高校受験を見据えた中学生の塾通いの毎月の塾代は払えても、冬期や夏期の季節講習のお知らせが来ると、
「払えない、何とかならないだろうか」
と感じる人は多いと思います。
そこで今回は、塾長に言い出しづらい冬期や夏期の季節講習料金を節約する方法を紹介します。

目次
そもそも冬期講習や夏期講習は断れるのか
中学生の塾代は集団塾でも個別指導塾であっても、ひと月3万円前後が平均金額です。
従って、塾に通うと決めたら、毎月の塾代を節約するのは至難の業です。
塾代を少しでも安く上げるのであれば、冬期講習や夏期講習といった季節講習が節約ポイントになるわけです。
しかし、冬期講習や夏期講習を「断ってもいいの?」と疑問に思っているご家庭も多いことでしょう。
冬期や夏期などの季節講習は、塾長が面談時に営業してくる塾がほとんどなので非常に断りづらいと思います。
また、塾によっては「通常の授業に季節講習を別枠でプラスするケース」と「通常の授業がなくなって、季節講習と通常授業がセットになるケース」に分かれます。
塾代がきついときに、前者のタイプの塾であると断ることで節約できますが、後者のタイプの塾になると実質的には断れないと考えられます。
冬期・夏期講習を節約する4つの方法
中学生の塾通いで、冬期・夏期講習を断れるかどうかは塾次第です。
「塾代がきつい、払えない」というご家庭は、これから紹介する節約方法を試してみてください。
1. 正直に話して断る
冬期・夏期講習を節約する1つめの方法は、塾代がきついと正直に話して断ってみることです。
私は現在、中学2年生の息子を個別指導塾に通わせています。この塾は、通常の授業に季節講習を別枠でプラスするタイプです。
今年はコロナ禍での減収や夏休み自体が3週間程と少なかったため、「今年の夏期講習の受講は見送りたい」と塾長に思い切って伝えてみました。
ところが、「中学生なのだから…」と塾長に反論されてしまいました。
しかし、夏期・冬期講習を契約してもらうルールになっているわけではなかったので、実際には塾や塾長の考え次第で断れるのだと思います。
2. 塾長の担当する教科のみを受講する
塾代がきついため、夏期講習の見送りを伝えた私に塾長が交渉してきた内容は、「塾長の担当する教科のみを受講する」というものでした。
言葉を濁されていましたが、どうやら塾生の季節講習の受講は担当講師の評価に影響するようです。
塾で数学と英語の2教科を受講している家庭が、次のようなプランを塾からおすすめされたとします。
スタンダードプランと銘打ってあるので、これ以上の節約は不可能かと思ってしまうことでしょう。
しかし、わが家の場合には塾長の担当教科である数学のみを受講することで、半分の2万円に節約できました。
英語の担当講師には申し訳ないですが、夏期・冬期講習の節約をしたい方はぜひ交渉してみてください。
3. 兄弟で通っているなら上の子だけにする

多くの塾には、兄弟割引があります。中学生の上の子と小学生の下の子を一緒に塾通いさせているご家庭も多いのではないでしょうか。
この場合、個人面談の際には、兄弟分の夏期・冬期講習の見積もりを提示されると思います。
兄弟で通っていると、季節講習も兄弟全員が通わなければならないように思えます。
しかし、中学受験するわけでないのであれば交渉可能です。申し込みは、中学生の上の子だけでよいかを聞いてみましょう。
ほとんどの塾は高校受験を控えた中学生に力を入れているので、下の子が小学生の場合には妥協してくれることが多いようです。
4. 受講回数を調整してもらう
私が息子を通わせている塾は「通常の授業に季節講習を別枠でプラスする」タイプの塾です。
しかし、転塾する以前は「季節講習と通常授業がセットになる」タイプの塾に通っていました。
冒頭でもお伝えしましたが、通常授業とセットになるタイプの塾では塾代がきついからといって、夏期・冬期講習を断ることはほぼ不可能です。
しかし、季節講習分にあたる回数のみを減らしてもらうという裏技もあります。
塾で提示される見積もりは高すぎて払えないので、私はこの方法で節約していました。
夏期・冬期講習と通常授業がセットになるタイプの塾に通っているご家庭は、断るのではなく、「もう少し回数を減らせないかどうか」ということを塾長に交渉してみてください。
見積りには書いてありませんが、最低受講回数が決まっているはずなので、余剰分を節約できる塾も多いものと思われます。
断るのではなく調整すれば節約できる
塾代がきついからといって、夏期・冬期講習を「まったく受けない」という選択は難しいようです。
しかしながら、払えないなら退塾を考えるというのも性急な結論のように思います。塾側はオープンにはしていませんが、金額を交渉している家庭は意外と多いです。
そのときに必要な受講内容を厳選して相談することで節約は十分に可能と言えます。(執筆者:隼瀬 恭子)