先週は、前週の高値を週明け早々に上抜けし、これが本格上抜けになるのか見極めと考えました。
しかし、水曜日に高値更新して上抜けだろう状態を作り次なる上値目途としてきたところに到達して陰線形成し、その後週末での2日間は小幅なレンジで上抜けすることなく揉み合う形で週末入りとなりました。
チャート的に見ると水曜日に付けた高値が2万6,706円でバブル期からの下げに対しての61.8%戻しが2万6,712円としており、残り6円で高止まりとなり、ここが上値なのか見極めとなるもまだまだ上値追いをする可能性は過分に残しての週末となっています。
目次
想定される節目も
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日柄的に見ると、基本数値で高値を付けたことを考えるとしばらくここを高値として揉み合うという事も想定されますが、私的には26営業日の上昇で12月8日近辺までの上げも想定しながら現状を様子見しています。
また、新たに高値更新をしたことで目標株価算出の計算が必要になります。
私的に算出したしたところ、2万6,700円、2万8,400円、2万9,100円から3万円近辺に節目が存在し気にされてくるのではないかと想定します。
ファンダメンタル的に見ると、日本国内ではGotoトラベルに対して制限をかけるというニュースや、コロナ感染拡大への反応は非常に薄く、経済を停止しないという事を決めつけているようなマーケットの反応となっているように思えます。
しかし、この状況下で菅総理がGotoキャンペーンを推奨していることは自民党の支持率低下につながると考えられ、株価に影響を与えることにもなりうるので、今後政府がどのように対応していくのかも気にしていくべき状況であると考えます。
現状分析
5日線
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急角度の上向きのまま週末入りとなりました。
位置としても上に乖離をしたまま4営業日推移し触れることなく先週を終えています。
25日線
変わらず上向きで上への乖離を維持しています。
過熱状態ではあるものの25日線の上げ幅に沿う形で上げてきており、上げはまだ続く可能性を示しています。
75日線
変わらず上向きで位置も上を推移しています。
週末の足型
上値目途を意識する所で下髭長めの陽線となり、どちらかというと上がりたいと思わせられる形状ですが、位置的に考えると上げとはとらえられる状況ではないと考えます。
トレンドライン
上に関してのトレンドラインは考えづらい状況ですが、無理やり意識すべき線を作るとすると3月19日の安値と10月30日の安値を結んだラインにチャネルのラインを6月8日の高値から引き大きなフラックを示す中を推移と見受けます。
さらには、週足で昨年2019年の4月の高値と12月の高値を結んだラインが現在の上値と重なっているという点で意識をしていきたいと考えます。
下に関しては、10月30日と11月20日の安値を結んだ急角度のトレンドラインが今の急上昇のサポートラインと考えます。
横軸としては、直近の11月17日の高値と20日の安値の横軸を気にしていきたいと思います。
テクニカル指標
一目均衡表
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完全上昇シグナル点灯となっており強さを維持しています。
ボリンジャーバンド
バンドが拡大に戻し拡大を継続しています。
株価の推移は+1σと+2σの間を推移しており、+1σをしっかり割り込んだ所で急上昇が終焉という判断と考えていきたいと考えます。
スローストキャスト
下げ切らないで反転したことで上値追いを示唆し、高値圏まで戻してデットクロス示唆となっており、今後下向きとなるのか、横ばいの推移となるのかの見極めです。
総合判断
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変わらず上昇トレンドであると意識し、トレンドに合わせた建玉の考え方をしつつ、上値目途を建て、目途到達で買い玉の一部を利確し上抜けたら買いのせを実行し、売り建ては目途到達で試し玉として建てるものの上抜けでロスカットということを実行していく状況です。
どこまで上げてから起きるかは現状では明言は出来ないものの、ある程度上げたところでもみ合いに入ることを想定しつつ上値を見極めていき、売り玉の取り扱いに注意を払っていきたいと思います。
現状、例年の年末と同じような動きが想定され年末高となることも想定して12月の相場に突入していきたいと思います。(執筆者:城 晶子)