先週は、週明け反発し、1週間を通して上げ基調となり木曜日に高値更新を実行しました。
金曜日には陰線形成で、今回もまた高値更新の翌日に下げるという動きを示しての週末入りとなりました。
この木曜と金曜が切上がりのBOXの上限となるのか、週明け以降に明確な高値更新となり上値追いとなるのかの見極めです。
ただ、週末金曜日の形状としては、完全系では無いものの下げを示す「かぶせ線」を作った事と金曜に算出されたSQ値を上においての週末引けとなったことで、アノマリー的にはSQ値を上値とした動きとなることが想定されます。
前月はSQ値をサポートラインとして機能させSQ値を割り込むと反発するという展開の1か月でした。
この状況を踏まえると先週末は売りの動作をしておく必要があったと考えます。
上値追いの可能性のある中で売り向かうことは非常に勇気のいる行動ですが、節目を見極めた取引をしていくうえでは重要であると考えます。
私的には、10月のどこかで上値追いしていくか、安値更新から大き目なBOXの下限を目指すかの時期が来ると考えますが現状はもみ合いが継続しており想定の範囲の動きであると思っています。
動きを出すためには、現状では材料不足と考えます。
目次
ファンダメンタル視点での分析
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国内では衆議院解散総選挙や決算発表、世界的なコロナの感染拡大による再ロックダウンや米国の大統領選、日米問題などの状況により、上げ下げの材料がともに未来に控えていると考えます。
そのため現状大きく上も下も追えない状況となり、もみ合いが形成されていると考えます。
それにしても、この切り上げという状況は少々摩訶不思議とみているのは私だけでしょうか?
見えるものとしてはNYダウの反発によって引き上げられているというのが現状ですが、ダウ自体9月3日の高値まではまだ値幅を残している中で日経だけが高値更新をした先週の動きが、今後日本市場にどのように影響を及ぼすのか注目したいと思います。
私の中では日柄調整なのではと目論んでいます。
現状分析
5日線
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下向きから始まるも週中には上向きと変え上放れしてきたによう見受けます。
位置としては、週末は上に乖離してローソク足を形成したことで短期的に上を示した形状となっています。
25日線
先週初めから上向きを維持したまま1週間経過となりました。位置としても上を維持し乖離作って週末入りとしました。
75日線
変わらず上向きで位置も上をキープしています。
週末の足型としては、完全系ではないものの「かぶせ線」を形成し下を示唆と見受けます。
トレンドライン
今回も6月8日と9月3日の高値を結んだ切上がりの上値抵抗線が機能して頭を押さえた形となったように見受けます。
週明け以降もこの切上がりのラインが機能するか注目です。
下に関しては先ほども記した10月7日から8日の窓と9月9日から10日の窓8月12日から13日の窓の辺りが横軸的には気にしていきたい値ごろとなります。
テクニカル指標
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テクニカル指標では、一目均衡表を見ると再度完全上方点灯となります。
週明けに遅行線が日々線に触れてくるかもと思われ触れた後に反発というパターンが今回も起こるのか見ていきたいと思います。
ボリンジャーバンド
現状バンドの向きが横向きでBOX示唆を維持するのか、拡大に入るのかポイントにいると見受けます。
上へのボリンジャーウオーク形成の可能性も出していますが、オーバーシュートだったのかの見極めていきましょう。
スローストキャスト
しっかり上がり切ったところでデットクロス寸前となっています。
このままデットクロスして下げて行くのか、上で横滑りするような動きとなるのか見極めです。
総合判断
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総合判断としては、もみ合いの中で切り下げたり切り上げたりととても判断しづらい形となっています。
6月からもみ合いが始まり5カ月と突入となってきたことで、そろそろ動きが出てもおかしくない時期に差し掛かります。
私の中ではあと1週間から2週間はもみ合いではと考えていますが、いつもみ合い離れしてもいい心つもりはしています。
とても難しい局面かと存じますが、簡単な局面はほぼ無いのが相場ですのでこの状況を楽しんで見極めていきましょう。(執筆者:城 晶子)