先週は、上値追いの流れを継続して高値更新を続け2万6,000円という大台に乗せて、算出していた目標株価が2万6,000円手前に存在し、多少のオーバーシュートで上抜けした日に陰線形成となり押す流れへ転換しました。
その後週末までじりじりと下げ、押し目レベルで止まるのか止まらないのかという動きで週末入りとなりました。
週末の引け値は5日線を割り込んできたことで押し目レベルを超えたと見れるものの、ボリンジャーバンドでは、+1σを維持していることと、11月13日から16日に空けた窓を終値ベースで埋め切れていないことで下げ止まるかもと考えられ悩ましい位置での週末となりました。
先週初めまでの上げ基調に関しては終わったと言えるレベルまでの下げとは現段階ではなっておらず上昇トレンドを維持するレベルと考えます。
目次
深い下げには至らず

ファンダメンタル的にはまだまだ上げ材料が出てくる要素がある中で、世界的なコロナ感染拡大によって先週後半の押したと考えますが、悪材料への反応は現状では薄く深い下げになるにはもう一押し材料が欲しいところだと感じます。
さらに米国でも夜間の外出禁止している州があり、ロックダウンによる本格調整ないし下落が始まってもおかしくない反面、12月の年末商戦への期待の上昇も始まるタイミングであることから方向感を決めつけることが難しい状態です。
先週の押しが過熱感冷ましレベルでちょうどいいガス抜きとなったという見方も出来ることから、再度高値チャレンジし高値更新となるのか、ダブルトップ形成となるのか見極めたいと思います。
現状分析
5日線

先週は一週間を通して上向きを維持しています。位置は週前半までは上を維持して木曜日にまたぐ形で下抜けして下に乖離して週末入りとなりました。
25日線
変わらず上向きを維持しており上への乖離も維持しています。
乖離率を最大8%程度まで広げたものの、その後乖離を詰める形で過熱感を詰めてきました。
75日線
変わらず上向きで上への乖離を維持しています。
週末の足型
陽線のコマで十字とも受け取れ迷いが見受けられます。
下がってきて窓という節目で迷う形となると反発示唆かなとも受け取れる状況です。
トレンドライン
切上がりのフラッグという想定の動きとなっており5月22日の安値と10月30日の安値を結んだラインに、チャネルのラインを6月8日から引くことで出来るフラッグ内に収まっていると判断できる状況です。
下に関しては今まで上値とみてきた6月8日と9月3日の高値を結んだラインがサポートラインとなるか意識しつつ、1月17日の高値の横軸もサポートラインとなる可能性もあると考えます。
テクニカル指標
一目均衡表

上方シグナルを維持しており強さを示す状況は継続しています。
ボリンジャーバンド
大きく拡大を広げ週末には-3σが切り返しを見せていることで、大きい幅での上向きのバンドに変わりつつあり上昇トレンドを示すには変わらない状況です。
-1σをサポートとしてバンドウオークを続けるか注目です。
スローストキャスト
2本のラインが買われすぎゾーンで完全に横向きとなり上値追いを示したのちに下向きとなり下降を開始しました。
今週早々に向きを上向きと変えられるか、下げ切って向きを変えるかで上値追い継続かトレンドに陰りが出るかの見極めとなります。
総合判断

方向は上という事は断定してくることはできなかったもの長く続いた保ち合いから想定通りのタイミングで保ち合い離れし、予想の上げ幅の範疇で一旦押すという場面となり今後の方向感の見極めという状況です。
私的には、しばらく小さいレンジで再度揉むかなという考えともう少し上値追いするかもという考えを交錯させながら、急激な調整にも注意を払うという気持ちで相場と向き合いたいと思います。(執筆者:城 晶子)