先週は、上値目途到達後のもみ合いとなった目途近辺から上抜けはしているものの明確に上抜けると言えるような上値突破とはなり切れず「ジリ上げ」のような雰囲気で、結果的に振り返ると「日柄調整なのかな」と思わせられる値動きとなっています。
いまだトレンドは上昇であることを考えると天井に到達とするには時期尚早とは思うものの、実際には上げきれず下げ切れずの動きをしているのは事実ではあるので、この後どちらに動くのか注意深く見極めたいところです。
さらに日柄で見ると10月30日の反発から目途到達の17営業日からこの金曜日で24営業日となり基本数値となる26営業日の12月8日をどのように迎えるのかさらに上げが継続して33営業日の12月17日と42営業日で12月30日までジリ上げが続いていき年末高という結果を作るのか非常に興味深いところです。
目次
最近の材料
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先週の日柄調整は、世界的なコロナ感染拡大という悪材料と間もなくワクチン接種開始の好材料の綱引きに対して上げて来た上にさらに上値追いするには材料不足であることとクリスマス商戦に対しての反応でもあるのかなと思われます。
したがって今週も動きが出るための材料が出てくるかと考えると微妙なので、材料不足の狭いレンジの推移でエネルギーを充電して一気に動きが出始めるなんてことを年末年始にするという事もあり得るかなと思って備えています。
現状分析
5日線
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上向きを維持するも徐々に角度を緩くしていつ向きを変えてもおかしくない角度となっています。
位置としては上を維持したまま週末となっており来週も上を維持できるか注目です。
25日線
変わらず上向きで上への乖離を維持しています。乖離率は5.3%となっております。
75日線
変わらず上向き上への乖離を維持しています。
週末の足型
木曜金曜と2日間にわたり実体の小さい「陽線のコマ」で迷っていると見受けます。
トレンドライン
10月30日と11月20日の安値を結んだラインを横への推移で割り込んだことで急上昇に終焉という可能性を示しました。
しかしまだ崩れたと言い切るには、少々材料不足であると考えます。
その他は目先の上値抵抗線は、跨って推移しているものの計算式で導き出されている2万6,700円前後という横軸は今しばらく意識が必要であると考え、上抜けたときは計算式上の2万8,300円から2万8,500円を意識したいと思います。
テクニカル指標
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一目均衡表
強さ維持されており簡単にはトレンド変換を示すとはなりにくい形状であると見受けられます。
ボリンジャーバンド
バンドが拡大から大きい幅で上向きとなり綺麗な上昇トレンドとなっています。
今後 ボリンジャーウオークを維持するかを見極めるとして判断基準は+1σを明確に割り込むかという点に注目していきたいと思います。
スローストキャスト
強いを示すものの下げた階層での横向きと先週なったことで株価は上抜けでは無く、高値圏で横へ推移という値動きとなっており、今後階層を上へ移行すればさらなる上値追いとなることが想定され今週反発寄り付きから陽線となれば、階層を上げてくる可能性が高まります。
総合判断
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現状上昇トレンドを維持する中で目途近辺にてもみ合うという状況であり、判断が難しい局面です。
今のトレンドはどのような位置取りをしたときにトレンド変換となるのかを前もって想定して見極めていくという対応が必要な状況と考えます。
例年の12月のはじめと考えると上への勢いが小さいと考えるものの12月高であることは一目瞭然であり、動きとしては2017年から2018年への年越しや2019年から2020年の年越しの雰囲気と似てきています。
相変わらずコロナの感染拡大は猛威を振るっており経済活動停止に関してもあり得る話ですのでこの辺りも注意深く見極めていきたいと思います。(執筆者:城 晶子)