メルカリにおいてATM・コンビニ払いで商品が売れた際に、購入者がスムーズに入金してくれれば問題ないのですが、必ずしもそうとは限りません。
なかなか支払われないうえに最終的にキャンセルとなると、出品者にとっては損失です。
このように、メルカリの支払い方法の1つである「ATM・コンビニ払い」には、いくつかの「罠」があるのです。
どのような罠があるのか、ATM・コンビニ払いを控えてもらうにはどうすればよいのかについて、メルカリ取引実績400件超えの筆者が解説します。

目次
ATM・コンビニ払いには出品者にとってのこんな罠が
ATM・コンビニ払いは、購入者が購入手続きを行った日から2日目の23:59までに支払いを済ませなければならないというルールがあります。
早く売上金を手にしたい出品者にとっては、期限までに入金されたとしても、ATM・コンビニ払いより入金が確定するまでの日数が長いのでデメリットとなるはずです。
また、期限内に支払いがされないと「キャンセルできる」というだけで、キャンセルしなければいけないわけではありません。
購入者側に支払う意思があり、何らかの理由で支払いが遅れてしまっているだけのときには、キャンセルすると出品者がペナルティをくらう可能性があるのです。
キャンセルされるパターンを防ぎたい
もしも期限内に支払われず、購入者が「キャンセルしたい」と申し出てくれば、出品者側のペナルティなしでキャンセルできますが、出品からの再スタートになるので売上金はますます遠のきます。
最悪のケースは、当初は出品者側に期限を過ぎても支払う意思があったので数日待ったにもかかわらず、「やっぱりキャンセルしたい」とキャンセルされるパターンです。
これでは売上金を獲得できる予定が大幅に延びてしまいます。
ラクマでは「購入申請」制度があり、事前に出品者が購入者を選定できるのですが、メルカリにはありません。
したがって、悪い評価が多い人、つまり、支払いが遅い、キャンセルする確率が高い人からの購入をあらかじめブロックできないのです。
では、スムーズな支払をしてくれる人に購入されるのを、神頼みしながら待つしかないのかと言えばそうでもありません。
できる対策はありますので、次の章で解説します。

中には悪質なユーザーも
残念ながら、メルカリでは今のところ、ATM・コンビニ払いを選択できなくするというオプションはありません。
ラクマのような購入申請機能もないのです。
さらに、中には嫌がらせでわざとATM・コンビニ払いで購入して支払わずにキャンセルをするという悪質なユーザーもいます。
おそらく自分よりも安い価格で出品しているユーザーを蹴落として自分の出品物を売るために、サブ垢や知人に頼んで嫌がらせをしているのでしょう。
支払う意思がない場合も
筆者もつい先日、最安値で出品した人気スニーカーをATM・コンビニ払いからキャンセルされるというトラブルに見舞われました。
1度もメッセージの返信がなかったため、最初から支払う意思がなかったと推測されます。
これらのことを考えると、ATM・コンビニ払いの購入者を完全に防ぐことは難しいと考えられるのですが、なるべく「控えてもらう」ことは可能です。
その方法を以下にまとめました。
メルカリでATM・コンビニ払いをできるだけ控えてもらう方法
・ 出品物の商品説明欄に「ATM・コンビニ払いは不可」と記載する
・「購入していいですか?」とコメントが来たら「ATM・コンビニ払い以外の支払い方法なら可能です」と返信する
非常に簡単な方法ですが、意外と効果があるのです。
この方法を実施したところ、ATM・コンビニ払いで購入される確率は下がりました。
ATM・コンビニ払いしか使えない環境でそれでも購入したいという人には、事前にコメントで「すぐに支払うので購入してもよいのか」と聞いてくれるようにもなったのです。
そうは言っても、出品者が勝手にルールを決めているだけなので、上記のような方法ではATM・コンビニ払いを完全には防げません。
中にはプロフィールや商品説明を読まないで購入する人もたくさんいます。
では、ATM、コンビニ払いで購入され「いつ支払う」とのメッセージもなく、購入から1時間ほど経っても支払いがされないときにはどうしたらよいのでしょうか。
対策を下記にまとめました。
支払いがすぐにされないときの対処法
2.「予定の時間をすぎるとキャンセルする可能性があります」と一言伝えておく
3. 支払い予定を1時間過ぎたら再度いつになるのかを聞いてみる
この3ステップを踏めば、いつ支払われるのかが分からないまま、不安になりながら待つという可能性が低くなります。
購入者に「早く支払わなければ」と思わせる効果もあり、売上金をスムーズに獲得しやすくなるので参考にしてください。
メルカリでATM・コンビニ払いのトラブルを最小限に抑える方法
メルカリでATM・コンビニ払いを選択されてただ待ち続けるだけだったり、購入者の「すぐに支払います」という言葉を信用して何も対策をしないと、必要なときに売上金が手に入らない可能性が高まります。
メルカリの売上で節約や貯金をするには、やはり「スムーズに売上金を手に入れる」ことが大事です。
そのためにできる対策をいくつか紹介します。

1. メルカリ運営側に早めに「キャンセル申請」しておく
購入されてから1度もメッセージが来ない、返信してもらえないというときには、支払う意思がない危険性があります。
早めのタイミングでメルカリ運営側に「キャンセル申請」しておくのがおすすめです。
購入者に連絡をせずにキャンセル申請をするのはマナー違反ですので、返信がなくても、
・ 24時間以内に返信、支払い予定日の連絡がなければキャンセルするかもしれない
・ 24時間以内に連絡がなかったので払う意思がないとみなし、キャンセル申請する
という3つのメッセージを送ってください。
そのうえで購入日から24時間経ったあたりでメルカリ運営側にキャンセル申請すれば、キャンセルできる規定の期間よりも1日早くキャンセル処理をしてもらえます。
2. 購入者にあらかじめ伝えておく
2つ目は、購入者が支払い予定日を伝えてきた際に「約束の時間を過ぎたらキャンセルするかもしれない」と伝えておくことです。
1回支払いが遅れる人の場合、2回目の約束日以降も遅れる可能性を否定できません。
ズルズルと支払いを延ばされるよりも期限を決めておいたほうが早く売上を手にできますし、購入者に適度なプレッシャーを与えられます。
そのほかにも、「ATM、コンビニ支払いを受けないと書いているにもかかわらず、ATM、コンビニ支払い購入されたのでキャンセルします」と伝えてすぐにキャンセル申請する方法もありますが、これは出品者にペナルティが課せられる可能性があるのであまりおすすめできません。
ATM、コンビニ払いを禁止する行為は、現在のメルカリでは「出品者都合」のため、問答無用で取引をキャンセルする行為は控えたほうが無難です。
ATM・コンビニ払いで支払われないトラブルを防ぐ
メルカリボックスで検索をすると、購入者が支払いを済ませてくれない、支払いを待っていたのにキャンセルされた、などの悲しみの声が多く寄せられています。
出品側のトラブルに多い内容と言えます。
メルカリの売上金を貯金に回したり、節約のために使っていたりすると、売上金が入る日にちが遅れる、キャンセルになるといったトラブルは避けたいものです。
スムーズに売上金を手に入するためにも、ATM・コンビニ払いで支払われないトラブルをできるだけ避けておくべきだと筆者は感じます。(執筆者:メルカリ取引500回以上 石神 里恵)