2019年4月に掲載されたこちらの記事は今もなお多くの人に読んでいただいています。
それだけ多くの人たちが「不揃い」や「切れ端」といった言葉ににお得なイメージを抱いているのではないでしょうか。
今回は、新たに無印良品に加わった商品も含めてお得度診断第2弾をしてみました。
目次
1. お得度30%「不揃いヘチマ3個入り」790円(税込み)
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「不揃いヘチマ」はひじやかかとのお手入れに使うモノとして販売されています。3個入りで790円(税込み)です。
ヘチマのような自然の物は不揃いなのが当たり前で「不揃い」というキーワードでお得感を出すことは難しいのかもしれません。
日用品販売大手のメーカー「マーナ」では紐付きの大ぶりな日本製ヘチマを1個約350円で販売しています。
小ぶりで紐がついていない中国産のヘチマ3個で790円はお得度が高いとは言えないのかもしれません。
「不揃い」や「切れ端」という枕詞がついていると、相場を知らなければ「安いのかも」と思い込んでしまいます。
2. お得度50%「切れ端するめシート170g」399円(税込み)
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切れ端シリーズの定番と言えば「切れ端するめシート」ではないでしょうか。
袋の中には切れ端と思えるものもあれば、切れ端どころか切る前のような大きなシートも混在していてお得度は高めです。
しかし、もっと手頃な価格でお得感を味わえるするめシートがあるのです。「フリーカットするめシート」199円(税込み)です。
約60cmのするめシートがカットされずにそのまま袋に入っています。
しかし、人気が非常に高く、店舗に入荷するとあっという間に売り切れてしまい、なかなか実物を拝める機会がありません。
店員に聞いてみたところ「数量は限定されていて、入荷時期も未定の商品」とのことでした。
どんなにお得度が高くても買えなければ意味がありません。
店舗で「フリーカットするめシート」をみつけた際には迷わず買っておいたほうがよいことでしょう。
「切れ端するめシート」も「フリーカットするめシート」も実店舗よりはオンラインショップで在庫を見かける機会が多いと言えます。
商品自体のお得度は高いのですが「買いづらい」という点でお得度は50%にしました。
3. お得度80%「切れ端スモークサーモン95g」290円(税込み)
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無印良品の冷凍食品にも「切れ端」シリーズが登場しました。
しかも使える用途Nの広いスモークサーモンです。
スモークサーモンは筆者の近くのスーパーでは60gが430円(税込み)で売られています。
無印良品の「切れ端」は95gで290円(税込み)です。
始めから切れ端になっているので、クリームチーズにそのままのせたり、パスタの上にスプーンで思いっきりのせたりしてほおばることができるのもポイントです。
「切れ端」というよりも、「カット済」とも言える一石二鳥の商品です。
4. お得度100%「ナッツ&ドライフルーツ380g」999円(税込み)
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秋になり無印良品の食品売り場にはさまざまなナッツやドライフルーツ関連商品が並んでいます。
無印良品のナッツ関連商品には「切れ端」や「不揃い」という言葉が使われている商品はありません。
しかし、他社の商品と比べると、どう見ても「これは不揃いだから安くできているのでは?」と思える商品があります。
「ナッツ&ドライフルーツ」です。
380gというどっしりとした重量感だけでもお得感はあるのですが、袋の中を見てみるとさまざまなドライフルーツに混ざって、細くカットされ、さらに割れたアーモンド、砕けて小さな破片になっているクルミが大量に入っています。
最寄りのスーパーではプライベートブランドで「ナッツ&フルーツ」175gが500円で販売されています。
1グラムあたりに換算するとスーパーのプライベートブランドが最も安いのですが全体比ではレーズンが多めです。
クルミやアーモンドはそのままの形で入ってはいますが、数が少ないため「貴重な一粒」に感じます。
ナッツやドライフルーツは中身も大切です。原価の安いナッツやドライフルーツの割合が多ければ、決してお得とはいえません。
手頃な値段のナッツ&ドライフルーツの詰め合わせはレーズンがほとんどでクランベリーやパパイヤ、マンゴーが少ししか入っていないことが多いようです。
無印良品の「ナッツ&ドライフルーツ」はナッツやパパイヤ、砂糖漬けのパインアップルなど珍しいドライフルーツが多く入っているのでお得度は高いと言えるのではないでしょうか。
カルディにも「フルーツ&ナッツミックス」190g・498円(税込み)があります。1グラム当たりの単価は0.38円で無印良品と同じです。
しかし、中身が全く異なります。カルディの商品はかぼちゃの種やカシューナッツが入り全体的に「しょっぱい」が優勢です。
一方の無印良品の商品は砂糖漬けにされたドライフルーツが多く「甘い」が優勢です。
同じ単価でも味の好みによってお得度は変わるのかもしれません。(執筆者:式部 順子)