先週は、バブルからの下落に対しての61.8%戻しである2万6,700円近辺に到達後から高値更新とはなりませんでした。
先週火曜日の安値を割り込むまでにも至らず、引き続き方向感を出し切れず、急上昇は終焉となっていると考えられます。
しかし、トレンドに関しては上昇を維持しており高値圏での膠着状態で日柄調整していると見受けます。
日柄的に10月30日から25営業日で高値を付けた後、膠着している点から26営業日という日柄も意識されているように感じますが、高値を付けたとは言える状況になく33営業日・42営業日の上昇を視野に入れたシナリオも持って備えることが必要なまま週末入りとなっています。
目次
テクニカルを分析

先々週と先週でミニトリプルトップのような形が作られているので、ネックラインと2万6,372円は目先トレンド崩れを判断するうえで第一段階のポイントと考えられます。
そして金曜に算出されたのSQ値が、目途と見ていた金額とほぼ重なっていることで先物部隊も同じ節目を意識しているのだろうと感じさせられました。
金曜日の大引けがSQ値を割り込んでいることで、SQ値が上値抵抗線となる可能性も浮上してきています。
ファンダメンタルを分析
ファンダメンタル的に見ると、コロナの感染拡大とワクチン接種開始という悪材料と好材料が交錯するなかで方向感が示しきれず、好材料に反応し悪材料に無反応という形には崩れを感じます。
またワクチン接種開始は材料出尽くし感もあり、上に切り上げるための材料が見当たらなくなってきてるとも見受けます。
さらに、海外勢がクリスマス休暇に入り始めて出来高が細ってくると、膠着感が続くという考えと、仕掛け的な買いや売りにより一気に相場が動くという両方の可能性をもった時期となります。
どちらにせよ方向感が出にくいなかで材料を見極めながら、上げ材料として考えられる世界的な追加金融政策がどのタイミングで発表されてくるかも注目していきたいと思います。
現状分析
5日線

5日線
波打ちを起こし方向感の乏しさを表しており、位置もギリギリ上を維持し週末入りしました。今週上を維持できるか注目です。
25日線
変わらず上向きを維持しており位置も上を推移しています。
乖離は、日柄調整によって徐々に詰める形状となり今のところ綺麗な「グランビルの買いの3」を形成しています。
75日線
変わらず上向きで位置も上を推移しています。
週末の足型
陽陰のたすきを「コマ」で形成し下を示唆となっており、先週一週間を通して変形ではあるものの「下げ三法」を形成中の可能性を感じてみています。
トレンドライン
現状11月20日と12月8日の安値を結んだトレンドラインと12月7日と10日の高値を結んだラインで、ミニ三角保ち合いが形成していると見受けられ保ち合いのどちらに離れるか注目です。
さらには、11月25日30日12月2日の高値を切上がりのラインと合わせてウエッジの形成も注目です。
そして、下のサポートラインの横軸としては、目先12月8日の安値がトレンド維持の注目ラインと考え、もみ合いに入るとしたら下のサポートラインは、11月20日をメインに考え、その間の窓も意識すべきと考えます。
上に関しては、12月2日7日の高値の横軸が上値抵抗線として意識されるか注目します。
テクニカル指標
一目均衡表

基準線が現状はサポートラインとなっており、強さを維持しています。
ボリンジャーバンド
バンドが収斂を開始しておりトレンドに陰りが出ていることを示しています。
スローストキャスト
膠着感を示した形状です。今週上げきらないでデットクロスとなるか注目です。
総合判断

上昇が終焉するのかしないのか、今後どうなったら上昇が終焉と判断するか判断基準を用意して、トレンドを見極めつつBOXに入るとしたら下限はどこになるのか、さらには上値を再度突破するときはどこまで上げるのかも念頭に置きながら相場と向き合っていきたいと思います。
徐々に年末を意識する所まで来ており今回の年末年始が2019年から20年型か、2017年から18年型か、どちらにも当てはまらないのかなど注意深く見ていきたいと思います。(執筆者:城 晶子)