そんなふうに嘆いている人は、もしかするとお金に嫌われてしまうような悪い行動や習慣が身についてしまっているのかもしれません。
実はお金が貯まらない人には、共通している行動や習慣がいくつかあります。
あなたも次のような行動や習慣を無意識のうちに取ってしまってはいませんか。
次の項目に思い当たる節がある人は要注意です。
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目次
【NG行動1】気分屋で、流されやすい
お金がない人によく見られるのが、その場の気分や雰囲気に流されて購入予定ではなかったものをつい購入してしまうというケースです。
例えば、次の行動は意外と心当たりある人は多いのではないでしょうか。
・ セールにひかれて衝動買いしてしまう
・ 店員に「よくお似合いですよ」と褒められて購入してしまう
・ ごはんや飲みに誘われると必ず参加する
・ コンビニの前を通ったら何となく寄ってしまう
・ レジ待ち中にレジ前に置かれている商品をつい手にとってしまう
・ 「数量限定」や「残りわずか」というワードが後押しして購入してしまう
こういった行動に心当たりのある人は、計画性に乏しくなおかつ流されやすいという共通点があります。
たとえ少額であっても「ちりも積もれば山となる」でこれが頻繁に続くと消費癖がついてしまい、出費もかさんでしまうでしょう。
お金を貯められるようになるためには、その場の気分や雰囲気に流されることなく本当に欲しいものか、必要なものなのかをいったん立ち止まって考える冷静さが求められます。
【NG行動2】時間やスケジュールが管理できていない
いつも時間に追われてしまって、スケジュール通りに行動できた試しがない、そんな人も要注意です。
出発前にドタバタと準備をして出かけてしまうと、忘れ物もしがちです。
例えばリップなどのちょっとした化粧品や仕事で使う筆記具など、出先で忘れたことに気づいて慌ててコンビニで購入した経験はありませんか。
これは時間に余裕があれば購入せずに済むものです。
また時間が管理できていない人は「忙しい」を理由にすることが多く、引き出し手数料がかかってしまう時間帯にATMで出金をしたり、タクシーを利用したりする頻度も高くなりやすい傾向にあります。
時間に余裕がないと心にも余裕がなくなり、いらぬ出費を招いてしまうでしょう。
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【NG行動3】ストック買いが多い
日常でよく消費する洗剤やシャンプー、ティッシュペーパーなどを「どうせいつか使うから」とストック買いして自宅にあふれさせてしまってはいませんか。
確かにセールのときにまとめ買いすれば割引やポイントアップが適用される場合もあるでしょう。
けれど自宅にストックがあるという安心感が油断を招いてしまい、1回に消費する量は無意識のうちに多くなってしまう可能性があります。
「セールで買えて得した」と思っていても、これでは本末転倒です。
ストックはたくさん持つのではなく、最低限に抑えておくようにしましょう。
【NG行動4】ネットショップの利用率が高い
いまは何でもネットで購入できる時代です。
送料無料のものも多く、ときには店頭よりもお得に買える場合もあります。
そのうえ決済もスムーズで、利用サイトによってはポイントが貯められるのも魅力です。
けれどネットショッピングは現金を出さずにワンクリックで買えてしまうため、お金を使っている感覚が薄れてしまいがちです。
また財布に入っているお金も減らないので、あとで請求書が届いて金額にびっくりしてしまうなんていうのもよくある話でしょう。
浪費を防ぐためにも、ネットショップを使う場合は利用頻度について今1度考えてみることが大切です。
商品の本質をしっかり見極め、本当に必要なものなのかもよく考えたうえで購入するよう意識しましょう。
【NG行動5】無料お試し体験にすぐ申し込んでしまう
近頃は有料のアプリや動画配信サービスなどのカテゴリーで、「〇か月無料でお試し体験」といったキャンペーンがよく実施されています。
もともと興味があって検討していたものであれば、申し込みの可否を判断するためにもキャンペーンを利用してみるのはよいことでしょう。
けれどなかには「無料なんだったらちょっとだけ試してみようかな」と興味本位で登録してしまい、そのまま期限内に解約するのをうっかり忘れて結果利用料を請求されてしまうようなケースも少なくありません。
そのため、むやみやたらに無料キャンペーンに飛びつくのはよくありません。
利用するのであれば、いつまでに解約しないといけないのかをしっかり確認し、計画性をもって登録するように心がけましょう。
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【NG行動6】部屋が整頓されていない
部屋が整頓できないというのもお金に嫌われる行動の1つです。
部屋が汚いと同じものをいくつも買ってしまったり、何がどれだけ残っているのかも把握できないまま「とりあえず」と買ってしまったりするため、余計は出費が増えやすい傾向にあります。
また、部屋が整頓できない人はお金の管理に関しても同様で、貯蓄用や生活費用など口座別で管理していなかったり、いまそれぞれの口座にどれぐらい貯金があるのかを把握できていなかったりする場合が多いです。
ゆえに公共料金の引落日がいつかも把握できておらず、残金が足りなくなって引き落としされなかったといったトラブルも起きやすくなります。
お金に好かれたいのであれば、まずは自分の部屋を見直すことから始めてみるとよいかもしれません。
【NG行動7】「お金がなくて」をよく口にする
「私、今お金がなくてさ」とよく口にしている人もお金が逃げていきやすいタイプです。
まわりにお金がないのをひけらかすということは、「私はお金がない」と開き直ってしまっているということ。
そのような人は、「お金の使い道を考え直さないと」と思うだけで、実際は自分の行動を見直さず行動にもうつさない人がほとんどです。
「~ない」のようなネガティブな言葉ではなく、「~しよう」、「~したい」とポジティブな言葉を口にするようにすれば、自然と意識も変わってくるでしょう。
自分の習慣を見直してお金に好かれる人になろう
紹介した7つのNG行動、意外と当てはまってしまった人は多いのではないでしょうか。
こうした何気ない行動があなたからお金を遠ざけてしまっているのかもしれません。
お金に好かれたいのであれば、これらとは逆の行動を心がけてみるとよいでしょう。
ぜひいまから意識して実践してみてください。(執筆者:元銀行員 吉村 みき子)