気がつくとカビやぬめりが発生している浴室は掃除が面倒に感じ、つい掃除を先延ばしにしてしまい、すっかり汚れてしまった後で後悔することもあります。
浴室掃除の洗剤や掃除道具はさまざまな商品ラインアップがあり、用途に合わせて購入できます。
しかしひとつひとつを用意しているといつの間にか大きな出費になります。
毎日のほんのちょっとの行動が、掃除にかかる費用を抑え、浴室をキレイに保てます。
今回は、浴室掃除に工夫できる日々の習慣について紹介します。

目次
お風呂掃除に掛かる費用
浴室掃除に必要な道具や洗剤はどのくらいの金額なのか計算しました。
ドラッグストアなどで一般的に販売されている商品を目安にしています。
・ 中性洗剤 約300円~
・ スポンジ・ブラシ 約250円~
この2つは、日常的に使っていて最低限の道具があれば掃除はできます。
しかし、浴室掃除は細かいスキマや隅などの掃除が重要になります。
隅々の汚れや、状態別の汚れに対応するには、さらに細かい掃除用品が必要です。
・ 酸性洗剤(水垢用) 約300円~
・ 塩素系漂白剤(黒ずみ・カビ) 約350円~
・ 先の細いブラシ 約400円
そのほか、鏡の水垢用のスポンジや天井など高い部分を掃除するためのブラシもあると便利です。
また、浴槽や床の素材によってはブラシを使い分ける必要もあります。
そして、そのキレイな状態をキープするための防カビ剤も1つ数百円とはいえ、年単位で見ていくと大きな出費と言えます。
・ 防カビ剤 500円~
防カビ剤の多くは2か月に1回の使用をすすめています。
ここまであげた掃除用品をすべてそろえるだけで2,000円以上の出費です。
洗剤などは消耗品であることを考えると、浴室掃除には意外とお金が掛かっていることが分かります。
お金を掛けずに浴室をキレイに保つ方法
しっかりとした掃除を毎日していると、浴室をキレイに保てますが、お金もかかります。
筆者もかつては浴室掃除が嫌いでしたが「お金を掛けない習慣」を取り入れることでラクになりました。
【キレイの秘訣1】「床に置かない」が基本ルール

シャンプーボトルなどを床や棚に直接置いていると、ぬめりが発生しやすくなります。
ボトル類はラックに置くようにして、できるだけ床との接地面を減らします。
他のものも、壁に掛けられるものはつるしてしまうのがベストです。
・ 洗面器
・ 椅子
・ 掃除用具
突っ張り棒やS字フックを使って、床から浮かしています。
また、すぐにヌルヌルになってしまうせっけん置きはプラスチック容器ではなく、スポンジの上に置くのがおすすめです。
せっけん置き専用のスポンジもありますが、水気が切れやすい目の粗いものであれば普通のスポンジでもいいです。
【キレイの秘訣2】排水溝のフタはとってしまう
わが家の浴室の排水溝のフタは取りました。
フタは髪の毛や汚れを隠してくれますが、汚れに気が回らなくなるからです。
ゴミがたまってから掃除するのは、より面倒に感じてしまいます。
常に排水溝が見えているので、汚れに気付きやすくドロドロになる前に簡単に掃除できるのがメリットです。
排水溝ネットを被せておけば、サッとゴミを取り除けます。
【キレイの秘訣3】洗剤汚れや水気をできるだけ取っておく
浴室の壁や床に残る白い汚れは、シャンプーやリンスの残りです。
この汚れは、時間がたつとこびりつき、取れにくくなります。
直後に洗い流すことで、その後の掃除が手軽になります。
また、防カビに高い効果を発揮するのが、水切りワイパーやタオルを使って水気を拭いておくことです。
お風呂のあとに拭いておくのは面倒に感じます。
しかし、この数分の行動がのちに大きく響きます。
浴室内の湿気がより早くとれるので、入浴後の換気ファン時間を短縮し、防カビ剤の間隔を伸ばすのに効果があります。

汚れをためないことが、節約につながる
以前は大がかりな浴室掃除が定期的に必要でした。
そのたびに洗剤や掃除用品を買い足していました。
毎日の簡単な掃除に少しの行動をプラスすることで、大掃除の頻度は減り、浴室掃除に掛かる金額を減らすことに成功しました。
金銭面で特に効果があったのは防カビ対策です。
2か月に1回行っていたのが、今では3、4か月に1度にまで減らしてもキレイが続くようになっています。
浴室の換気扇を回す時間が減ったので、電気代にも良い効果をもたらしています。
今回紹介した方法で用いる道具は、すべて100円ショップでも購入できます。
「掃除をしてキレイにする」ではなく「キレイを保つ」ための行動に切り替え節約にもつなげてください。(執筆者:萩 みのり)