気温が下がり、鍋料理が恋しい季節になりました。
鍋料理は冷蔵庫に残っている食材を簡単においしく食べられる節約料理でもあります。
しかし大きな土鍋は棚の奥から取り出すのも、洗うのも面倒で、さらには長年の焦げがこびりつき、食卓に置いただけで「節約料理」の雰囲気が出てしまうことが多いのではないでしょうか。
そこで今回は、シンプルながらも洗練されたデザインの無印良品の鍋グッズに注目します。
無印良品の鍋グッズの中にはホームセンターの商品よりもコスパが良いものもありました。
一方で「デザインはいいけれどこの値段はあり得ない」と思うものもあります。
今回は厳しい主婦目線で「無印良品の鍋グッズ」をコスパ判定します。

目次
IH対応ステンレス卓上鍋21cm(税込3,490円)
鍋料理では「土鍋」が王道ですが、鍋料理のときしか出番がなく、調理器具としてのコスパはけして高いとはいえないでしょう。
無印良品には「ステンレス卓上鍋」があります。
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鍋料理に使う鍋として紹介されていますが、鍋料理以外にも用途がある万能鍋です。
ステンレス卓上鍋は形に特徴があります。
土鍋ほど深くなくフライパンよりも深さがあるため、丼物の具材を作るときやすき焼きにも使えます。
専用のふたはついていませんが、家にある鍋のふたで代用できます。
ドーム型のふたがあれば、100円ショップで売っている「蒸し器」と併用して蒸し器としても使えます。
大手ホームセンターでも3,000円前後で卓上鍋を販売していますが、そのほとんどはセラミックやアルミ製です。
ステンレス製の卓上鍋はなかなかありません。
ステンレス製のメリットは、汚れや匂いがつきにくいことです。
ホームセンターの土鍋や白いセラミックの鍋は、使ったらすぐに洗わないと匂いや色が残ってしまう可能性があります。
無印良品では土鍋も扱っていますが、同じ大きさでも重さはステンレス卓上鍋の倍です。
ステンレス卓上鍋に使われたステンレスはSUS21-0という新しい素材で、熱伝導や衝撃にとても強いです。
判定結果
土鍋よりも使いやすく、ホームセンターの鍋よりもデザイン性と金属の質が優れているので「とてもコスパが優れている」といえるでしょう。
カセットこんろミニ(税込4,890円)
無印良品の手にかかればカセットコンロもオシャレです。
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別売ですが、保管や持ち運びに便利な専用ケースもあります。
無印良品のカセットこんろは改良されてきました。
以前のカセットこんろは汚れがつきやすいうえに落ちにくい表面加工でしたが、現在はフッ素鋼板が使われて汚れが落ちやすくなっています。
ホームセンターで売っている一般的なカセットコンロの相場は3,000円程度です。
4,890円は若干高い気がしますが、無印良品のブランドとデザイン性の高さを考えれば納得できます。
無印良品のカセットこんろ本体のコスパは高いです。
しかし、継続して使うことを考えると「維持費」についてはコスパに問題があるかもしれません。
なぜならば、無印良品のカセットこんろには、無印良品のガスボンベを使う必要があるからです。
ホームセンターで特売価格のガスボンベを見つけても使えないので、無印良品のガスボンベを買い続けなければなりません。
しかもガスボンベはネットで購入できないため、店舗まで足を運ばなければなりません。
しばしば「カセットコンロとガスボンベが違うメーカーでも大丈夫」という人がいます。
たしかに「ただ使う」だけならば使用は可能かもしれませんが、問題が起きたとき保障の対象外になる可能性があります。
小さなお金を惜しんだがために大きな出費や痛手をくらうことになるかもしれません。
余計な出費やリスクを背負うことはせず、無印良品のカセットこんろには無印良品のガスボンベを使いましょう。
判定結果
以前の無印良品のカセットこんろならば、圧倒的にホームセンターの方が「いいもの」でした。
しかし改良された現在のカセットコンロは、金銭的なコスパはホームセンターに劣っていても「こだわり」という魅力があります。
というこだわり派ならば、ホームセンターのカセットコンロよりも無印良品のカセットこんろのほうが満足度が高いでしょう。
手づくり鍋の素(税込290円)
最近は、さまざまな鍋つゆがあります。
無印良品の鍋つゆは、寄せ鍋やキムチ鍋などの鉄板味だけでなく、ビスク鍋やバターチキンカレー鍋などスーパーではみかけない味があります。
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スーパーで売っている大手食品メーカーの鍋つゆは700g入りで300円程度です。
無印良品の鍋つゆは200g入りで290円と、値段は似ているけれども内容量に差があります。
また、味はいいけれど裏面の原材料にトマトペーストが「中国製造」と記載されているものがあり、気になる方もいるかもしれません。
筆者がトマト味の鍋つゆを製造している大手食品メーカーに問い合わせたところ、トマトペーストに使うトマトは国産ではなくアメリカとチリとトルコとのことでした。
コストを抑えるために外国産の材料を使うことは一般的にやむを得ないことなのでしょう。
判定結果
無印良品の鍋つゆは珍しさとおいしさはお墨付きですが、コスパが良いとはいえないかもしれません。
しかし、
・ 子どもが食べない味も大人だけで楽しみたい人
上記のような人にとっては、290円の鍋つゆは「無駄のない買い物」になるでしょう。(執筆者:クリエイティブな節約家 式部 順子)