皆さんのおうちにはふすまはありますか。
新しいマイホームにお住いの方だとないかもしれませんが、賃貸や少し築年数の経った家だとまだまだ現役の建具です。
筆者もふすまのある家に長く暮らしていました。ところが、このふすまは硬いものや尖ったものがぶつかると破れてしまうのが困りものです。
また、紙なので汚れがつくと落としにくいのも難点です。建具屋さんに張替えを依頼するとふすま1枚あたり4,000円近くもします。
気軽に頼めるという金額では決してないですよね。
そこでこの記事では、年末の大掃除で破れたり汚れたりしたふすまを自分で奇麗にする方法を体験談を交えてお伝えします。
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目次
ふすま全体を張り替える方法
少し手間はかかりますが、ふすま全体を自分で張り替えることは可能です。最初は苦労するかもしれませんが、慣れれば難しくはありません。
大きな破れや汚れ、ふすま自体が古くなっていて全体がくすんでいるなどという時には挑戦してみてください。
予算
2,000円程度
必要な道具
・ ふすま紙
・ 小さなマイナスドライバー
・ ペンチ
・ マスキングテープ(幅が広めのもの)
・ カッターナイフ
・ ものさし or 長めの定規
・ 釘打ち or 小さな金づち
・ スチームアイロン(アイロン接着タイプの場合。その他のタイプでは不要)
・ はけ(再湿タイプの場合。その他のタイプでは不要)
ふすま紙のおすすめはアイロンタイプかシールタイプです。
再湿タイプという水を付けて貼るタイプもありますが、難易度が高いので初心者にはおすすめできません。
筆者は以前に再湿タイプを買ったもののうまくできずにシールタイプを買い直したことがあります。
手順
ふすまは、障子と違って前に貼ってあるふすま紙をそのままにして上から新しいふすま紙を貼ることができます。
古いほうの紙が劣化していて剥がれてきているという場合には、古いほうの端に障子のりを付けて貼りなおすか、はがしておきます。
1. ふすまを外して寝かせて置く。下に新聞紙などを敷いておく
2. マイナスドライバーで引手の端を持ち上げると小さな釘が浮き出てくるので、その釘をペンチで引き抜いて引手を外す
3. 余分なのりや汚れが付かないよう、ふすまの枠にマスキングテープを貼る
4. ふすま紙をふすまに重ねて貼る位置を決める
5. ふすま紙の取扱説明書に従ってふすま紙を貼っていく
6. カッターで余分なふすま紙を切る
7. 引手の位置にカッターで放射状に切り込みを入れ、引手をはめて釘を打つ。抜いた時に曲がっていなければ同じ釘を使ってもよい
8. マスキングテープを剥がす
これで完成です。個人的には引手の釘を外すところで最も苦労しました。
また、釘を打ち直すのは金づちでもできますが、難しいので専用の釘打ちを買ったほうが無難です。200円~300円くらいで購入できます。
補修シールで破れ・汚れを隠す方法
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とても手軽にふすまをきれいにできる方法です。
予算
100円
必要な道具
ふすま・障子補修用シール(100円ショップに売っています)
手順
ズバリ、補修シールを穴や汚れの上からペタンと貼るだけです。
シールの大きさよりも大きい破れや汚れの場合には、補修シールではなく厚目の和紙や障子紙を使って隠す方法もあります。
和紙を破れ・汚れの大きさに合わせて切って障子のりで貼れば完成です。破れの場合にはボール紙や厚紙をふすまの裏に入れて補強しておきます。
また、破れはしたもののふすま紙がきれいに残っている、という時には厚紙を入れてそこにのりを付けてきれいに貼りなおすというテクニックもあります。
これならシールも和紙も必要ないうえに、元のふすまの紙そのままなので最も破れが目立たなくなります。
注意したいのはお部屋が賃貸の場合です。ふすまの修繕は入居者負担です。
シールは一度貼るとはがせませんので、見た目のバランスをとろうと破れていないふすまにまでシールを貼ると退去時にそのふすまの修繕費用まで請求される恐れがあります。
シールや和紙での補修はあくまで応急処置と覚えておいてください。
今年の大掃除でふすまの張替えをしてみる
子どもやペットがいるとふすまが破れることは避けれれませんが、自分で張り替えるとぐっと節約になりますよ。
張替えは複数人で作業したほうがスムーズにできるので、大掃除の時に家族みんなで挑戦してみるのがよいかもしれません。
さっぱりとしてきれいなふすまで新年を迎えましょう。(執筆者:金子 ゆかり)