先週は、方向感の無い膠着状態から動きを出し直近の下限として来た12月8日の安値と25日線に対して振れたり割れたり近づいたりと動きを出したものの意識しているレンジからは飛び出すことなく、レンジ内での推移を継続させて週末入りとなり、結果的には直近安値を意識する形で反発したような雰囲気となりました。
12月30日の大納会は、「満月」であることと10月30日の上昇の起点から基本数値の42営業日目であることなどから大納会や大発会に動きが出ることも考えられます。
その動きに関して上下の山を張ることは得策でなく動きたほうに順張りという考えが妥当であると考えます。
目次
国内でも変異種

ファンダメンタル的に、イギリスから出た変異のコロナウィルスのニュースに反応し調整色を強めていると見受けます。
国内でも変異のコロナウィルスが確認されたというニュースが流れました。
今のところマーケットの反応は無いものの、世界的に接種し始めてるワクチンが効果的に働くのか、重篤化の確率や致死率などの情報が出てくることでマーケットへの影響も考えられます。
さらに国内感染者数も更新して最大となるも政府からは自粛のお願いレベルの発言となっており、人の動きに歯止めがかかっていないと考えられます。
この状況が今後医療体制にどのように影響し経済に影響を出すのか時間に経過とともに注意深く見ていきたいと思います。
現状分析
5日線

今週は下向きを維持したままの一週間となっています。位置としては、木曜金曜と上に飛び出し保ち合い内での反発の雰囲気を出して週末入りとなっています。
25日線
変わらず角度を緩めながらも上向きを維持しており位置としては、25日線をサポートラインとするような動きで週末を迎えています。
75日線
変わらず上向きで位置も上への乖離を維持しており現時点では上昇トレンドの並びは維持しています。
週末の足型
「陽陰のかぶせ」に見えるものの、金曜日の陰線の差し込み加減が半分に到達はしていないので未完成のかぶせという判断となります。
トレンドライン
11月20日から12月22日の安値を結んだラインをサポートラインとして、上には12月21日と24日の高値を結んだ切下がりのラインでミニ三角保ち合いができており、どちらに離れるか注目です。
そして今回12月8日と22日で下値が並んだことでミニBOXが出来ていることも明確となりBOX離れが起きるのかも注目です。
上値に関してはこのミニBOXの上限を意識して12月2日7日21日の高値の横軸を気にしていきたいと思います。
下に関しては、11月17日の高値で11月20日の安値が大きなBOXの下限になると考えます。
テクニカル指標
一目均衡表

完全に強い形となっています。
ボリンジャーバンド
バンドが拡大から収斂となる形で膠着感を作り、今後のトレンド形成を示唆した形状となっています。
収斂から拡大に向かいボリンジャーウオークとなるか、横向き波打ちとなりBOXへ向かうか注目していきたいと思います。
スローストキャスト
2本のラインが切り下げてゴールデンクロスとなる売られすぎゾーンまでは下げず切り替えしたことで完全に弱い形状とはなりませんでした。
今後しっかり上げてくるのか上げきれずにデットクロスとなるのかに注目です。
総合判断

金曜日の終値ベースがマイナスとなっている事実から上値は重いと考え、売り圧力が強くなっていると考えます。
したがって前週までのもみ合いとは少々景色が変わってきていると見受けます。
このもみ合いから上下どちらに離れるかという可能性は今のところ互角と考えますが、気持ち上を重視と考えます。
今週動きが出るのか、2018年のように年始から動きが出るのか時期は誰にも分りませんが、どちらに動いてもついていけるよう備えておこうと思います。
揉み合いが続き、皆様の気持ちが緩んだ時に相場が動くことはよくあります。
気持ちを引き締め、細かい動きを気にして方向性を見出し、動き始めた時にしっかりとついていけるようフラットな気持ちで相場と向き合っていただけたらと思います。(執筆者:城 晶子)