家計費のなかでも、食費は節約に取り組みやすい項目です。
支出を減らす方法はいろいろとありますが、最近わが家で特に節約効果を実感しているのは、ふるさと納税です。
返礼品の中でも食品は非常に種類が多く大容量のものがありますが、返礼品ならではの独特の特徴がありますから、それを理解しておくことで食費を削減しやすくなります。
今回は、食費の節約にフォーカスしたふるさと納税の利用法と注意点について、おすすめ返礼品とともにご紹介します。

目次
狙うは1万円「デカ盛りをピックアップ」
2019年6月にふるさと納税が見直され「返礼品は寄付額の3割以下」と定められました。
お得な返礼品を見つけるために目安にされるのが還元率ですが、いちいち計算するのも面倒です。
ランキングにして紹介するサイトもありますが、それを探すのもまた手間です。
そこで筆者は、「食費削減のために利用するふるさと納税の1回の寄附金額を1万円にする」と決めています。
金額を固定すると
・ 1万円の返礼品は数も種類も多い
からです。
冷凍返礼品は「包装内容に注意すべし」
お肉のデカ盛り返礼品はほとんどの場合に冷凍されたものが届きます。
1kgや500g単位でカチコチに固まって凍っているものが多く、率直に言うと扱いにくいです。
一度に使いすぎることなく節約するには、小分けサイズにカットされているものがおすすめです。

こちらは、筆者が先日受け取った日南市の「若鶏4種満腹セット」です。
鶏肉合計3.5kgのうち、もも肉は1kgは丸々冷凍状態でしたが、別包装の500gとむね肉500g × 2は冷凍ではあるもののひと口大にカットされていて1個ずつ取り出せました。
手羽元500g × 2袋も1本ずつバラバラに凍結してあるので、お弁当にちょっとだけ欲しい時や1人分の調理に重宝します。
また、冷凍で届く大量食材は保管場所を確保するのはもちろんですが、賞味期間が包装ごとに違う場合もありますから、その点も忘れずご確認ください。
高級品よりお馴染みの食材
ふるさと納税の返礼品には、普段は手を出しにくい高価な食材もあります。
実質2,000円の負担で手に入るので、家族で外食するよりはずいぶんと節約できるものも多くあります。
しかしながら、市場で高い商品は寄附金額も高額であることが多いので、贅沢品よりも定番食材を選択するほうが節約に結び付きやすいと言えます。
お肉なら牛肉より豚肉や鶏肉のほうが増量されていることが多いようですし、豚こま肉やミンチ、鶏むね肉、手羽元はコスパ抜群です。
魚介類では、手間なく食べられる海鮮や訳アリの干物が狙い目です。
筆者がリピート納税している北海道増毛町の「7種の海鮮松前漬」には、「いくら、ほたて、カナダホッキ貝、ズワイガニ、たこやわらか煮、数の子、ひらめ」と、海の幸が7種類も入っています。
1万円の納税で、たっぷりと6食分の海鮮丼を手間なく頂けます。

「たくさんあるから」と油断しない
大量に手持ちがあると、誰もが気が大きくなりやすいです。
「せっかくあるのだから、たくさん食べさせてあげよう」としたいところですが、大盤振る舞いしすぎては節約効果は減ってしまいます。
ある程度の割り増しはよしとしても、
・ その分でどのくらいの食費を減らせるのか
をおおまかに決めておくと家計費に還元しやすいと言えます。
すぐに届くとは限らない
クリスマスやお正月には、普段より食費にお金がかかるお宅がほとんどでしょう。
そうしたイベントに合わせるのであれば「ちょっと贅沢な食材を選択するのもあり」だと思います。
ただし、ふるさと納税の返礼品はネット通販のようにすぐに届くとは限りません。
多くの自治体では発送予定期日を記していますが、入金後30日で到着予定であった返礼品が1か月半ほど経ってようやく到着したということがありました。
期日を限定するものは余裕をもって申し込むことが大切です。
時間がかかると今年の寄附金にできない
ふるさと納税のもう1つの魅力は、もちろん寄附金控除です。
税の軽減は1月~12月の年単位ですから、今年1年の所得に対する控除を受けるのであれば今年の12月中にふるさと納税をしなりません。
処理に時間がかかると、今年の寄附金にできないケースもあります。早めに手続きしてください。(執筆者:吉田 りょう)