行カード
【特徴】
・ 年会費永年無料
・ 通常還元率1%・楽天市場での使用で3%
・ キャッシュカード機能付帯
・ 楽天銀行の普通預金金利が2倍
・ ブランドはJCBのみ
【こんな方におすすめ】
・ 楽天銀行をメインバンクにしている方
楽天銀行カードは通常の楽天カードに、「キャッシュカード機能」と「普通預金金利2倍特典」が付いたカードです。
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2020年10月現在楽天銀行の普通預金金利は0.02%ですので、楽天銀行カードがあれば金利が0.04%になる計算です。
正直なところ、多額の預金をしていないとメリットを実感できないかもしれません。
基本的な機能も通常の楽天カードと変わりませんので、楽天銀行に預金をしている方は持っていて損はありません。
6. 楽天ANAマイレージクラブカード
【特徴】
・ 年会費永年無料(2年目以降は1回利用で年会費無料)
・ 通常還元率1%・楽天市場での使用で3%
・ 楽天ポイントコースとANAマイルコース選択可能
・ ANAマイレージクラブ機能付帯
【こんな方におすすめ】
・ 楽天ポイントではなくANAマイルを【スムーズ】に貯めたい方
楽天ANAマイレージクラブカードは、楽天カードにANAマイレージクラブが付帯したカードです。
通常の楽天カードとの違いは、買い物した際に貯めるポイントを楽天ポイントとANAマイルの2種類から選べる点です。
2. 200円でANAマイルが1マイル貯まるANAマイルコース
ただ筆者個人としては、正直この楽天ANAマイレージクラブカードを持つ大きなメリットはないような気がします。
通常の楽天カードでも楽天ポイントクラブ+ANAマイレージクラブの加入で楽天ポイントをマイルに交換できます(2ポイントで1マイル)
。
しかも楽天ポイントは基本的に無期限なのに対して、ANAマイルは最終利用日から3年間で失効してしまいます。
楽天の期間限定ポイントはマイルにできないので割愛します。
楽天ANAマイレージクラブカードを使って、わざわざ有効期限のあるANAマイルを優先的に貯める理由がありません。
無期限の楽天ポイントを貯めつつ、使いたいときに手続きしてANAマイルに換えればいいわけです。
通常の楽天カードのポイントをANAマイルに換える場合、ポイントクラブを経由して手続きしなくてはいけない点や、交換までに時間がかかるなどちょっと面倒です。
という方なら楽天ANAマイレージクラブカードはおすすめです。
マイルコースではなく楽天ポイントコースにしておけば「楽天ANAマイレージクラブカードを持つデメリット」も特にありません。
7. 楽天カードアカデミー
【特徴】
・ 年会費永年無料
・ 通常還元率1%・楽天市場での使用で3%
・ 18歳~28歳までの学生限定(卒業後自動で楽天カードへ切換え)
・ 楽天学割自動付帯
・ 楽天カードアカデミー独自特典付帯
【こんな方におすすめ】
・ 全ての学生の方
楽天カードアカデミーは28歳までの大学、短大、大学院、専門学校に通う方が作れるクレジットカードです。
通常の楽天カードの機能に加えて、アカデミー独自の特典が2つ付帯しています。
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1. 楽天学割
楽天グループには18歳~25歳までの学生限定で加入できる「楽天学割」というサービスがあり、楽天カードアカデミーにはこの楽天学割が自動で付帯しています。
割引クーポンなどの獲得や、特定の曜日に楽天サービスを利用するとポイント還元率がアップするなどの特典があります。
2. 楽天カードアカデミー会員限定で付帯する3つの特典
(1) 楽天ブックスでポイント4倍(入会初年度のみ)
(2) 楽天トラベル利用でポイント3倍
(3) 楽天ブックスダウンロードでポイント3倍
楽天カードアカデミーは、通常の楽天カードの機能にこの2つの特典が付帯している優秀なカードなので、学生の方は通常の楽天カードよりアカデミーの方がおすすめです。
なお卒業と同時に通常の楽天カードに自動で切り替わりますので、切り替えに面倒な手続きは不要です。
8. アルペングループ楽天カード
【特徴】
・ 年会費永年無料
・ 通常還元率1%・楽天市場での使用で3%
・ アルペングループでの利用で楽天ポイントとアルペンポイント還元
・ アルペングループで加工費などが割引になる特典付帯
・ ブランドはmaster cardのみ
【こんな方におすすめ】
・ アルペンでの買い物が多い方
アルペングループ楽天カードはその名の通り、アルペングループ各店での利用で特典が受けられるカードです。
対象のアルペングループは以下の店舗になります。
・ Sports DEPO(スポーツデポ)
・ Sports Alpen(スポーツアルペン)
・ TIGORA(ティゴラ)
・ Alpen outdoor(アルペンアウトドア)
・ Alpen mountains(アルペンマウンテンズ)
・ GOLF5(ゴルフ5)
・ GOLF5 PRESTIGE(ゴルフ5プレステージ)
上記の店舗で利用することで、以下のポイント還元が受けられます。
・ 100円ごとに楽天ポイント1ポイント
・ 200円ごとに楽天ポイント0.5ポイント
・ アルペングループの利用金額に応じてアルペンポイント1~5%
アルペングループでの買い物に限り、楽天ポイントとアルペンポイントの2重取りが可能で、2つのポイントを合わせて最大6.5%還元が受けられます。
アルペンポイントの還元率はアルペンでの年間買い物金額によってランク分けされ、そのランクに応じて還元率が変わります。
年間15万円以上の購入で、ポイント還元率が楽天カードポイントと合わせて6.5%(200円以上購入)になります。
その他にも、アルペングループ楽天カードをアルペングループ各店で提示すると、各種特典が受けられます。
スポーツをする方はアルペングループ楽天カードを作り、アルペンで買い物するのがおすすめです。
参照:楽天カード
9. 楽天カードみちのく銀行デザイン
【特徴】
・ 年会費永年無料
・ 通常還元率1%・楽天市場での使用で3%
・ ブランドはmaster cardのみ
・ みちのく銀行口座設定特典あり
【こんな方におすすめ】
・ みちのく銀行口座をお持ちの方・開設予定の方
青森県の地方銀行、みちのく銀行と提携した楽天カードです。
基本的な機能は楽天カードとほぼ同じですが、楽天カードみちのく銀行デザインに申し込み、みちのく銀行口座を設定すると特典として500ポイントもらえます。
ただ正直特典と呼べるものはこれだけで、その後ポイント倍率がアップしたりといった特典はありません。
新規入会特典(2020年10月時点で5,000ポイント)もありますが、通常の楽天カードにもあるため割愛します。
ブランドがマスターカードしか選べない、デザインも緑の1種類に限定されるなどの制限もあり、決してお得なカードとは言えません。
・ みちのく銀行を持っている(持つ予定)
・ ブランドはmaster cardでいい
・ デザインが気に入った
このような方であれば、この楽天カードみちのく銀行デザインを選んでもいいと思いますが、個人的には作る人はかなり限定されるカードだと思います。
10. 楽天ブラックカード
【特徴】
・ 年会費3万3,000円
・ 通常還元率1%・楽天市場での使用で3%
・ プライオリティパス付帯
・ 国内主要28空港のラウンジ無料
・ コンシェルジュサービス
・ 専用トラベルデスク
【こんな方におすすめ】
・ 海外旅行や出張の多い方
・ 多額の買い物をする方
楽天ブラックカードは楽天プレミアムカードの上にある、楽天最上位のクレジットカードです。
詳細な条件や存在自体が公式HPで公表されていません。
年会費は3万3,000円ですが、楽天プレミアム同様4万5,000円相当のプライオリティパスが付帯しているため頻繁に海外旅行や出張に行く方におすすめ。
また限度額が最高1,000万円と高額なので、大きな買い物が多い方にもおすすめです。
楽天ブラックカードは基本的にはこちらから申し込むことができません。
楽天ゴールドやプレミアムを長年使い続け、年間利用額が高い、支払いの遅延がないといった条件を満たすことで楽天カード会社から招待されるようになります。
招待状(インビテーション)が届いたら、自身の旅行や出張の頻度、買い物額を検討して申し込むかどうかを決めましょう。
楽天カードは種類が豊富
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自分に合った特典のカードを選択して賢くポイントを貯められます。
楽天カードは全部で10種類あり、特徴や特典もそれぞれ異なります。
自分の条件や用途に合ったカードを選択することで、より多くのポイントを獲得したり、特典でお得に買い物ができるようになります。
これから楽天カードを作成しようと思っている方は、ぜひ自分に合った楽天カードを見つけてみてください。(執筆者:せどりや投資も行うマルチな事業主 菊池 貴弘)
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